3万人の腐女子、腐男子が選んだ 2011年度BLアワード! 2011年1月~2012年1月まで今年度最強のBLを総選挙!!

2011年度BL界をぶった切る!どこよりホンネのちるちるエア座談会

春の日差しが降り注ぐ頃、ちるちるユーザー5名によるBL座談会が行われた。
場所は電脳スペース、誰一人として相手の顔はわからない、声を聞けないエア座談会。 しかし、なぜか話は盛り上がり、そして奇跡のように噛み合っていく…
BLパワー恐るべし! 
熱烈BLユーザーの萌語り、総文字数2万字に迫る「2011年度BL界をぶった切る大座談会」をお腹いっぱい頂いて下さい。

評者プロフィール

marunさん
2011年度前半ちるちるデビューから猛烈な勢いでレビューを打ち込む。小説を中心に、あらゆる作品を読みこなすが、最近のお気に入り作家は凪良ゆう。

もこさん
ちるちるオープン超初期からのベテランレビュアー。コミック系は非常に強い。広範なカテゴリーを読みまくる雑食主義で、毎年ランキング上位に入賞。

サガン。さん
BLCDの腕利きレビューアー。流行モノよりも自分の感性に合った作品を求めてあらゆるジャンルを漂流する。和泉桂が特にお気に入り。

芽生さん
読み応えのある大人好みの作品を主に読破。レビューがあまりつかない作品の大事なレビューサプライヤーである。あさひ木葉、あすま理彩、斑鳩サハラ、いとう由貴などはほぼ読破。

橘盾さん
母親と従姉妹の影響でBLを読み始める。2010年ちるちるデビューの気鋭レビュアー。好きな作家は榎田尤利、かわい有美子、綺月陣、木原音瀬、杉原理生、高遠琉加、谷崎泉…


コンテンツ

胸キュン系、リアリティのある作品が求められる時代 / 時代が求めるBL作家とは / 絵柄で避けてはいけない!腰乃 / 次回が待ち遠しすぎる「キャッスルマンゴー」 / 「花は咲くか」待たれる開花予想 / 「交渉人は愛される」「真夜中クロニクル」は必読! / 萌える!コンプレックス持ちのブサイク受け / 「狸といっしょ」はツボった / 屈折愛がすばらしい「凍える吐息」 / “掟破り”の「妊娠」、「出産」 / 衝撃の「秋山くん」 読むのに覚悟いる?「長恨歌」 / 「こんなのあり?」成功したトンデモ設定 / 洗練された「子連れモノ」 / 凪良ゆうと榎田尤利は絶対外せない! / 気になる朝丘戻はいかに読むべきか? 注目は雨隠ギド、松雪奈々、栗城偲… / 一番のオススメCDはどれ? BLCDの肝は音楽だ!? / 人外、ケモミミもっと出てこい! / 元気出せよBLCD! / 来年度はもっと衝撃的な作品を読みたい!

胸キュン系、リアリティのある作品が求められる時代

編集部
本日はちるちるエア座談会にお集まりいただきましてありがとうございます。本日は2011年度作品へあふれんばかりの萌えを吐き出していただきたいと思います。まず今年のランキングに関してですが、どのような感想をお持ちでしょうか?

marunさん
コミックスはかなり少なめに読んでいるので傾向を考えるにしては少々偏ってしまうのですが、昔の作品だとBLのLの部分がエロ傾向が非常に強かったように思います。
けれど最近はエロより胸キュン系とかリアリティのある作品が上位に来ている感じがしますね。
それと心理描写が丁寧で日常の生活で共感できるような作品が多いような気がします。
ドラマチックにど~んと盛り上がるようなものでは無くて、小さな心の積み重ねみたいなものやちょっとした出来事が積み重なって大きな萌えになるみたいな作品が高評価になってるような気がします。

橘盾さん
同感です。多分、この時代の多くのBLファンが求めているものがランクにズバリ表れたのだと思います。
“エロエロ・ドーンッ!”だとつい眠くなってしまう橘盾は、実は時流人なのかも?

もこさん
これ解ります! 年をとって私の趣向が変わったのかな…と、最近思ってたのですが、取りざたされる作品って、たしかにそうですよね。
10年前くらいは「BL=エロ」が強かった気がします。ショタ全盛期というか(笑)。
逆に、今、リアリティとか、ストーリー重視の良作が生まれる一方で、エロに特化したBLのクオリティが低い気がするんですよね。
エロ特化でも昔の作品と今の作品だとなんかクオリティが違う。昔のは何度読んでもキュンとしたりするんだけどな~……。

橘盾さん
もこさんの「エロ特化BLのクオリティの低下」というお話に、ふと、それって作家さんのエロ着眼点や理想が変わってきたのでは?と思いました。
例えば、パンツ無・パンツ着用(破れていたり何か付いてる)・ちゃんとパンツ着用(形や素材いろいろ)と、どれが一番のエロか人それぞれではないですか?
自分でも、パンツ無がやっぱりエロいでしょ?の時があっての、今じゃ剥かないで汁ダク志向だし(あ、もこさーん、引かないでー!)。
エロエロ作品の括りが簡単ではなくなっていると思います。
そして、「昔のは何度読んでもキュンと~」に、その時代のBLって昼メロというか、すぐ自傷しちゃったり狂っちゃったりする激情(劇場)型ストーリーが思い浮かびました。
草食系やプチ野獣が好まれる昨今、BLもその風潮を反映していて “マイルド”“万人向け”“平均化”になってきたんじゃないかな。

芽生さん
確かに昔の作品の方がエロ傾向が強かったですよねw
もこさんのおっしゃる「ショタ全盛期」、私もそう思います(笑)昔は胸がキュンキュンしてばかりの作品が多かった気がします。だからと言って現在の作品が面白くないわけではないんです。また違う「萌え」がありますから。
BLも時代とともに変わっていくんですね。

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時代が求めるBL作家とは

編集部
今年度ユーザーから評価された作家さんについてはいかがですか?

