アカギギショウ先生インタビュー

α×Ωの殺し屋コンビと、αの刑事が…


Ωの蛍(ほたる)は殺し屋。大好きなα、秋月(あきづき)の命令で、ターゲットに犯されながら暗殺任務を果たします。しかし逃走中、新米刑事でαの石蕗(つわぶき)に顔を見られてしまい……。1月25日発売、アカギギショウ先生の新刊コミックス『背徳の遺伝子』。秋月にさまざまなお仕置きをされる蛍！ 一方、石蕗は蛍に出会った近隣での事件発生を知り!? それでは「801 AUTHORS 108」第1165回、アカギギショウ先生どうぞ！

Q. 作品紹介をお願いします！
α専門の殺し屋の秋月(α)と蛍(Ω)の二人組と、それを追う新米刑事の石蕗(α)の衝突と、三角関係を描いています。


αを誘惑してベッドの中で暗殺任務をこなし逃亡中の蛍と職場の先輩のためにパシらされている石蕗が現場近くで偶然接触するところから話が始まります。


現場近くで、しかも急いでいたような様子の蛍が気になって仕方ない石蕗ですが、蛍には相棒で心酔する秋月がそばにいて…
そんな折、また新たな現場で彼らは出会い…
ということを繰り返し、徐々に3人の距離は近づいていき、蛍と秋月の犯行の理由も見えてきます。


担当さんが私が同人誌で描いたアクションシーンを見て、動きのある漫画を描いてみてはどうかと勧めてくださり、いくつかのアイデアを経て、私がアクションやサスペンス要素のあるものが好きなこともあり、そこにエロ要素をがっつり絡めるならオメガバースはどうか、ということでこの形になりました。

Q. メインカップルはどんな攻×受ですか？
クールで無口、作戦立案から武器の扱いまでなんでもできるα専門の殺し屋秋月(α)
その相棒であり、身体能力(だけ)に優れ、粗野ながら好きな人には健気に尽くす面のある蛍(Ω)
αらしからぬ優しく思慮深く控えめな性格で、それゆえ蛍と秋月を悪だと断じきれず悩む新人刑事石蕗(α)
の三角関係です。



Q. 当て馬や重要な脇役は？
石蕗の相棒柳井です。石蕗のお兄さん的存在で、βなのでスペック的には一段落ちますが、どんな状況でも気遣いができほどほどに場を和ませられる彼は、担当さんやアシさんに可愛がって頂きました。


Q. 今作のこだわりポイントはどのあたりでしょう？
カッコよく車を描くためにプラモデルを買ってきて写真を撮ったり、2話で蛍が逃げ回るシーンの一部はいい感じの場所を探し回って「ここを通ってここから飛び降りて逃げる」みたいなルートを辿って取材しました。
人物では特に蛍の心の強さには力を入れました。基本強気なのですが、秋月の前ではめちゃくちゃデレるので、そのバランス取りが大変でした…。
あとはやはりオメガバースらしい恋愛面や濡れ場の描写でしょうか…。
蛍はΩなので、周囲の厳しい目や発情期があるために思うようにいかない自分自身、だけどαと特別なつながりを持てる、といったことに対し、どんな複雑な思いをしているんだろうかというのを毎回色々考えて描いていました。

Q. 苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください！
始めてみたらスケールが大きい話だということに気付き、毎回、担当さんに色々相談にのって頂きながら進めていきました。
話を構成するために、表には出ない設定も色々作ってあります。
世界観に関わるところを矛盾が出ないよう作りこむために考える作業はとても楽しいのですが、大変でした。

