成瀬かの先生インタビュー

前作、現代日本で恋に落ちた二人… 平穏な暮らしは突如!?
異世界から日本に来た狼族のグレンは、もふもふな尻尾と耳を持つ騎士！ 2013年にリリースされた成瀬かの先生の小説『獣の理』で、犬好きのサラリーマンである粟野聖明に一目ぼれされます。恋人となった二人のその後は……。2月10日発売、成瀬かの先生の新刊小説『獣の理 Ⅱ』。グレンを平穏な生活に縛りつけていていいのかと悩む聖明。そんな折、彼のもとにグレンの主である狼族の王が訪れ、しかも敵の刺客まで現れます！ 今作の舞台は異世界、どんな戦い、そしてラブが繰り広げられるのでしょうか!? それでは「801 AUTHORS 108」第839回、成瀬かの先生どうぞ！

Q. 作品紹介をお願いします！
前作は攻が異世界から現代日本にトリップして来るお話でしたが、今作はグレンと聖明、それから野良猫シロが異世界に行ってしまう話です。

異世界についた早々に敵方に捕まってしまった聖明が、食料にされそうなシロを守りつつ、自由になるために戦争の終結に向けて頑張ります。
グレンが現代日本でこれからどうやって暮らしてゆくかなど、前作では入りきらなかったあたりもぎゅぎゅっと詰め込みました。

Q. メインカップルはどんな攻×受ですか？
異世界の剣士(本性は狼)グレン×攻を好きになってしまっただけの普通のサラリーマン・聖明。
グレンは人の姿をとっていても耳としっぽを消せません。
受は日本ではごく普通の体格なのですが、異世界ではひ弱扱いされています。

Q. 当て馬や重要な脇役は？
現世においては、大福のように太った白猫のシロ。

異世界においては、敵の戦士×虜囚となっているグレンの元部下でしょうか。
思いあっている二人がもだもだしているのは書いていて大変楽しかったです。

Q. 今作のこだわりポイントはどのあたりでしょう？
主人公二人がえっちしようとするたびに邪魔が入るところです！
それでいて他のカップルのえっちを覗き見たり、鉄格子越しに慰めたり…ゲームならきっとピンク色のゲージが上限を超えて溜まっていたことでしょう。

Q. 執筆中の、思い出に残る日常エピソードをご披露願います！
眠りが浅くて困っていたので、いい布団なら違うのだろうかとあちこちでいろんなメーカーの展示品を試させてもらって寝心地の違いに愕然！
試しにウレタンフォームの敷布団に変えたら、爆睡率が上がったような気がします。いつかお高いアスリート用の布団を買ってみたいです。

Q. 発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう？
大好きなもふもふ本で続編を出していただけて、とても嬉しいです！
グレンも聖明も思い入れの強いキャラクターなので、また書けてとても嬉しかったです。
こういう機会を得られたのも、前作を買ってくださった読者様のおかげ。
これからも読みたいと思っていただけるような本を目指して頑張ります。

Q. ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ！
ここまで目を通してくださってありがとうございました！
『獣の理 Ⅱ』、前作ともども読んでいただけると嬉しいです。

編集部からのコメント
異世界から来た耳しっぽつきの狼騎士グレンと、天涯孤独なサラリーマン聖明がつがう『獣の理』第2弾です。
生まれ育った世界が違いすぎて、つがいになっても「本当にこれでいいのか？」と悩む聖明。しかし、そんな悩みなどどうでも良くなるような大事件が起こります。
今回の見どころは危険と困難の中でお互いを一途に思い守ろうとする二人のかっこよさと、どんな緊迫した場面でも(たとえ命が懸かっていようとも)聖明に近づくオスを大人げなく威嚇するグレンの焼きもちですね。
可愛くないところが可愛いです。
新キャラ達もみな魅力的なので、ぜひ楽しんでください！

特典情報
中央書店コミコミスタジオ：B5クリアファイル
ホーリンラブブックス：イラストカード

(c)成瀬かの／円陣闇丸／心交社