サガン。さん
有名どころ、人気作家さんの作品が出揃ったなという印象です。

橘盾さん
優しい悲しいストーリーと表現力のある作家さんならこそのランクインだと思います。
なんでこんなに良いのかなぁ~と考えてみれば、どの作品にも言えることが、出会いから関係を深くしていく流れがとても丁寧に描かれて、 行を進ませる程に読み手の中で登場人物を大切に育てられて、より愛着が増す仕組みがあるのだということです。(作者の巧さや感受性の勝利です!)

もこさん
行を進ませる程に、読み手の中で登場人物を大切に育てられてより愛着が増す仕組み。
それだ! まさに!

橘盾さん
作家さんの身を削ったこの宝たちは、本年度だけではなくこれからも受け継がれていくはずで、 読めた作品の何かの縁に感謝したく、未読作品には「待っていろよー」とこぶしを握りしめている自分。
在庫確保しておいて下さいね。お願いします。

サガン。さん
なるほど。確かに丁寧に描かれている作品が多くて、どれも丁寧に時に焦れったいような速度で育んでいくようなものが多かったですね。
そんなだからこそ、より読み手としても感情移入してしまう部分があるのかもしれませんね。
私も未読作品が多いので在庫を確保しておいてもらわないと……(笑)。

marunさん
私も橘盾さんが感じてるような表現力のある作家さんがランクインしてる印象がありましたね。
それに、小説は好みが分かれる率が高いけれど、やっぱり非現実的な設定の作品が上位にランクインされていたようにも思います。

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絵柄で避けてはいけない!腰乃

編集部
コミックランキングについてご感想いかがでしょうか?

サガン。さん
コミックはそれぞれに方向性が違っていて、それぞれに非常に面白かったです。


marunさん
鮫島くんと笹原くん』、なんかもコミカルだけど、人を好きになる過程みたいなものがリアルにありかも!
なんて思える作品だったし。

サガン。さん
日常の積み重ねみたいな感じで、もしかしたらどこかでこんなことが起きてるんじゃないだろうか?って思えて来ちゃうというか…。

もこさん
これにかぎらず腰乃さんの作品は今年すごかったですね!
正直、絵柄的には好みじゃない(失礼)んですが、読み込むうちに「可愛いじゃないかっ!」とついつい思ってしまう。
なによりうまいのは、キャラクターたちの掛け合い。“絶妙”と言える巧さがあると思います。
表現できないスペクタクル!(意味不明・・)個人的には『あっちとこっち』も好きでしたね。

marunさん
もこさんと同じで絵柄が……なんて躊躇してたのが非常に残念だと思うくらい最高に楽しんだ作品でした。
ここ数年コミックスから離れていた私が再度コミックスを読もうかと思わせてくれた作家さんでもあるんです。
腰乃さんの作品は今年1番やられた感があった作品だった。

サガン。さん
確かに今年も怒涛でしたね。
もこさん同様、私も絵柄とかお話の流れとか好みとはズレてるんですが、面白く読ませてくれる、魅せてくれる作家さんだと思いました。

橘盾さん
腰乃先生の、未読です……コミックス読量が少ない自分なので……でも、期待作家さんのお1人です!

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次回が待ち遠しすぎる「キャッスルマンゴー」

もこさん
あと『キャッスルマンゴー』これはダントツでしょうw(人´∀`)よもやまさかの木原音瀬×小椋ムクの最強タッグですよ!?
小椋さんのあのフワっとした作風が好きなのです。木原さんは、さもありなんですが、ものすごく良かった。
2巻がまだ拝めないのが淋しい。1冊読むのにものすごく時間をかけました。
読んだら積んじゃう私が、ちゃんと分けていつでも手に取れるところに置いている作品でもあります。
雰囲気、キャラクター、掛け合いこれからどーなっていくんだろうという期待も込めて、すごく良い作品でした。
ただ、完結してないので次回から~のことを考えるとどーかなぁと言うところもなきにしもなのですが…。

サガン。さん
個人的には続きが非常に気になるところなんですが、次の巻が出るにはまだ永らくかかりそうですよね…。
人気作だけあってCD化されてますし、その続きも気になるところです。

もこさん
続きが気になりますよね!というか、攻さんの番外編が読める!というので、小冊子欲しさに本誌取り寄せたのに読んでいないというワタシ……いかんせんどうしようもないですが…。

橘盾
作家買いなので即読!そしてジーン・・・!次回作に早く打たれまくりたい!

marunさん
私は未読だったのですが高評価が気になっていたのであわてて早速読んでみました。
いやぁ~個人的にはかなり好みの作品で即読みしなかった自分を叱りたいくらい面白い。
騙しで始まるスローテンポな恋の今後がかなり楽しみで、1作目で早速すれ違いが生まれる感じもして目が離せない作品になりました!
もこさんと同じで続きが早く読みたい作品ですね。

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「花は咲くか」待たれる開花予想

もこさん
花は咲くか3』これだけは未読なんですよね。
なのですけど、日高ショーコ作品と言うことならば納得かなと言うところです。
1巻が発売されてからこのシリーズわりと上位にいるな~と思いながら見てました。
本屋さんに行くたびに、見かける背表紙に手が伸びてました(笑)。
うっかり2巻の限定版だけ持ってたりします。焦らしプレイがきつそうな気がして、完結してから読もうかと熟成中です。

サガン。さん
読まれてないなんて正直意外でした。なんというか、もこさんていろんなジャンルの作品を全て網羅されているイメージがあったというか…。確かに焦らしプレイな作品ですので、完結してから読んだ方がすっきり読めるのかなという印象も。でも、完結っていつなんだよ?待ってられないので、つい読んじゃうんですよねー(苦笑)。

marunさん
シリーズは未読でしたが今回慌てて読んでみました。
やっぱり高評価の作品は気になりますよね。

橘盾さん
1.2巻は持っているのですが未購入のまま。チョッ早で読みたいのだけど、今小説で欲しいのが多すぎて。

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「交渉人は愛される」「真夜中クロニクル」は必読!

