NEW!04/19 おきぬ先生インタビュー 毒舌コンビニ店員×年上常連客のまるでショートコント!?なラブコメBL♥『後は野となれ山となれ』
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2020/07/25 17:00
BL作家インタビュー「801 AUTHORS 108」第2420回
はなのみやこ／乃一ミクロ／二見書房／シャレード文庫
小説『ファーターと愛弟子 ～寵花は師の手で花開く～』7月27日発売
サイン本プレゼントあり！ 詳しくはインタビュー後に！
STORY
自分の中のピアノの神様に恋をしたようなものなのだ――音楽家の卵が集う名門校に入学した奏人のレッスン担当は、幼い頃から神と崇めるピアニスト・レオンハルトだった。学園に招致され来日した彼は、自分のピアノに自信を持てない奏人への愛と賛辞を惜しまない。その溺愛ぶりは、奏人のファーター――父と周囲に言わしめるほど。能う限り応えようとするが、レオンハルトの埒外に甘い言葉と眼差しは、日に日に奏人の鼓動を高め……。
――作品紹介をお願いします
音楽学校(名門音大の付属高校の音楽科)でピアニストを目指す男の子と、男の子の才能に惚れ込み、大切に育てようとする引退した元天才ピアニスト、という師弟の物語です。私自身、元々ピアノをしていたこともあって、いつかクラシックものをやってみたい、と思っていたのですが、まさか書かせてもらえるとは思いませんでした。
――主人公たちはどんな攻×受ですか？
受の奏人(かなと)はピアノとレオンハルト(攻)の事が大好きです。あらすじにも書いて頂いているのですが、まさにレオンハルトは奏人にとってのピアノの神様。幼い頃からずっと憧れています。
攻のレオンハルトは恵まれた環境に育った天才ピアニストです。
天才肌なだけあって、何事にも執着しない、気まぐれな性質を持っているのですが、奏人に対してだけは違います。愛弟子、というタイトルにもありますが、とにかく大切にしていて、溺愛しています(笑)。
――当て馬や重要な脇役は？
主な当て馬？は浅宮翔(あさみやしょう)と朝比奈志音(あさひなしおん)の二人です。浅宮翔は幼馴染で同じピアノ科。ツンツンしてます。朝日奈志音はヴァイオリン科で、オーストリア帰りの帰国子女。奏人との関係は……小説を読んでのお楽しみ、ということにして下さい。どちらも奏人に強く執着しています。
――今作のこだわりはどのあたりでしょう？
一度は夢を諦めた少年が、もう一度その夢を目指す、というストーリーのひな形が元々大好きなので、今回はそちらをテーマにしました。さらにそこには導き手である師が必要……というわけで、メインＣＰはすんなり決まりました。
切磋琢磨するライバルや、その中で芽生える友情も、勿論要素としてあります。共通しているのは、出てくる登場人物はみんな自分の演奏する楽器が大好きで、真摯に向き合っている点です。
――苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください
クラシックが好きな方にも、あまり馴染みのない方にも、どちらにも楽しんで頂けたらいいなと思っているのですが、初稿の段階では楽器や曲の説明が長くなってしまったので、改稿時にはだいぶ減らしました。
そういったピアニストを目指す少年のお話と恋愛部分の兼ね合いが、少し難しかったかなと思います。楽しかった部分、たくさんありすぎるのですが、奏人を巡るキャラクターの関係性に関してです。プロットの段階で担当さんが「はなのさん、主人公が愛されてる多角関係もの好きですよね、自由に書いていいですよ」と仰ってくださったのでもう……本当に、楽しく書かせて頂きました。
――今作にまつわる裏話はありますか？
流行でもあるので、最初はファンタジーものかな？というお話だったのですが、まさかの現代ものになりました。
ちなみに最初は「楽器はヴァイオリンがいいです！」と言っていたのですが「いや、経験があるのですからピアノに……」という事でピアノになったのですが。ピアノにしておいて本当に良かったです……。資料は読み込む方なのですが、今回CDやネットでの演奏もたくさん聴いたのですが、基礎知識のあるピアノでも難しかったです。
――執筆中の思い出に残る日常エピソードなどうかがえますでしょうか
作中でも舞台になっているサントリーホール、取材も兼ねてコンサートを予約していたのですが、時期が時期だったこともあって中止に……。とても残念でした。
――今、何かハマっていることは？
世界各国の昔話集めに少しハマっています。有名なグリムやアンデルセン以外にも面白い話がたくさんあって。
――発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう？
シャレード文庫さんからの初の文庫本ということで、とてもドキドキしています。流行の題材でもないので、少し不安もありますが、そういった題材を新人の私に書かせてくれたシャレード文庫さんにとても感謝しています。
イラストを描いて下さった乃一先生には素敵に作品世界を彩っていただけましたし、このお話を書かせて頂けてとても嬉しく思っています。
――ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ！
はじめまして、はなのみやこと申します。元々BLが大好きで、小説や漫画を探す時に頻繁に利用させて頂いていたちるちるさんに載せて頂けるなんて、とても光栄です。
愛には色々な形があると思うのですが、今回のお話は「師弟愛」を中心に色々な愛の形を書かせて頂きました。
受の奏人には色々な方面から矢印が飛んでいるのですが、本人はとにかく一途に真っ直ぐにレオンハルトの事を愛しています。レオンハルトも、そんな奏人の事をとても慈しんで、大切にしているのでその辺りを楽しんで頂けましたら幸いです。
ここまで読んで下さってありがとうございました。どうぞ、よろしくお願い致します。
担当編集より
現役から退き隠遁生活(？)を送る音楽界の大先輩と、その道の卵たちの物語です。
はなの様・乃一様ともに「作中曲を聴いてほしい」とコメントをいただきましたとおり、ぜひ耳でもおたのしみいただきたい一作です。よろしくお願いいたします。
中央書店コミコミスタジオ様限定：書き下ろしSS「ハツコイノオト」
ホーリンラブブックス・まんが王様限定：著者コメント入りブロマイド
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(C)はなのみやこ／乃一ミクロ／二見書房
