コミックス『嘘をほどく、真昼の檻』（東京漫画社）3月25日発売
3月25日に初コミックス『嘘をほどく、真昼の檻』をリリースの藤村綾生先生。描き下ろしBL電子書籍レーベル「シガリロcomic」で配信された連載が1冊にまとまり、東京漫画社「アプレコミックス」からデビューです！ それでは「801 AUTHORS 108」75回目のゲスト、藤村綾生先生どうぞ！

Q1. 新刊の紹介をお願いします！
幼少期からずっと一緒だった二人が、想いを告白しないまま、18歳の時にそれぞれの道に別れて、10年後に再会した時には、社長と秘書兼運転手、という立場で…。

10年の間に燻っていた気持ちに、またぶすぶすと火が点いていくような。
そんな内容です。
初めてリーマンものを描かせて頂きました。

Q2. 主要キャラは、どんな子たちですか？
受の子は、相手に対して自分の気持ちをあまりぶつけられないというか、向こうの気持ちを優先してしまう不器用なタイプです。
ああもう！ もどかしい!! ってこちらが思ってしまうような。あと一途かなと。

攻の子はわんこです。大好物です。
懐の広い、でも実はある意味狭い、無邪気にベタベタしてくる攻めが好きすぎて…。
でも肝心な時にはスッとはぐらかしてしまう狡さがあったり。…なかったり。
無自覚な策士？ とでも言うのでしょうか。

Q3. 今作のこだわりポイントは？
受の子がベラベラ喋るタイプではないので、表情で気持ちを表せたらな～と思いながら描きました。
それと、受攻関係なく、男の人の欲情しまくった姿がめちゃくちゃ大好きなので、後半は特に描いてて楽しくて仕方ありませんでした。
「エロシーンのページ数足らないです！ ＞＜」って言って、担当さんを困らせたり…。
男の人の色気って本っ当に大好物なので、もっともっと上手く描けるようになりたいです。
力不足でお恥ずかしい…。

Q4. 近況、今作にまつわる先生の日常エピソードなど教えてください！
「真昼の檻＝車の中」というのがキーワードだったので普段、車やタクシーに乗る時、妙に意識してしまいました。
大の男がこんな狭い場所であれやそれって、相当窮屈だよな～とか、ニヤニヤしながら乗ってました。
さぞかし怪しかったと思います…。

でも、「密室に恋人同士が二人きり」ってシチュエーションが凄く好きなので…。
あと、スーツをまともに描いたのが初めてだったので、街中ではスーツ姿の男の人をめっちゃ観察してしまいました。
私に凝視されてしまった方には本当申し訳ないです。

Q5. コミックスリリースに対して、お気持ちはいかがでしょう？
そわそわしてます…。たぶん、何度も本屋さんに足を運んでしまいます（笑）。
カバーの色校を見せて頂いた時に、本当に綺麗に色を出して頂いて凄く嬉しくて、思わず「良かったね～ ＞＜」と撫でてしまったのですが、
これが本屋さんに置かれるのかあ～と思うと、とても不思議な気持ちです。

Q6. ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ！
初めまして。藤村綾生と申します。
沢山の方のお力をお借りして、このたび初単行本を出させて頂ける事になりました。
自分なりにも頑張りましたので、お手に取って頂けますと光栄です！
少しでも楽しんで頂けたら、そして、二度三度と読み返して頂けたらとても幸せです。
まだまだ未熟ではございますが、今後も精進致しますので、どうぞ宜しくお願い致します！

シガリロcomic 編集部からのコメント
電子書籍で人気連載作品が、ついにコミックスで登場です！

カップリングは秘書兼運転手×社長。
タイトル『嘘をほどく、真昼の檻』の「真昼の檻」は「社用車」という隠喩になってます。

普段、社長と運転手という立場の二人が、車内では幼なじみという関係性に立ち戻り、押し殺していた想いを徐々に暴いていく…というストーリーです。

本編は当然ながら、描き下ろし漫画やイラストなど一冊を通し、10年に渡る、彼らの炎のように熱く揺らぐ恋模様が、丁寧に描かれています。
藤村先生はキャラクターの機微を、絶妙な表情とセリフ回しで表現するのが上手く、そういった点でも、切なくキュンとして頂ける作品になっております。

「車内」はもちろん、萌えシュチュエーション満載な濃いエッチ描写も必見です！ 是非お手に取って、楽しんで頂けたら嬉しいです！

(c)『嘘をほどく、真昼の檻』藤村綾生／東京漫画社