編集部
小説ランキングについてどうでしょうか?

もこさん
凪良作品が2つもノミネートされてる。最近、凪良先生の作品はけっこう読み始めてるのですが、どれも良作ですよね。
真夜中クロニクル』は、ちるちるで評価や感想が上がるたびに気になってました。読みたいよぉ。
でも積本の山が……と思案して今に至る状態です。これを機会に絶対読む!な作品。

marunさん
積木の恋』など主人公たちの微細な感情変化や思いを丁寧に描いてる。そんな作品が多かったように感じました。
凪良作品はほんといつでも評価が高いですよね。『真夜中クロニクル』やちょっとシリアス系の『積木の恋』は甲乙つけがたい作品でした。

もこさん
『積木の恋』、じわっとくる作品。“積木”って単語がイイですよね。積み重ねていく恋wwwww萌えます!!
作品自体がじわじわと、ちゃくちゃくと、話を積み重ねていくという流れがタイトルにあっていて良かった。
のだけれど、もうひとつ物足りない…と思ったのは私だけでしょうか。ん~…。

橘盾さん
挙げられた作品はどれも保存本です♪ その中で『真夜中クロニクル』は特別でした。
自分の好みの「落ち込める・暗くなれるシーン」と「落ち着いた文章」を併せ持った作品です。
BLでは泣いた事がないのですがこれは、ちゃんと心の中で泣けた作品でした。

marunさん
二人の出会いから8年間の出来事やそれぞれの視点で互いの成長が描かれていて深い作品になっていて読み応えがありましたね。

もこさん
評価がダントツ高い印象。今回のランキングもそうですし、他の方の評価含めて感じてます。
買うか買うまいか、一進一退しているところですが
読んでいてキャラクターにシンクロ、同調できる作品もここのところは多くないのでこれを機会に読むべきか・・・
トータルでみても、わりと常に上位にいた作品がノミネートされたという印象ですね。実際に読んだ作品を考えると納得と思う部分が大きいです。
交渉人は愛される』未読です。
『交渉人』は榎田さんの人気シリーズですよね。榎田作品と聞けばきっと面白いんだろうなぁ、、、ゴクンと、常には思ってます(笑
昨年の作品ですが『あめの帰るところ』これも、ちるちるでの評価の高さもあって読みたいとは思い続けているものの・・というところ。
キューンと胸に沁みる作品なら読んでみたい。

marunさん
交渉人は愛される』はシリーズ通してはずれが無い作品だと私は思ってるので、ぜひ是非読んで欲しいですね。
芽吹と兵頭にまた会いたいって思わせてくれるシリーズでした。

サガン。さん
小説は残念ながらどの作品も読んでないのですが、どれも気になっている作品。『交渉人』シリーズを読むところから始めたいと思います。

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萌える!コンプレックス持ちのブサイク受け

編集部
ランキングに関係なく個人的なツボにハマる作品はありましたか?

芽生さん
ツボ作品、それは迷うことなくオオヒラヨウ先生の『凸凹な僕たち』を挙げさせて頂きます。
ブサイクな受けに激萌えました。
健気で控えめで、自分にコンプレックスを持っている受けに萌えるのですが、ブサイクな受けって正にそうだと思うんです。
「ブサイク」ってコンプレックスを持ち、「自分はブサイクだし、恋人なんてもの出来るはずもない」と思ってる受けに激萌えだっ!!
だからと言って、ウジウジしている受けは苦手です。
「ウジウジ」ではなく、あくまで「控えめ」な受けが好きなんです。あと、ブサイクだけど自分に自信を持っている強気な受けは嫌ですね。

もこさん
私も読みました。最近多いですよねブサ受。
この手のいいところは、読み手も何かしら持っているコンプレックスを題材に上げているので共感しやすいというところなのでしょうか。
個人的にも可愛くて好きでした。

サガン。さん
コンプレックス持ちっていいですよねw 私も好きです。
…なるほど、確かにブサイクって完全にコンプレックスですもんね。自分好みのコンプレックスのある性格の子に出会えた時って非常に萌えますよね。

芽生さん
「自分好みのコンプレックスのある子」に出会えた時、すごく嬉しいです。
今は「ブサイク」というコンプレックスを持った受けに萌えますww 
これからもっとブサイク受けが出てくれる事を期待していますw

橘盾さん
コンプレックス受けさんは自分も好きです。
攻めがコンプレックス受けさんの萌えポイントを見つけ心ならずも傾倒していって“え?俺、まさか・・・?”と“何で僕?僕で本当に良いの?”の黄金セオリーは、受けさんが周りに弾かれているほど良い~!『凸凹な僕たち』読みたくなりました!

marunさん
個人的にはブサイク受けには萌えない私ですが(笑)今年の作品でも何冊かブサイクキャラが活躍してる作品がありますね。
ブサメン男子♂』の主人公もそうですもんね。

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「狸といっしょ」はツボった

marunさん
私のツボ作品は神評価はしなかったのですが、本宮榎南先生の『狸といっしょ』ですね。
BL本を読み始めてから、初めてファンレターなるものを送った作家さんでもあります!
主人公のコタちゃんの全ての言動がまさにツボ、可愛さがダントツで理屈無しに癒されキャラで可愛かったです。

サガン。さん
ファンレターを送るほどってよっぽど好みな作家さんなんですね。好きな作家さんはいるけどファンレターって出したことないなぁ。それほどハマれる作家さんに出会えるなんてステキですよね。

