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 本日のゲスト:町屋はとこ先生

2012/11/02 15:22

コミックス『恋とは呼べない(3)』11月9日発売
11月9日にコミックス『恋とは呼べない(3)』(リブレ出版)をリリースの町屋はとこ先生。同作は榎田尤利先生の小説と物語がリンクし、「恋愛シリーズ」として人気です。それでは「801 AUTHORS 108」5回目のゲスト、町屋はとこ先生どうぞ!

Q1. 新刊の紹介をお願いします!
榎田尤利先生に原作を担当していただいた漫画『恋とは呼べない』の3巻目(最終巻)です。
この作品は、榎田尤利先生の小説『愛とは言えない』と対になったコラボ漫画になります。
雑誌掲載時には、小説と漫画の時間軸が同じになるよう、できるだけドキドキ楽しんでいただけるよう、榎田先生が綿密に作品の連係を考えてくださっていました。ですから、『愛とは言えない』と『恋とは呼べない』は2つで1つの作品と言ってもいいくらいです。
主要人物4人と猫一匹がからみまくっていますので(笑)、ぜひ小説と漫画を両方読んでいただきたいです!

漫画の1・2巻では、主人公たちが恋を自覚し、すれ違うまでが描かれています。3巻はもちろんその先へ進み、完結しております。

Q2. 主要キャラは、どんな子たちですか?
英 (受:27・8歳)は、大手会社の経理マンです。真面目で仕事はできるけど、ちょっと対人関係には不器用なところもあります。けれど根が素直でやさしく、 芯はしっかりした人なので、結局はみんな英のことを慕うようになります。ゲイであることを自覚しており、恋愛に関しては4人の中で一番タフでまっすぐで前 向きです。

淳平(攻:22・3歳)は、カフェでアルバイト中。若いわりにしっかりしていて、かっこよくて料理も得意。人あたりもすごくい いけれど、その実、過去に受けた心の傷からかどこか厭世的なところがあります。これまでは女性との恋愛しか経験はありませんが、英と出会って少しずつ意識 するようになっています。

上の漫画『恋とは呼べない』のヤングチームに対して、小説『愛とは言えない』の2人はover35の大人チームになります。

サガン(受:36・7歳)は、美貌の心理学准教授。ちょっとツン、いやかなりツンなところがあります。ゲイでありながら結婚歴があり、訳あって今は恋愛を頑なに拒否しています。

橘高(攻:38・9歳)は、お金持ちの実業家で、ちょっと傲慢なところもあるけれど格好いい大人の男です。恋愛は楽しめるけれど、それ以上は求めないタイプでした。

あと忘れてならないのが、この4人の架け橋になったともいうべき猫のやきのり。額に海苔みたいな模様がある、ちょっとやんちゃで心やさしい女の子です。

Q3. 今作のこだわりポイントは?
このコラボを始めるにあたって、長期連載にふさわしくゆっくりと関係性が進んでいく、心にしみる物語にしようというお話を出版社の方からいただきましたので、とにかく表現の仕方や雰囲気は意識しました。
榎田先生の原作には、雪だったり桜だったり季節の演出もしっかり描かれています。他の細かいニュアンスも含め、その素晴らしい原作をできるだけ生かして漫画として伝えられたらと思いました。

Q4. 近況、今作にまつわる先生の日常エピソードなど教えてください!
猫の雑誌を集めたり、榎田先生のお宅の猫ちゃんや、友人の猫ちゃんにもかまってもらったりして、かなり猫に心をもっていかれました。締め切り前の疲れたときに、猫にモフモフ触る妄想を何度したことか……。

Q5. 発売前の今のお気持ちはいかがでしょう?
雑誌の初回から3年をかけて完結となりました。準備期間を入れると4年はこの作品にかかわっていましたので感慨深いです。この最終巻で、長い間おつきあいいただいた読者の方々が楽しんで満足してくださったらと願うばかりです。

Q6. ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ!
こちらのページを読んでくださってありがとうございます!
漫画は全3巻、小説は全4巻で完結いたしました。まだ未読の方には、この機会にぜひ読んでいただきたいです。きっと楽しんでいただけると思うので、漫画、小説ともによろしくお願いいたします!
そして、ずっとこの作品を見守ってくださった方々には心から感謝いたします。皆様の支えがあって、無事最終巻にたどり着くことができました。最後に「読んでよかった!」と思っていただけましたらこの上ない喜びです。

担当編集:リブレ出版 Iさんより
『恋とは呼べない』は、小説『愛とは言えない』とのコラボ作品で、長きに渡って町屋・榎田両先生に携わっていただきました。
今作、皆さんに読んでいただきたい最大のポイントは「恋愛の気持ちを丁寧に描く」ということ。男同士、人間同士が恋愛する姿が、小説は行間や地の文から、漫 画はふんだんに描き込まれた表情や背景や空間から、伝わってきます。いや、それ以上に、読者さんの心を揺さぶり「想像させる」力を持っています。
コ ミックサイドの『恋とは呼べない』は、榎田先生が大切に選びぬいた言葉を、町屋先生が丁寧に大事にイラストに起こしてくださっています。そこには、登場人 物が考えている、決して単純では言い表せない気持ちが隠されている……まさに、恋愛作品を楽しむ醍醐味が詰まっているのです。
完結を迎えたいま、恋愛のトキメキに溢れた過程をあますところなく楽しんでいただけたら幸いです。

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