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 なかむら悠香先生 インタビュー(初小説)

2013/11/26 17:03

小説『秘して花咲く』(海王社)11月28日発売
俺様イケメン能楽師×強気美人の駆け出し面打ち師! 11月28日に海王社「ガッシュ文庫」から初小説『秘して花咲く』をリリースする、なかむら悠香先生。多くの読者にはあまりなじみがないであろう、能楽の世界を舞台としたBLストーリーです。いったいどんなエロスが繰り広げられるのか、興味をそそられます! それでは「801 AUTHORS 108」240回目のゲスト、なかむら悠香先生どうぞ!

Q. 新刊の紹介をお願いします!
能楽という日本の伝統芸能の、次代を担う若者たちの話です。30歳というとBL的にはオヤジ一歩手前ですが、能楽が題材なのでここでは充分に若者です。ちょっと青さの残る悩みを抱えた若者たちを、温かく見守っていただけると嬉しいです。

Q. メインカップルはどんな攻×受ですか?
攻は俺様イケメン能楽師(30歳)です。外見が派手でタレント的な仕事もこなすため、マスコミの注目度も高くて週刊誌ネタにもなりやすいですが、実は意外にロマンチストだったりします。
受は強気美人の駆け出し面打ち師(25歳)です。負けず嫌いの現実主義者ですが、能面に魅せられてあっさり進路を変えてしまうなど、決断が早くて潔いところもあります。

Q. 当て馬や重要な脇役は?
出番は多くないですが、攻の叔父のことは気に入っています。

Q. 今作のこだわりポイントはどのあたりでしょう?
やはり能楽が題材であるということです。能楽に詳しい方から見れば突っ込みどころ満載でしょうが、BLのファンタジーフィルターを通した能楽だと思っていただければ……。

Q. 苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください!
どうすれば能楽の雰囲気を伝えられるか、という点には苦労しました。能舞台も能面も好きですが詳しいわけではないので、必死にいろいろ調べました。
調べるのは大変でしたが、そのぶん面白くもあり、時間を忘れて資料を読み耽ってしまうこともしばしばでした。途中からは資料だという意識もなくなってしまって、純粋に楽しんでいたように思います。

Q. 今作にまつわる裏話ってありますか?
能楽を知らない人でも知っている能楽師らしくない能楽師、という攻の設定は、自分としては結構思いきって実際には有り得ないものを考えたつもりだったのに、担当さまからあっさりと「狂言方の野村○斎さんみたいな感じですか?」と言われてしまい、そういえばすでにいらっしゃったじゃないかと、自分の想像力の乏しさにがっくりしました。
決して○斎さんをモデルにしたわけでも、彼で妄想したわけでもありません。

Q. 執筆中の、思い出に残る日常エピソードをご披露お願いします!
運動不足対策にとフィットネスクラブに入っているのですが、原稿に向き合っている間は月に一回程度しか通えない状態でした。
さすがにこれでは会費がもったいなさすぎると思っていたら、クラブの料金体系が変わるという通知が届きました。私に合わせて変えてくれたのかと思うくらいのタイミングで、びっくり。速攻でコース変更の手続きをしました。
もったいない感が激減したので、このまま引き籠もりライフになってしまいそうな予感です。

Q. 今、何かハマっていることは?
神社仏閣巡りが好きで、御朱印を集めるのにハマっています。旅行には必ず携帯するので、もうずいぶん溜まりました。
今持ち歩いている御朱印帳は、お寺用は法華寺で、神社用は春日大社で買い求めたものです。表紙も綺麗で、気に入っています。

Q. BL作家になったきっかけを聞かせてください!
好きでたくさん読んでいるうちに、自分でも書きたいと思うようになりまして。

Q. 発売前の今のお気持ちはいかがでしょう?
ワクワクとドキドキが入り乱れていて落ち着きません。
少し前までは嬉しくて楽しみでひたすら浮かれていたのですが、発売日が近づくにつれてだんだん不安のほうが大きくなってきました。
今になって、緊張しまくりです。

Q. ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ!
はじめまして。なかむら悠香と申します。
能楽が題材というと取っつきにくそうに感じられるかもしれませんが、決して難しい話ではありませんし、小路龍流先生のイラストがとてもかっこいいので、お気軽にお手に取ってみていただければと思います。
よろしくお願いします。

編集部からのコメント
なかむら先生の記念すべき1作目は、俺様イケメン能楽師×強気美人の能面師です。ずっとあたためていらしたモチーフとのことで、プロット前に「能面師のお話を書きたい!」と熱く語ってくださいました。受けも攻めも馴染みの薄そうな職業ではありますが、某野村氏などを思い出して頂けたらぐっと距離が縮まるかと。奔放な攻めの禎臣(さだおみ)も気が強い受けの聖(さとし)も、それぞれが目指す道への矜恃が潔くて魅力的です。結末に関わるので多くは語れないのですが(苦笑)、そんな二人の恋を能楽にまつわる和のエロスと共に楽しんで頂けたらと思います。

あらすじ
「怖がらなくても、ちゃんと感じさせてやるよ」
納得ずくのはずだった。けれど、男に身体を拓かれる屈辱が拭えるわけはなく――。駆け出しの能面師の聖は、若手人気能楽師・桑折禎臣から能面制作の依頼をされる。だが、恋多き男としてもマスコミを賑わす禎臣は、代償として聖の身体を求めた。この機会を逃せば己の面を使ってもらえることなどないかもしれない…。能面師の道の厳しさを知る聖は、禎臣に身を差し出すが――。プライドを懸けた淫らな駆け引き。

特典情報
コミコミスタジオ限定:書き下ろしSS付きイラストカード

(c)なかむら悠香/小路龍流/海王社

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