もこさん
『狸といっしょ』は本屋さんに行くたびに可愛いタイトルにずっと惹かれてました。よ・・・読みたいじゃないか……ゴクン
擬人化とか、ケモミミとか、人間じゃないものBLって萌えま……あれ?論点ずれてたらスイマセン…。

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屈折愛がすばらしい「凍える吐息」

サガン。さん
和泉桂先生の『凍える吐息』がドツボでした。
以前から、和泉先生の作品に出てくる腹黒そうな人物とそれに対峙する人物の微妙な攻防のある関係性が好きで、よく好みが合うんだなーと勝手に嬉しく思っていたのですが。今回の作品も素晴らしくて。これまで『バロックシリーズ』の脇キャラとして登場していた2人。
既にデキあがった状態で、歪んだ関係を築いているのが見受けられたのですが。
本作でその関係性が思っていたよりも対等であるというか、決して攻が受の支配者となったわけではないのがわかって改めていいなと思いました。
恋愛という甘い感じの関係では決してない見事なまでに屈折した関係であるようにも見えるんだけども、根底にあるのはどうしても切り離せない、離したくない強い絆のようなもので。特に攻が思っていた以上に受のことを好きな気持ちが溢れているのが印象的でした。

もこさん
屈折した愛!イイですよね。一見酷い人間にしか見えないのだけれど、ふと見せる部分が・・・と
根底が見える、見えた時の瞬間が好き!

marunさん
サガン。さんと同じように、私も『凍える吐息』は主役が対等な、みたいな本質似たもの同士の屈折しながらも互いに強い愛情があるような作品だと感じましたね。
一見するとわかりにくい感情の主役の気持ちを読み解いていくのはかなり面白いです。

サガン。さん
この感情の難解さを読み解いていくのが楽しいんですよね。だから、私、フツーに真っ直ぐ健気な子の話とか読んでると物足りなくなっちゃうんです。え、捻りはないの?って(笑)
…もしかして、そんな私も屈折してますか?(苦笑)

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“掟破り”の「妊娠」、「出産」

編集部
ノミネートされた作品の外でマイベストはなんだったでしょうか?

芽生さん
コミックでマイベストの作品、こちらは『あやしの君の恋模様』を挙げさせて頂きます。
前作『あやしの君の恋煩い』の続編ですが、このシリーズは私の中で神作品です。何度読んでも胸がキュンキュンしてしまいます。
『子どもが生まれる』シチュに激萌えする私には、この作品は正にマイベストと言えます。

marunさん
BLおきて破りの赤ちゃん誕生や妊娠ってところは私も萌えです。
それに、ケモノ耳や尻尾なんかフリフリされちゃうと悶えそうになります!!可愛いですよね。

芽生さん
前作のカプ・阿宇良と吽可の子ども、シュロが今回の主人公ですが、ケモミミとモフモフ尻尾がとにかく可愛いっ。
特に子どもの時がたまらなく可愛いです!
琥狗ハヤテ先生の描かれるちびっ子の、ぷっくりしたお腹に小さい手足、そして涙を溜めたウルウルしたおめめは最高です。このシリーズ、これが最後だなんて残念でなりません。

もこさん
え!?あれでシリーズ終わりなんですか!?続刊が出るのだとばかり…。
ふもふも可愛いwただ個人的には大きいお兄さんの方がかわいかっ…。

芽生さん
『あやしの』シリーズは終わりみたいですよ。『あやしの君の恋模様』のあとがきに「これで『あやしの』シリーズは終わりとしてるんですが…」と書いてありました。是非続きが出る事を望みます!
もこさんは大きいお兄さんの方が可愛いんですね(笑)
先生の描かれる身体は筋肉がきれいですよね、なよなよした感じもなくて。男×男って感じがします。

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衝撃の「秋山くん」

もこさん
ノミネート作品に入ってましたが『秋山くん』これは衝撃でしたww
最近では、あんまり読み返すってこともなくなってしまっていたんですが、これは何度も見返しましたよ。
作者のばらあいこさんの同人セレクションがすごく好きで、オリジナルコミック発売!
と聞いた時点でガッツリ買う予定で、読んだんですが、想像以上でした。
わりとコアな感じだから好き好きわかれるのかな~なんて思っていたんですがそうでもなかった。

marunさん
『秋山くん』は高評価ウォッチで読んだんですが私もかなり意表をつかれた作品だと思います。
好みがかなり分かれる作品ですよね。

サガン。さん
『秋山くん』もレビューとか見てるうちに読みたくなってきたので早いとこ買ってこようと思います。

編集部
その他はいかがでしょうか?

もこさん
是 11』完結巻!!!これは号泣しました。待っていた最終回・・だがしかしっ!

橘盾さん
今年の大イベントは『探偵青猫6』です!本仁戻先生のやっと出たぞー!キョーッ!ウルルル~(感涙)
国枝彩香先生の『春に孵る』もそうだ!御大作家さんの発表にニコニコの本年度でした♪

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読むのに覚悟いる?「長恨歌」

もこさん
小説でマイベストは『恋愛前夜』。正直、小説は読んだ数が少なかったのでどーよという感じもあるんですが、 気持ち揺さぶられた!!という意味ではコレダントツでした。
恋愛的な意味で、いうのであれば全然薄い!ものたらんよ!という意見もあると思う作品ではあるのですが、 どうしようもない気持ちが溢れて、胸が痛い!という意味では一番でした。
気持ちよく泣けて気持ち沸き立つwwって久しぶりな作品でした。
だけど、ここには愛がある』ナルシスト攻の真骨頂wどうしようもない攻が変わっていく様子が面白い。
というか、上記の作品もそうですが、気持ちがわかってどうしようもなくて、自分が入り込める作品ってのがミソです。
長恨歌(上下)』山藍さんの作品。ハードカバーで昨年度も読んでいるんですが、また改めて読んでも面白い!と思える作品。
レベルが違う!と、思っているのは私だけだろうか。
いろいろ痛い部分もあるのだけれど、いろんな意味でずば抜けている作品だと私は思ってます。
新しいものとは言えないので、ここに入れていいのか悩むところではありますが…。