Q. 今作にまつわる裏話ってありますか？
蛍は髪型のバリエーションを色々作りました。最終的に本編の髪型に決まったときも、くくったりハーフアップにしたりの設定も作ったのですが、出せなかったのが残念です。

Q. 執筆中の、思い出に残る日常エピソードをご披露願います！
執筆中、8月に発売して頂いた初BL単行本が重版になり、とてもテンションが上がりました。
「よし！背徳の遺伝子も続くぞ！」と気合が入りました。

Q. 今、何かハマっていることは？
最近は定額配信のサイトでドラマや映画を見るのにハマっています。普段なかなか見なかったり、レンタルにもないマイナーなものがあったり、家で仕事しながら色々流せるっていい時代だなあと思います。

Q. 発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう？
アクションが好き！ クライムものが好き！ など「好き！」を沢山詰めて描かせて頂きました。
同じようにそういったものが好きな読者さんに楽しんで頂ければ…と願ってやみません。
そしてまたいつかこういったアクションあり、緊張感ありな「戦うBL」みたいなものを描きたいな…と思っております。

Q. ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ！
まだまだ描きたい内容が沢山あって名残惜しい部分もある本作なのですが、その分カバー下、描き下ろし、特典などで漫画を沢山描かせて頂きました！ さらに全員サービスペーパーも描きますので、ご覧になって頂けると嬉しいです。


担当編集より
アカギギショウ先生のセカンドコミックス『背徳の遺伝子』が、1月25日にリキューレコミックスより発売されます。

主人公の蛍(Ω)が犯されながらターゲットを暗殺するという、衝撃的なシーンから始まる本作。
オメガバース×裏社会×三角関係というキャッチフレーズの通り、ラストまでエロティックかつハードな物語が展開されます！

科学技術の発展により、カリスマ的能力を持ったαが増加し、発情期のあるΩが虐げられている世界。
そんな世界で、蛍はパートナーの秋月(α)の指示の下、αをターゲットとした暗殺任務をこなしています。
しかし逃走中、新米刑事の石蕗(α)に見られてしまい……。

1話ラストに描かれている、9ページにも及ぶ秋月×蛍のお仕置きシーンは必見です！
玩具の振動に喘がされ、ご奉仕中に喉奥まで強引に突かれ……と、大好きな秋月に激しく犯され悦ぶ蛍。
一方、冷酷で俺様なように見えるのに、快感に支配され悩ましげな表情をする秋月。
2人の色気にゾクゾクすること間違いなしです！

さらに2話では、発情した蛍が刑事の石蕗と接触。αの本能には抗えず、理性を失った石蕗は蛍を襲ってしまい!?
普段はαらしからぬ優しい気質でヘタレな石蕗ですが、抵抗する蛍を押さえつけて犯そうとする姿はオスそのもの。
ギャップに萌える方も多いのではと思います。

また、物語が進むにつれて3人の信念や想いが徐々に明かされ、関係性も変化していきます。
その辺りにもご注目ください。

遺伝子に支配されたハードな世界で生きる3人の恋を、見守っていただければと思います！

コミックス『背徳の遺伝子』

特典情報
全国特約店共通：描き下ろし漫画ペーパー
アニメイト限定：8P見開き漫画小冊子
有隣堂限定：描き下ろし漫画付きポストカード
文教堂＆アニメガ限定　描き下ろし漫画ペーパー
とらのあな限定：描き下ろし漫画＆差分カバーイラスト付き両面イラストカード
中央書店コミコミスタジオ限定：描き下ろし漫画ペーパー
書泉・芳林堂限定：創刊記念フェア描き下ろし漫画ペーパー
ホーリンラブブックス限定：描き下ろし漫画ペーパー

詳しくはリキューレ広報室へ

創刊記念フェア
リキューレコミックス創刊記念フェアとして、3ヶ月連続刊行の対象コミックス2冊をお買い上げ頂いた方全員に、“Ｈなシーンが楽しめる♥ 描き下ろし漫画ペーパー”5種セットを応募者全員プレゼントしちゃいます！
『背徳の遺伝子』もフェア対象になっていますので、どしどしご応募ください。


(C)アカギギショウ/オーバーラップ