佐藤千鳥先生インタビュー

人見知りしないギャル♂の人類ミナトモダチ攻撃に!?
房文は学年で成績トップの優等生ながら、天の邪鬼な性格のため孤立しています。そこに彗星のごとく現れたのは、無邪気なギャル系男子の瑠依！ 人見知りしない彼の人類ミナトモダチ攻撃に、戸惑うばかりの房文でしたが……。3月10日発売、佐藤千鳥先生の初コミックス『ねえねえあのね、それからさ』。心のスキマを埋めるギャル系男子×地味め優等生の恋物語！ 思わず頬が緩むこと必至です!! それでは「801 AUTＨORS 108」第868回、佐藤千鳥先生どうぞ！

Q. 作品紹介をお願いします！
表題作はギャル♂と地味な男の子がなんやかんやで仲良くなる話です。
読み切りはぼんやり×小悪魔、へんくつ×ストーカーぶりっこ、いけめん×しょんぼりの3本です。
後者2本は3人の共通のキャラが登場しています。巻末書き下ろしにはこの2本の話に出てくるキャラ4人をかきました。
Q. メインカップルはどんな攻×受ですか？
勉強は出来ないけど意外としっかりしている正直者の瑠依(攻)と、勉強はできるけどひねくれ者の房文(受)です。
最初は瑠依が一方的に房文に好意を寄せていますが、最終的に気持ちの面では房文が瑠依だいすきマンになってます。
Q. 当て馬や重要な脇役は？
瑠依の友達の吉田くんの設定を無駄に考えていました。
どうしてももう少し描きたくて本体表紙に登場させました。

Q. 今作のこだわりポイントはどのあたりでしょう？
前髪が顔の真ん中に垂れている典型的なギャル♂の髪型が大好きで、瑠衣の髪をそれらしく描けないかと頑張りました。
『ぢごく』ではそれぞれみんなが着てそうな服を考えて描きました。
Q. 苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください！
瑠依と房文が交わるシーンを描くのが大変でした。
そういうシーンを描くのが苦手すぎて、あ?? とかうわあ??? と唸りながら描きました。

Q. 今作にまつわる裏話ってありますか？
表題作のネームは3話目から描き始め、なれそめが欲しいですと言われ1話を描き、あいだも必要ですねと言われ2話を描いた感じです。
すべてコミックス描きおろしなのに3つに別れているのはこのためです。

Q. 執筆中の、思い出に残る日常エピソードをご披露願います！
広島の大久野島に行って野生のうさぎにキャベツとにんじんを与えたりして癒されました。
うさぎ飼いたい欲をつのらせる一方です。

Q. 今、何かハマっていることは？
数年前に春水堂と出会ってから毎日タピオカミルクティーが飲みたい気持ちです。
Q. BL作家になったきっかけを聞かせてください！
小さい頃から漫画家になりたいと思っていて、いいかげん持ち込みなどせねば…と思いつつ参加した創作BLイベントで出した本を担当さんが読んでくださったようでお声をかけて頂きました。

Q. 発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう？
胃が痛みます…。

Q. ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ！
未熟なところばかりですが少しでも楽しんで頂けたら嬉しいです。
よろしくおねがいします！
編集部からのコメント
なんでも分かっているような気がしていた友達の、ふとした行動に「この子ちょっとすごい子かも」って見方が変わる瞬間、ありませんか。
描き下ろしの表題作はそんなキャラクターの魅力がさりげなく浮き彫りにされるあまくてほのぼのとした恋物語です。
ボーダーレスなギャル♂・瑠依の意外な懐の深さを発見すれば、房文のこんがらがった心も洗われようというもの。
若さゆえの傲慢、恋の策略、一途さ、正直さ‥‥全部許す！ 可愛いから！ 好き！ キュン！ とさせられてしまいます。
全編描き下ろし表題作他、3作収録。作中ちょこんと挟まる、とんでもなく可愛いミニキャラ達にも要注目です。

特典情報
電子限定描き下ろしペーパー
※電子配信は3月下旬を予定

(c)佐藤千鳥／Libre Publishing