サガンさん。
『長恨歌』以前から気になってはいるんですが手を出せないでいる作品。もこさんの評価が高いのでますます読んでみたくなりました。今度こそ手を出してみようかしら…。

橘盾さん
『長恨歌』は自分も。すぐ手にできる場所にあるし、興味も持続しているのですが、なかなか手を出せないでいます。

marunさん
『恋愛前夜』は個人的に凪良作品では珍しく中立評価を付けた作品なんですよね。あの痛々しく切ない感じに逆に涙を通り越してしまった私です。
山藍さんの作品は同じBLでもかなり成人向けで内容が濃いですよね。
耽美な世界を描かせたら右に出る者はなかなかいないのではと思える作家さん。
私はかなり大好きなんですよねぇ~、虐げられる受け様の姿なんてこれでもかっ!てな具合でとことん遣り過ぎるところがかえって小気味よいです。

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「こんなのあり?」成功したトンデモ設定

編集部
昨年度は例えば『なんか、淫魔に憑かれちゃったんですけど』といった特殊な設定のものが成功したり、新趣向が成功してますね。

marunさん
この系統の分野の広がりは個人的には凄く嬉しいですね。
ファンタジーならではの独特のキャラが登場して主人公以外でも萌えがあったり笑えたりと言った作品は良いです。

橘楯さん
作家さんと読者の意欲と探究心や熱心さがいろいろなシチュエーションを生んでいって、飽きる要素がないです。TVや劇場でも「ホモセクシュアルの一般化」を感じているし。
『なんか、淫魔に憑かれちゃったんですけど』は、ファンタジーが苦手と言っている自分にもスッと入っていけた作品でした。

芽生さん
私も同様、全く飽きる気がしません。もっと幅広く、色んなシチュが増えていって欲しいですね。
「ホモセクシュアルの一般化」は確かに私も感じます。もっと世の中が、偏見などのない世界に変わっていって欲しいです。

もこさん
同意です。昔、「BLでファンタジーは流行らない」なんてよく目にしましたが、今やわりとファンタジー的なもの多いですよね。
『淫魔~』に関しては、淫魔自体がカップリングされない!?に驚きました。

marunさん
橘楯さんと同じですねぇ~、BLもアニメ化されてツイッターで実況されちゃう流れができて、あのNHKの朝の情報番組でBLなんて話題がでると、がっちりBLが市民権を獲得したって感じがしますし、作家さんもあれこれ新しいシチュを盛り込んでくれるので楽しいですね。

もこさん
一般化。最近その手の露出だの演出だのが多いですよね。
というか、個人的にはその手の演出が多すぎてなんだか萌えもマヒしてきてしまっている気がします。

サガン。さん
次から次へと新しいジャンル?が生まれてきてホント飽きないですよね。私がこのBLにハマった頃(というか、当時は「BL」なんて言葉なかったけど)にはこんなところまで来るとは思ってもいませんでしたし。作家さん方の豊かな想像力(妄想力?)には感服するばかりです。

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洗練された「子連れモノ」

編集部
子連れモノが定着化したり萌えの分野がまた一段と広がったような気がしますが、いかがでしょうか?

marunさん
子連れモノは、かなり多くの作品にみられますが、初めの頃は同性同士だと掟破りなんじゃなんて思っていたけど、 最近の作品は家族ものの定番みたいな感じで上手に子供が描かれていて違和感がないですよね。
小さな子供って萌え対象になるけれど、最近は規制の動きからかロリやショタだと抵抗を感じる人が多いのか、 子供は同性の疑似家族的な作品に多く登場しているような気がします。
個人的にはこの特殊な設定のものは好みですね、淫魔のおやじやケモノ耳があるだけでおかわりしたいです(笑)。

芽生さん
おかわりしたいお気持ち、よーく分かります(笑)。特殊設定の作品は更にBLの幅を広くしてくれ、とても嬉しいですよね。
個人的に、ケモノ耳は萌え度がかなり上がります。
プラスもふもふ尻尾なんかもあったりすると更に萌え度アップ(笑)。今後もこの様な作品を色々読みたいですね。

もこさん
子供が登場する作品では、作品自体がぐっと丸くなる印象かな。私としては、どーなのでしょ。

橘盾さん
ソレありますね。みんな素直で良い子ばかりだし。

サガン。さん
子連れモノもなんだか定着しつつありますが、子供が嫌な感じの扱いの作品てあまりないですよね。
家族愛的なものを描く時により絆が強くなるようなアイテムというか。子供がちゃんと親たちの関係を受け入れてるから上手く成立してるんでしょうね。

橘盾さん
「子供が嫌な感じの扱い」はホント見ない。じゃあ次は子供が嫌な感じの扱いで、刺々しい印象……な作品が出たらまたそれも面白いかも知れません。昔のならあるのかな?ショタは苦手だけど、実際進んでいる子や悪魔は多いしね。

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凪良ゆうと榎田尤利は絶対外せない!

編集部
今年、活躍したと思われる作家さんを教えて下さい。この作品のこのシーンがよかった、印象的だったというところはありますか?

