コミックス『タッチミー・プロフェッサ』（オークラ出版）12月12日発売
学問バカの32歳准教授が不真面目学生に初恋！ 講義が大の苦手な若手准教授の北川道重は、講義で寝てばかりいるのに成績優秀な学生、幾坂サキにひと目惚れ……。ひょんなことから夜のお勉強まですることに！ 准教授×学生の、年の差カップルの恋の行方は!? 12月12日に初コミックス『タッチミー・プロフェッサ』をリリースの鯛野ニッケ先生。インタビューの多くの回答に自然と“オチ”がついているところに、エンタメ性というかサービス精神の旺盛さを感じました。それでは「801 AUTHORS 108」247回目のゲスト、鯛野ニッケ先生どうぞ！

Q. 新刊の紹介をお願いします！
○不真面目な学生にうっかり一目惚れしてしまった学問バカの若手准教授が、不慣れな衝動を相手に向ける方法がちょっとおかしい話とか、

○攻めが延々甘いものとしょっぱいものを食べ続けてて延長線上で受けごと食べちゃう話とか、

○攻めの口下手が過ぎて手をにぎにぎしてコミュニケーションする幼馴染の話など、
いろんな話が収録されています。
あらすじって難しいですね…

Q. メインカップルはどんな攻×受ですか？
表題作は【学問バカ若手准教授×不真面目睡眠学習生】です。
あらすじで受けの子が「小悪魔」と書かれていて、アハ体験しました。
あれが世に聞く小悪魔か……。
奔放な受けちゃんに攻めが振り回されるさまが描いてて楽しかったです。

Q. 今作のこだわりポイントはどのあたりでしょう？
今作というかいつもなんですが、語感をいじくりまわすのが好きなので、「てにをは」を入れる入れない、言う言わない、みたいなことで延々悩んだりします。
とは申しましても、そんなことはまったく気にかけずに感覚で読んでいただくのが本意でございます。
今の聞かなかったことにしてください。

Q. 苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください！
大学のオーケストラサークルとか、大学の大講義室とか、ファゴットだのその他楽器だの楽員だの講義を受ける学生だのなんだのと、背景小物（しかも描かないと内容が伝わらない…）がしちめんどくさいものが多くて、そのあたりがわかりやすく大変でした。
誰だこんな話にしたの!!! 誰だこんな画面にしたの!!! と過去の自分に怒りながら作画することもしばしばでしたが、描き込んでいくとだんだん登場人物が生きている空間の輪郭がはっきりしていく感じがして楽しかったです。

Q. 今作にまつわる裏話ってありますか？
一作目を作っている時、「もっと攻めを攻めらしく」と言われて、「じゃあ、なんか、こんな物腰なのに実は社長で大金持ちってことが最後に明らかになればせめっぽいですか（力技）」っていうので納得してもらったのに実際出来上がってみたら「あれっ 社長っていう設定は？」「ありましたねそんなの」（力技）みたいなことになって苦笑いされたのを未だに攻めキャラ構築するたび思い出します。
ふにゃっとしてたりぼーっとしてる攻めが好きなので、未だに攻めらしい攻めというものはよくわからないのですが、社長って肩書きなら攻めっぽいっしょ、という感性は詰られて然るべきだなぁと、振り返って思います。なめてんのか。

Q. 執筆中の、思い出に残る日常エピソードをご披露お願いします！
コツコツと描いてきましたが、その間に3度ウンコを踏んでいます。
靴の裏を使い古しの歯ブラシでこするのも板についたもんです。
できたてほやほや、やわらかい、乾ききって固い、いろんなウンコを踏んできました。
ここで得た感情は創作活動に活かすより他ないと思います。
活かさないことには捨てられていった靴たちが浮かばれません。

Q. 今、何かハマっていることは？
着る毛布が気持ちよすぎてずっと包まれていたいです……。

Q. BL作家になったきっかけを聞かせてください！
我が魂が欲していた男性同士の心のまぐわいを描き続けていたらいつの間にかこんなことになりました。
お話をいただいた時とりあえず友人に、詐欺かな？ 最近こういうの多いっていうし…と相談したのを覚えています。
友人には詐欺だよやめときなよと言われました。
ところでこれ詐欺ですか？

Q. 発売前の今のお気持ちはいかがでしょう？
私に「心の安寧が得られます」という文言で壺を売り付けるなら今ですよ。

Q. ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ！
はじめまして、鯛野ニッケと申します。
メンズ同士がほんのりと心を寄り添わせる様がメインディッシュです。
一生に一度の初モノでございますので、ご賞味いただけますと幸いです。

編集部からのコメント
「かわいい絵が好き♥」「胸キュンしたい♥」「心に残る話が読みたい！」。
どれか1つでも当てはまった方は、ぜひこのコミックスを読んでみてください！
かわいい＆甘いだけじゃない、ちょっぴりスパイスの効いてるところが、鯛野先生のお話の特徴です☆

たとえば、表題作の『タッチミー・プロフェッサ』。
学問バカな大学准教授・北川がある日、 男子学生に一目惚れするところから、お話は始まります。
その学生・サキは、成績はいたって優秀だけれど、講義中寝てばかりのあまりヤル気のない子。
いっぽう北川はと言うと、ヤル気のない学生相手に講義をすることに、やりきれなさを感じていて…。
2人が出会い、それぞれの考えかたに影響され変わっていく姿に、胸が切なくギュッとなります。
人の心の明るい部分・暗い部分をしっかり描きながらも、瑞々しく繊細な鯛野先生のイラストが、お話の雰囲気をやわらかく温かいものにしています。

そのほか、一夜を共にしてしまった友達同士、恋嫌いな指揮者のお話も収録♥
鯛野先生の初コミックス、ぜひお楽しみください！

番外情報
12月28日（火）発売の『コミックアクア 2014年2月号』にて、鯛野先生の最新作が掲載されます。
なんとカラー付き！ こちらもお見逃しなく♥

特典情報
コミコミスタジオ限定：描き下ろしペーパー
ホーリンラブブックス他各書店：描き下ろしペーパー
詳しくは、アクア編集部Twitter（@aquaboys_info）にて

(c)鯛野ニッケ／オークラ出版