小説『京恋路上ル下ル』（新書館）11月9日発売
年下大学生×いけずな年上好きのミスマッチラブ！ 夕映月子先生の新刊は、11月9日に新書館「ディアプラス文庫」からリリースの『京恋路上ル下ル』。猛アタックをしかける大学生に、逃げる古書店店主が歩み寄る過程を楽しみましょう！ そして、夕映先生が「さすがに2人にはさせられませんでした」というプレイとは……!? それでは「801 AUTHORS 108」225回目のゲスト、夕映月子先生どうぞ！

Q. 新刊の紹介をお願いします！
古書店経営者のいけず美人（受）と、彼に2度目の一目惚れをした大学生（攻）の話です。
若さゆえの情熱で押しまくる攻と、攻の猛アタックをさら～っと受け流してしまう受。
すれ違いもあるのですが、作中で時間を重ねるうちに、受はどんどんほだされていき、やがて彼にとって攻はかけがえのない存在になっていきます。
京都、古書店、京都弁、和装、和菓子…と、背景に私の大好きなものを詰め込みました。

Q. メインカップルはどんな攻×受ですか？
受は古風な京都弁（花街訛り）を話す和風美人。家庭がちょっと複雑です。
対する攻は、家族からも友人たちからも愛されて育った、太陽みたいな青年。
お子様な攻は受との恋愛で少しずつ大人になっていき、かたくなだった受はほだされ、愛を知るようになります。

Q. 当て馬や重要な脇役は？
重要な脇役は何人かいるのですが、お気に入りは受の祖父・留蔵さんです。古書の目利きで、気っ風がよくて、懐の深いおじいちゃんです。

Q. 今作のこだわりポイントはどのあたりでしょう？
攻を虜にする受の魅力。具体的には彼のいけず加減と京都弁です。
受は生粋の京都人らしい「いけず」なんですが、きつ過ぎる印象にならないように、あくまで可愛げの残っているラインを探り探り書きました。
京都弁についても、彼の大きな魅力なので、校正さんや友人の助けを借りながら細心の注意で書いています。
受のしゃべる京都弁には、その時そのときで、彼の心情やシチュエーションなどが微妙に反映されています。

Q. 苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください！
やっぱり京都弁です。世代や職業によって細かく異なるので、それぞれの人物ごとのことばのチョイスに悩みました。でも、同時に楽しかった点でもあります。

Q. 今作にまつわる裏話ってありますか？
受の店は江戸風俗の関連資料の取り扱いが充実しているという設定なので、春画や艶本の資料を大量に読んだのですが、春画から拾ったプレイはさすがに2人にはさせられませんでした。

Q. 執筆中の、思い出に残る日常エピソードをご披露お願いします！
取材と称して祇園の元お茶屋さんの旅館に泊まりに行きました。女将さんの言葉遣いが受のしゃべりに、室内のあつらえが受の部屋に反映されています。
あと、作中に出てくる和菓子は、どれも私が大好きなものばかりです。中には滅多に口に入らないものもありますが…。

Q. 今、何かハマっていることは？
ずっと続けているのは登山です。あと、先日雑誌に社交ダンスをモチーフにした話を掲載していただいたのですが、その取材を兼ねて社交ダンスを習いに行き始めました。運動音痴なんですが、なんとか楽しくついていっています。

Q. 発売前の今のお気持ちはいかがでしょう？
読者さんに新しい話を差し出すときは、いつも不安でどきどきです。
でも、今回も私の好きなものばかりで埋め尽くして書いたので、「よろしくお願いします」の気持ちも大きいです。

Q. ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ！
はじめまして、夕映月子と申します。
まさお三月先生の描いてくださったイラストと共に、楽しんでいただけたら幸いです。
よろしくお願いいたします。

編集部からのコメント
本作の受・伊織は、泣きぼくろが印象的な京美人。和装が似合う古書店店主で、京都弁を操る結構ないけずです。けれど、子供の頃に両親に見捨てられ、傷ついた心を抱えた寂しい人でもあります。そのせいで、家族を大切にする年上の男が好みのタイプ。
そんな伊織に惚れたのが攻・颯馬です。小学生の頃、父のところに古書を届けに来た伊織に一目惚れし、大きくなって伊織と再会して、もう一度一目惚れをします。でも、颯馬はまだ大学生。家族の愛に恵まれてまっすぐ育った好青年ですが、伊織の好みとは正反対の年下です。
さて、作中での一押しポイントは、颯馬の成長っぷり。最初はちょっと子供っぽいかもしれませんが、作内でものすごいいい男に成長します！ 年下攻ファン必読ですよ!!

颯馬が押して押して押して、伊織が逃げて逃げて逃げて、という迷路のような恋の道行き、ぜひお楽しみください！

特典情報
共通：購入者特典ペーパー
配布書店については「新書館コミック＆ノヴェル」をご覧ください

(c)夕映月子／まさお三月／新書館