橘盾さん
本年度もやはり御大作家さんの筆力は健在でした。
そして、商業本冊数の少ない方の注目された作品にも楽しませて頂きました。来年度も、御大作家さんの安心クオリティの作品と、新人さんには商業誌制作に慣れて前作以上に実力を発揮される作品を期待しております。

もこさん
「大御所作家さんの筆力は健在」、これは私もそうだなと思います。やっぱりこの作家さんか。な部分が大きかった。
新人さんが続々と出てるので今後に期待もしたくもあるのですが、古くからの作家さんの力ってすごいなと感じる一年でした。

marunさん
私は、「凪良ゆう」先生か「榎田尤利」先生だと思いますね、ここ数年はダントツの活躍をされているのではと思います。
個人的には「榎田尤利」先生に軍配を上げたいですが凪良先生の方がポイント高いかも知れないですね。
最初にもお話ししましたが、凪良先生の作品で気になったのが『積木の恋』ですね、凪良先生のコミカルな作品が結構好きだったんですが 『積木の恋』でのシリアスながらも情緒的な作品に惹かれました。
シリアスものは苦手なのですが、この作品はあとからじわじわとした温かい余韻が残る作品でシリアス系も捨てたものじゃないって思わせてくれた1冊でした。

もこさん
凪良さんの今期のシリアスものはどれも良かったですね!
全ての恋は病から』が最初だったので、コミカル風潮な作家さんというイメージだったんですが、シリアスすごいじゃん!と私も思った作家さんでした。

橘盾さん
BL初体験だった榎田先生、『恋愛犯』が気になって読みだした凪良先生、このお二人が自分をBLの世界に!
凪良先生は、執筆中の体調管理が下手なようなので(以前何かで見た)、ファンとしてはここのところの活躍に逆に心配しています。

サガン。さん
気になりつつも両作家さんとも実は本は読んだことがないという…(CDなら聞いたことあるんですが)シリアスなお話は好きなので『積木の恋』是非読んでみたいですね。

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気になる朝丘戻はいかに読むべきか?

橘楯さん
そういう自分ですが、作家買いを主に、レビューで未読作家さんを試してみて、という消極的な開拓なので、ランキングで目立つ作家さんしか読めないというのが真実。

サガン。さん
私は逆にランキングとか無視して自分の好みの作品を検索して探して読んじゃう方なので、実はランキングに入っているような有名どころの作品を殆どと言っていいほど読んでないのですが。

橘楯さん
その試した作家さんのお一人・「朝丘戻」さんの『猫のためいき。』が自分にはどうも合わず他の作品を積んどいたままだったのですが、この機に『あめの帰るところ』を読んでみました。
やはり丁寧なモノローグは朝丘先生のカラーだと感じましたが、以前に持った印象だけではなく、冒頭からツンツンと胸を突きまくる言葉が多く“自分の琴線に響いてきた言葉”のオンパレードで、目から鱗状態でした。
あめちゃんと先生が花火を見るシーンには、好きな人への過敏さと彼らの五感が感じられて、朝丘先生の本当を知ったような気がします。なので、積んどいた朝丘作品を今は期待しているんです。このパターンってこれから何度もあるのだろうなぁ。

marunさん
橘楯さんと同じで「朝丘戻」さんは、非常に繊細で丁寧な描写なのですが私はなかなか一気に読むことが出来なかったのですが……そして高評価にもかかわらずいまだに『あめの帰るところ』は未読なんです。
でも、合わないと思ってた橘楯さんを虜にしたのなら、なんだか読みたくなりますね。

もこさん
朝丘戻さんの『あめの帰るところ』は、ランキングも上位にずっと入ってましたね。
読みたいな~と思いながら放置してきた作品だったりします。
朝丘さんの他の作品でも試しに・・と思ってみたりしているのですが、どーなのでしょう、『あめの~』がトクベツ?

橘盾さん
『あめの~』がトクベツかどうかわかりません。
ジクジクしたモノローグやオトメチックなむず痒さを、『猫のためいき。』ほどでないにしても『あめ~』にも感じました。

サガン。さん
『あめの~』はCDを聞いてすごくいいなと思ったので原作も読んでみたいなと思いました。CDはCDで音の良さってあるとは思うんですけど、原作というか文字で読むとそれはそれでまた違った印象を持ったりすることもあって。文章になってる分、丁寧に状況とかが脳内に入ってくることもありますし。是非原作にチャレンジしたいものです。

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注目は雨隠ギド、松雪奈々、栗城偲…

編集部
個人的に注目されていた作家さんなどはいらっしゃいますか。

もこさん
同人誌読みあさってた「あおいれびん」さんの本が今年はガツガツ発売されましたね!
や、ものすごい勢いだった。
注目していたという意味では、「松雪奈々」さん「栗城偲」さん「高将にぐん」さん「腰乃」さん「雨隠ギド」さん(これまでの好きな作家さん含めず)。
すいません、作品については、読んだそばから脳みそ離れちゃうのではっきりとは~……
なのですが、「雨隠ギド」さんの作品。これはどれも最後にはキューンと胸が痛く、そして暖かくなる作品が多かったです。BL作品ではないのですが『恋煩いフリークス』これすごく良いのでオススメです。投票に入れていいのか迷うところなので、投票には入れてないのですが、この作品がすごく好きです。弱い部分、可愛い部分、ホントの部分。必死になって、泣いて笑って、ダントツこれです。

サガン。さん
ギドさん大プッシュですね(笑)。ギドさんの作品は私も好きなのでこれはもう『恋煩い~』は真剣に読んでおいた方がいいような気がしてきました。本屋行ってこよう…。
「あおいれびん」さんは確かにガツガツ出てましたね。絵が綺麗で、でもどこか独特の描き方されますよね。同人ではジャンルが違うので読んでなかったんですが、こうしてオリジナルコミックが出ると読めるのがいいですよね。

marunさん
松雪奈々」さんや「栗城偲」さんは私も注目してる作家さんですね。
松雪さんの『なんか、淫魔に憑かれちゃったんですけど』にはお腹が捩れました。
ミニオヤジに萌を感じることが出来る自分を発見した作品でもあります(笑)。

橘盾さん
来年度も期待している作家さんは、「成瀬かの」先生、「栗城偲」先生、「吉田ナツ」先生、「松雪奈々」先生(シリアスを読みたい)、「五条レナ」先生(新作を)です。応援しています。

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一番のオススメCDはどれ?

