ザイム先生インタビュー

妖しげに誘惑し、絡めとる…
大学進学を目指す進藤明文は、ある華族の屋敷に超好条件で住めることになりました。ただひとつの禁止事項は「裏庭の奥の薔薇園に近づかないこと」。しかし、風に混ざって聞こえる不審な音を追い、辿りついた先は薔薇園。そして、美しい青年と出会い……。6月17日発売、ザイム先生の新刊コミックス『花灯』。夜、再び禁止を破って薔薇園に赴いた明文は、「もっと秘密をつくろうか？」という言葉に流されるように、体を重ねます！ ミステリアスな恋物語に、どっぷりハマりましょう!! それでは「801 AUTHORS 108」第947回、ザイム先生どうぞ！

Q. 作品紹介をお願いします！
大学を目指し華族の屋敷に書生として居候する事になった進藤明文。与えられた離れの隣には、亡くなった屋敷の主人が作った薔薇園があるというが、入ることを禁じられる。
しかし、とうとう薔薇園へと踏み入れてしまった明文はそこで謎の青年と出会い、その美しさに魅入られていく。

この話は前作のコメディとの同時進行で描いていたので、ガラッと雰囲気を変えてお耽美を目指しました。

Q. メインカップルはどんな攻×受ですか？
振り回される書生進藤(攻)×股の緩い美青年有里(受)



Q. 当て馬や重要な脇役は？
重要なのは屋敷の奥様。お気に入りは狭い世界故に万能にならざるをえなかった岩崎家の執事のおじいちゃんです。


Q. 今作のこだわりポイントはどのあたりでしょう？
話の構成ではお家事情を詳しく描こうとしすぎて、BLではなくサスペンス劇場になりそうなのを自重するのが大変でした。
でも一から十まで描かない事によって、色々と想像の余地が残せたのではないかと思います。
そして表紙から何から薔薇メインですが、閉鎖空間から解放された後は薔薇は姿を消します。

作画はあまり影トーンを貼らないシンプルな画面にしてみました。



Q. 苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください！
折角戦前の時代設定にしたのに、屋敷にばかりいるせいであまり意味が無い…と思っていたら、担当さんが凌雲閣(明治期～大正末期にあった東京の高層建築)出しましょう！ と言ってくださってなんとか大正あたりだよという主張が出来たと思います…多分。

自分の作風と全然違うテンションの話を描けたのは新鮮で楽しかったです。



Q. 今作にまつわる裏話ってありますか？
裏話…でもないですが本編のシリアスに耐えかねて番外編はいつもの感じになりました。

Q. 執筆中の、思い出に残る日常エピソードをご披露願います！
学生時代から茶道を習っているんですが、締め切り前も真面目に通っていたら茶杓を持つ手が滅茶苦茶震えて先生に心配されました。
BL漫画を描いていて寝不足とは言えませんでした。


Q. 今、何かハマっていることは？
毎日ゾンビ体操してます。人に見られたら恥ずかしいです。

Q. 発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう？
前作からあっというまの半年でしたが、無事にまた単行本にまとめていただくことが出来て嬉しいです。

Q. ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ！
ここまで読んでくださってありがとうございます。
同時進行していた前作『甘党な彼の無口なコイゴコロ』を知ってる方にはなぜこれを同時に描いたのかとびっくりされるかもしれませんが、違いを楽しんでいただくのも一興かと…。どうぞよろしくお願いいたします！


Qpa編集部より
ザイム先生2冊目のコミックス。
人間味ゼロの有里が明文に出会い惹かれてヒトに戻っていく姿がとてもかわいい。
有里と離れなければと頭で理解していながらも近づいてしまう明文の生真面目さが魅力的。
1作めの『甘党な彼の無口なコイゴコロ』とはテイストがまったく違う、薄暗くてミステリアスなシリアス作品まさにお耽美です。
ザイム先生のまったく違う魅力が詰まった作品をぜひご一読ください！

特典情報
◆アニメイト
アニメイト限定描き下ろしペーパー
(一部対応していない店舗もございます)
◆とらのあな
とらのあな限定 発売記念 描き下ろし両面イラストカード
◆ホーリンラブブックス
描き下ろしリーフレット
◆中央書店コミコミスタジオ
コミコミスタジオ限定描き下ろしペーパー
◆全国特約書店
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(C)ザイム/竹書房