佐久本あゆ先生インタビュー

友人という関係から、少しずつ変わっていく二人をじっくり♥


サラリーマンの宮森は、同僚で友人の深水に、自分がゲイで同棲中の彼氏に暴力を振るわれていることをカミングアウト。その帰り道に彼氏に出くわし、ピンチに陥った宮森ですが、深水に救われ、そのまま彼の家に……。10月15日発売、佐久本あゆ先生の新刊コミックス『フレンドライン』。お金が貯まるまでの同居を提案した深水の言葉に甘える宮森ですが、実はかつて、彼に想いを寄せていて!? それでは「801 AUTHORS 108」第1067回、佐久本あゆ先生どうぞ！

Q. 作品紹介をお願いします！
同僚で友人の深水(攻め)と宮森(受け)。
宮森の自分はゲイであるというカミングアウトと少しの出来事から、友人という関係が少しずつ変化していく二人の話です。
最初は、今まで描いてきた作品の登場人物が高校生と大学生だったので、描いたことのない層を…そう、リーマンだ!! スーツ萌えだ!! という単純な思いつきでできた二人ですが、関係性が変わっていく二人をじっくり描きたいなと思い、できた作品です。

Q. メインカップルはどんな攻×受ですか？
正義感の強い男前系ノンケの攻めと、恋人からDVを受けている幸薄系ゲイの受けです。


Q. 当て馬や重要な脇役は？
宮森の恋人のDV男、秋津英治というキャラがいます。彼についてはあまり細かく描くことが出来なかったんですが設定としては色々考えていたのでダメ男ですが気に入っています。


Q. 今作のこだわりポイントはどのあたりでしょう？
宮森の内面の女々しさでしょうか…(笑)。
好きだと思ったり、悩んだり、逃げたり、色んなことをぐるぐる考えるマイナス思考の彼をじっくり描けたと思います。

Q. 苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください！
夜のシーンの作画が大変でした…いやらしい意味じゃなくて…。夜の街や公園の雰囲気を出すための作画がやってもやっても終わらない…と当時嘆いた記憶があります…。

Q. 今作にまつわる裏話ってありますか？
当て馬のところで答えた英治と宮森の出会いの話などちゃんと考えてあったりします。また彼のその後とか。因みに彼の職業はゲイバーのウェイターです。

Q. 執筆中の、思い出に残る日常エピソードをご披露願います！
作業環境に憧れの液晶タブレットを導入したことです。これによって作業効率があがったりあがらなかったり…。

Q. 今、何かハマっていることは？
某2.5次元ミュージカルの観劇です…ちょうどこの作品の連載中に、5回くらい同じの観に行ってましたが全く飽きずにまた行きたい…てなってました。

Q. 発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう？
緊張というか…そわそわ落ち着かないです。

Q. ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ！
読書の秋ということで…秋の夜長に読む一冊に加えて頂ければと思います。よろしくお願い致します！


担当編集より
佐久本先生の今回の作品は、高校生たちのお話だったB's-LOVEY COMICS『若葉寮で、君と』とは違いサラリーマン同士のお話です。
年を重ねていく中で、いろいろな経験をした結果、恋愛に臆病になってしまっているゲイの宮森と、彼がゲイだと知っても彼を守るため同居を提案する、真面目でやさしい深水。この二人に、宮森の彼氏・英治が加わりお話が展開されていきます。

キャラクターたちはこのように各々個性が光りますが、中でも注目していただきたいのは宮森です。
佐久本先生も仰られていますが、宮森は恋愛に悩んだり、マイナスなことを考えたり、逃げたり……自分の中の答えを見つけるまで彼なりに苦しんでいます。
その姿は嫌になるどころか、切なさを感じ、宮森から目が離せなくなります。

不器用ながらも、自分の想いに素直になっていくそれぞれ宮森、深水、英治をじっくりとご堪能ください！

また、各書店さまでの購入者特典、「はみだしフレンドライン」はどの内容もとっってもかわいいものになっているので、ぜひぜひゲットしてください！

コミックス『フレンドライン』

特典情報
アニメイト限定：描き下ろしペーパー
コミコミスタジオ限定：描き下ろしペーパー
応援団書店限定：両面イラストカード(片面描き下ろし)
とらのあな限定：描き下ろしペーパー
詳しくはB's-LOVEYホームページへ


(C)佐久本あゆ/KADOKAWA