編集部
注目していた声優さん、CDなどを教えて下さい。

サガン。さん
声優は鈴木達央さんでしょうか。
ダブル・バインド』ではキャスト発表になった時からすごくハマるだろうなとは思っていたのですが、実際聞いてみて改めてすごいよかったというか。
登場キャラの一人・『葉鳥忍』の激しさとか淋しさというかどうしようもなさみたいなのとか。
感情の変化、相手に対する温度差みたいなのをすごく感じられる気がしました。病院の壁に苛立ちをぶつけてるシーンとか非常に印象的でした。
あとは『部活の後輩に迫られています』では、まるで「忍」とは違う等身大の高校生がギャーギャー言いながらもほだされていく様を好演されていて。
それもまた違和感なく自然体な感じでステキでした。

芽生さん
蓮川愛先生の『恋愛操作』が大好きなのですが、ドラマCD『恋愛操作4』は、ときめいたり笑ったりと1枚でとてもオイシイCDでした。
恋愛に不器用な笹谷薙と超天然だけどひたむきな心で薙を想う一ノ瀬恵に、もう胸がキュンキュンしました。
お気に入りのシーンは『A Day’s Dinner』全部です。どこも笑っちゃいます。

橘盾さん
男の喘ぎ声に何か背中が“もにゃもにゃ”してしまうんです。

芽生さん
橘盾さん、背中が「もにゃもにゃ」ですか(笑)
私は「キャー!v」ってなってしまいます。

橘盾さん
でも、数少ない作品の中で、ほくそ笑み腹を押さえながら聴き、今も強く印象に残っているのは、名作『はめてやるっ!』の小西克幸さん×成田剣さん!
低く唸る野獣同士のアレ!絶対何かをフッ切ったはずの、このお二人の作品は気になりますね。

芽生さん
小西克幸さん×成田剣さんのカプが大丈夫でしたら、『恋愛操作』はメインカプがそうですので如何でしょうか(笑)
成田剣さんの変態っぷりはなく、強気で美人の受けサマを演じてらっしゃいますからww

サガン。さん
『恋愛操作』いいですよね。メインCPも好きなんですが、あの「薙」の無器用さ加減が非常に好きです。『A Day’s Dinner』は本編とはうってかわって「恵」の天然ぶりとか非常にイイ味出してましたし、コミックのままちゃんと音になってるのがいいですよね。

芽生さん
登場人物の個性を声優さん方が更に引き出してくれ、とても面白い作品になっています。

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BLCDの肝は音楽だ!?

芽生さん
地獄めぐり』は作品自体良い作品だと思うのですが、何より音楽がとても素晴らしく、感動致しました。
オープニング30秒で、『地獄めぐり』のストーリーがグッと詰まっているかの様な音楽。深く壮大な音楽に心打たれ、涙が溢れ出しそうな、とても切ない気持ちになりました。
BL作品の中で、私は一番素晴らしい音楽だと思っています。

サガン。さん
原作も素晴らしかったですが、その世界観みたいなのがちゃんと音になってて。ファンタジー系ってどうしても音にするのが難しそうな部分もあるのに素敵な仕上がりで私も非常に好きです。

芽生さん
確かにファンタジー系の作品は「音」が難しいでしょうね。
非現実的で独特な世界観がありますし。
ですが、この『地獄めぐり』は違和感などなく、むしろもっと引き立たせてくれていると思います。
声優さん方の素晴らしい演技、深く壮大な音楽。幻想的で不思議な世界がこのCDには広がっています。

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人外、ケモミミもっと出てこい!

編集部
2012年度に期待することはなんでしょうか

芽生さん
「ケモミミ・モフモフ尻尾」の作品をもっと読みたいです。特に子どもが生まれるってシチュが大好きなので、もっとこんな作品が出たらと思います。

marunさん
芽生さんと同じく「ケモミミ・モフモフ尻尾」は私も是非読みたい!
子供が生まれちゃうのは番外編や同人には結構あるから商業誌でもBLらしさを出しながらも違和感無い作品を読んでみたいですね。

もこさん
わかります!!!獣で出産BLといえば、『SEX PISTLS』(寿たらこ リブレ出版)ですが、この手の作品が他にももっと出てもいいのにな~と。
人外好き!人外好き!人外好き!(煩い;

芽生さん
ですよね!私も人外万歳です! BLでの妊娠・出産に超激萌え!萌え萌えです
もっと世に出て欲しいと強く願っています。

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元気出せよBLCD!

サガン。さん
BLCDですが、ちるちるの掲示板でも話題になってましたが、レーベルの倒産などで続編が出ないままになっているシリーズがいくつもありますよね。
それらをどこかのレーベルが拾ってくれればいいのになと思います。
コルセーア』とか最終章の途中であの仕打ちですし。個人的に続編が聞いてみたいのは『エスコート』シリーズ。
次のお当番は遠近孝一さんの受ですし、そのあとには小西克幸さんの受が待っているというステキなシリーズなのに!
あとは『清澗寺家』シリーズの続編も聞きたいですね。第二部とか第三部は次世代になりますし、あれだけ豪華メンバーを集めた一族の子孫はどんな人たちが演じるんだろうとか。
声優さんで言えば、以前からずっと言ってるんですが遠近孝一さんにはもっとたくさん出て欲しいなと思ってますし、 坪井智浩さんのメインももっとあってもいいのにな、と。
若手の声優さんたちもだんだん出てきてますね。『バスルームより愛を込めて』の松岡禎丞くんの妖しい攻はステキでした。『ダブル・バインド』で受だった興津和幸さんは今度は攻で『召し上がれ愛を』を演じられますし、 小野友樹くんは『パラスティック・ソウル』にメインで登場ですし、『ダブル・バインド』で受だった興津和幸さんは今度は攻で『召し上がれ愛を』を演じられますし今から楽しみで仕方ありません。
個人的には江口拓也くんもこっちの世界に出てきてくれたらいいのになーと。
夢のような話』に登場してはいたのですが江口くんCPのお話はカットだったので…。今後に期待したいと思います。
更に個人的なことを言えば、野島健児さんのBLCD復活を切望します!! 健児さんは野島裕史さんと入れ替わるようにして、ここ1年ほどBLには出てらっしゃらないので。あの方の泣き演技すごく好きなんですが…。

