京山あつき先生インタビュー

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京山あつき先生インタビュー 恋愛機能がバグってる!? ITエンジニアの先輩×後輩が… コミックス『スリーピング・バグ』

2017/05/03 17:55

眠れる恋心を目覚めさせるプログラムとは?


潤野は、恋愛に興味がないITエンジニア。自分でも「パートナーを探す機能がバグってるのかも…?」と感じます。先輩の本郷も同じ部類の人間かと思いきや、過去には短いながら恋愛経験があるらしく……。4月25日発売、京山あつき先生の新刊コミックス『スリーピング・バグ』。実は潤野は、ぼんやりと本郷に特別な気持ちを抱いています。“レンアイ低温男子”の、眠れる恋心を目覚めさせるプログラムとは? それでは「801 AUTHORS 108」第1262回、京山あつき先生どうぞ!

Q. 作品紹介をお願いします!
IT業界で働く、仲の良い先輩と後輩の話です。よく一緒に遊びます。
周りの人が「結婚」「恋愛」と騒ぐ中で、この二人は「恋愛はいいや~」と言って恋愛活動をしません。
後輩の潤野は「そんなに結婚したいかなあ?」という違和感と「恋愛は相手を好きになることじゃないの? 『漠然とした彼女が欲しい』が恋愛なの?」と疑問に思ってます。しかし職場の人に「人間はある年頃になると『パートナーが欲しくなるプログラム』が動き始めるんだ」と言われて納得、しかしじゃあそれが動かないのは「バグ? 仕様?」と思います。
一方先輩の本郷は「昔は恋愛プログラムが動いてた、期間は短かったけど」という恋愛の失敗があります。
ある時、先輩が会社の負債を被って生活が困窮します、後輩の潤野は「本郷さんをカネで買う」と言い出しますが…



Q. メインカップルはどんな攻×受ですか?
二人ともエンジニアです。
先輩の本郷は、大学生の時からバイトで来てた潤野に「ちゃんとした恋愛を面倒くさがってはいけない」と説教をしていたくせに、5年後にはグダグダで「ひとりでいい」と言います。
後輩の潤野は生意気な性格で、先輩の本郷にもたまにタメ口をききますが「本郷さんがいるからバイトを続けた」と思っていて、お気に入りの先輩として懐いています。恋愛のことは「よく分からない」と思っています。 



Q. 当て馬や重要な脇役は?
ドローンと鍋ですかね…。重要でした。
会社の人がたくさん出て来ます、ネコ耳のことは忘れないと思います。


Q. 今作のこだわりポイントはどのあたりでしょう?
話の始まりの「人はどこで恋をするのだろう? 心か頭か身体の外か中か…」から、二人が恋愛についてエンジニアらしく整えて解いていく、ところです。
絵は、どちらも男っぽく、どちらも受で攻に見えるようにしたかった…んですが、どっちも可愛くなったりして四苦八苦でした。




Q. 苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください!
ひたすら調べました…。難しいところだらけでした。
楽しかったのは、酔っぱらった先輩が甘えてくるところ、と、お尻とパンツ。
恋愛について、いろいろな人の話を見聞きしてそれが本当に興味深かったです、自己分析もたくさんしました「あれはそういうことだったのか!」と発見も多かったです。



Q. 今作にまつわる裏話ってありますか?
会社の「代表」ってどんな人だったのかな? と今でも思います。代表と坂下さんの関係を時々妄想してました。
あと、ITで馴染みのある会社の創業時からを調べたらTwitter社もヤフーもゴタゴタしてて…面白かったです。

Q. 執筆中の、思い出に残る日常エピソードをご披露願います!
結婚式に出席しました。感じたことをお話にもまぶしました。

Q. 発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう?
それはそれはもう…緊張で助けてくれというお気持ちです。

Q. ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ!
すごくいいこと言いたいんですけど…、きっとたくさんの本を読んでいる目利きの皆様と思いますので、記事を読んで「気になる」と思われましたら試し読みして頂けたら嬉しいです! どうぞよろしくお願いします。


担当編集より
「人は、どこで恋をするんだろう」の言葉が印象的な本作は、キャラクターの心情に浸りながら、じわじわと味わって欲しい物語です。

「好き=セックス」と、「好き≠セックス」。

そんな考えの二人がくっつくまでの気持ちの行き来は、もどかしいながらも、共感できる女子は多いのでは?

レンアイ低温男子だった潤野にスイッチが入ってからの後半も見どころです!

仕事柄、「恋愛」についてをいちいちプログラムになぞらえて考えてしまう潤野ですが、その発想が秀逸で「パートナーが欲しいと思わないのはプログラムのバグ?」なんて考えてしまうのが、可愛らしくもあり、お話のキーにもなっています。

そんな潤野の考え方にも注目しながら、人を好きになるときの気持ちを思い出しつつ、じっくり読んでみてください!

◆試し読み

コミックス『スリーピング・バグ

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(C)京山あつき/祥伝社

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コメント4

投稿順|最新順

匿名4番さん(1/1)

面白かったです!以前のスポーツものも良かったけど、最近の大人同士のラブは深さが増し増しで、テーマ設定も新鮮でスゴイなー!と思う。

匿名3番さん(1/1)

深い話だったと思います。京山あつき先生の描く登場人物の心理描写や言葉は凄く繊細で、だいすきです。今回の作品も、凄くグッときました。

匿名2番さん(1/1)

絵はラフっぽく見えますが、繊細で表情豊かでしたよ〜。
そして記事にもありましたが、レンアイ低温男子からのスイッチオンの後半とても良かったですよー!ストーリーをちゃんと楽しめるお話だと思います。

匿名1番さん(1/1)

絵を重視する自分には縁がなさそう....。

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