もこさん
CDは最近めっきり聞けなてないのですが、ものすごい勢いで出てますよね。
知らない声優さんもガッツリ多いのですが そもそも声優さんの名前すら知らなかったワタシが声優さんの名前を少しでも覚えられたのはこのCDのおかげだったりします。
イイと言われれば聴きたくなるもので。。ウズウズ

橘盾さん
2011年に発表された中で聴いたのは、羽生山へび子 先生『僕の先輩』と英田サキ 先生『愛想尽かし』だけ。本レビューした好きな作品なのでもっと想い入れる為に聴きました。でも、コマ間行間好きには、やっぱり三位一体(字+絵+声)が良いですね。
どちらの作品も受けは可愛いと思います。だけど『愛想尽かし』『たかが恋だろ』の兄貴のイメージ、キング森川さんじゃないのです・・でも誰かが浮かばない。

芽生さん
レーベルの倒産でドラマCDが中途半端に終わっている作品はとても多く、大変残念に思います。
続きは原作を読めば良いのかもしれませんが、声優さんの素晴らしい演技に耳でも萌えたいです。
ファンとしては「是非どこかのレーベルが!」って切望しますね。

サガン。さん
「仕方がないから続きは原作で…」と思うもののあるんですが、続きを読むと既にキャストを知っている身としては「このセリフ、あの声で聞きたかった~」という欲望がじわじわと湧いてくるのですよ。面白ければ面白い原作ほどそう思う率は高いんじゃないかと…。最近、すごく聞いてみたかったなと思ったのが『青の軌跡シリーズ』最終章のサーシャでした。

芽生さん
それから、速水奨さんの攻め声を聴きたいです。
速水さんの素敵な美声の攻めサマは最高だと思うので、今年は何かのBL作品に出演して頂きたいです。
多分ないでしょうけど…。

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来年度はもっと衝撃的な作品を読みたい!

もこさん
正直、2011年度はいつもよりも読んでいる数が少なかったのが現状(買ってはいる)だった故なのかな……どうなのかな。
昔に比べて衝撃的なものが少なかった気がするのです。
ひとつひとつは完成された、可愛い作品が多いのだけれど、それ以上でも以下でもないというものが多かった。
個人的に希望を言うならば、もっと衝撃的!インパクト!ある作品が読めたらいいなと思います。
本当に需要あんのかよ!?な作品を期待します(笑)。
古い作品を読んだりすると「だれも需要ないよ;」とあとがきに書かれていることが、今やセオリーなんて多いですから、きっといつかは受け入れる日がくると思いますw
作家さん。のばらあいこさんの新しい作品が読みたいぞぉっぉぉおお!!
わりと、同人セレクション(などなど)同人ですごく良い作品を出されている方も多いので、また新しい作家さんに出会えるというのも楽しみではありますね。
展望。展望を語るのは難しいですが、私はともかく、萌える出会い!に期待したいですw
別談ですが、なんか最近、ドラマやノーマル漫画でもBL要素設定が横行してるのが常識になってきましたね。いい傾向なのかどーなのか……。

芽生さん
私ももこさんと同意見です。
昔に比べて衝撃的な作品が少なくなったと思います。
昔は沢山の作品に胸がキュンキュンしておりましたが、近年胸キュンする作品が激変してしまいました。
今ほど作品も多くありませんでしたから、読む作品のどれも真新しく感じました。
胸キュンが激変してしまった要因は、私が今まで色んなジャンル、シチュを沢山読みましたので、免疫力が強くなったせいもあるかもしれません(笑)。
もっと胸がキュンキュンして、読み終えても何度も読み返してしまうくらいの真新しい作品がもっと出て欲しいと願います。

marunさん
古い作品だと「いかにもBL」って言うもこさんが言うような作品は多いかも~
最近だとBL初心者入門編にいい感じの本も出てるし市民権で出たんだなって気がする。

サガン。さん
衝撃的!インパクト!確かにそんな作品が読めたら素敵ですよね。
前年度は衝撃的だった例の美チンも今年度になるとそれほどの衝撃ではなく。それは単に慣れなのかもしれませんが、常に新しい思いもよらないような作品が登場してくるといいですよね。それによって、「こんなものに需要が…」と筆をとらなかった作家さんが新天地へ飛び出していってくれると新しいものがどんどん読めて楽しそうですね。
同人作家さんもうまい方多いですし、同人てそのジャンルに興味がないと読まないものなので、それ以外の作品が描けるのなら描いて下さるとこちらとしてはよりいろんな作家さんのお話が読めていいですよね。

橘盾さん
皆様のご期待は衝撃的な作品かぁ。BLの世間への浸透が認められてきたからこそ、口に優しい作品が多くなるのは普通で、それとエロ探究の二極化になっていくのでしょうね。作家さんの思うように枷なく描けるのが同人なのですか?えっと、「答えて姐さん」にあった“男子小便器の話”、横の人のチ○コを見るか?いやマナーとして見ない(たしか眠れる森さん)、それが商業誌で。だけど、友達同士なら見せない見ないに固執するのは変で、見て批評して親交を深め、似顔絵ならぬ似チ○絵を描いたり。そういうのが同人や古い作品の系統という事でしょうか?橘盾は同人を知らないので、今ですね、もの凄い期待感が・・・!

編集部
みなさんどうもありがとうございます

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