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 古川ふみ先生 インタビュー

2012/07/13 12:00

7月21日に、初コミックス『恋するビッチくん』をリリースの古川ふみ先生。可愛い絵柄に、注目しているBLファンも多いのでは! このたびは商業デビューから1年少々のアレコレや、コミックス収録作、先生の好みについてなどうかがいました。

Q. このたびは初コミックス『恋するビッチくん』のリリースおめでとうございます。先生の絵はとても可愛いですね。可愛いといっても萌え絵ではなくて、オシャレな漫画誌からオファーが来ちゃいそうな。影響を受けた作家さんやお好きな作家さん、作品など教えていただけますか?

A:ありがとうございます! 眠れないくらい緊張しております。好きな作家さんは、ジャンル問わずたくさんいらっしゃいます。最近は絹田村子先生の漫画が大好きです! 内容も絵柄もすごくすごく好みで。

Q. デビューは2011年の雑誌『Daria 6月号』とうかがいました。デビューから約1年、ここまで振り返っていかがでしょう?

A:この1年、緊張と不安で胸がいっぱいでした(笑)。あと大慌て、してました! 今まで短い鉛筆漫画ばかり描いていたので、わからないことがいっぱいで、友人に聞いてまわりました……。

それと、うまく言えないのですけども、1年間、もだもだしながらひとつずつ作品を描きあげてきて。未熟だな、と思うところいっぱいいっぱいあるんですけども、それでも描いていて、嬉しくて、恥ずかしくて、ワクワクして、漫画を描くのってこんなに楽しいのかってしみじみ思いました。本当に素敵な1年でした!!

Q. デビュー前の活動と、デビューのきっかけを聞かせてください。

A:二次創作の同人誌を描いておりました。デビューのきっかけは、オリジナルの同人誌(しかも未完)を編集部の方が手にとってくださって、今の担当さんが声をかけてくださいました。運を……使い果たしました……。

Q. ペンネームの由来や込めた思いは?

A:「古川」は私が学生の頃はじめてつけたペンネームです。なぜ古川にしたのかは忘れてしまいました……。その後ころころ名前を変えましたが、結局古川に落ち着きました。下の「ふみ」は本名です。

Q. 『恋するビッチくん』は同タイトルの3話構成のお話と、1話完結の読み切りを収録した短編集。読み切り作品は、まだつたない年頃の恋を描いたお話で、打って変わって『恋するビッチくん』の受はお尻が軽そうに見える男性漫画家の小松先生、攻はツンツンした漫画家アシスタントの杉浦くんです。このカップルが生まれたきっかけ、ストーリーの着想など、ご披露お願いします。

A:最初はケンカップルにしようと思っておりました。あと、生意気年下攻が好きなので。しかし描いていくうちにだんだん受がですね……ぶりっこ甘えん坊になってきてしまい……。

結局ケンカップルではない今の不思議なかたちになりました。漫画家の設定は、今では無謀だったと思っております……業界のことよくわからないのに……!

Q. 杉浦くんはアシスタントになって1ヶ月もたたずに、小松先生と関係を持ってしまいました。エッチ前には小松に向かって「あんた痛いほうが好きじゃん」なんて言ってるシーンもありますね。痛いのって、二人はどんなエッチをしたんでしょうか? また、古川先生がエッチシーンを描くときのこだわりや工夫などうかがえますか?

A:たしか、『恋するビッチくん』は16Pの短編で依頼がきたんですけど、でも、16Pの短いページでは色々な想いを伝えるのが難しくて……。

「痛いほうが好きじゃん」、の台詞は、杉浦くんはずるずる先生と関係を持っている設定だけど、彼は無意識に、先生の悦ぶ行為とか、ちゃんと見てるんだよーってところを遠まわしに言いたかったんです。

そして痛いのが好きなビッチ受はただの私の好みです(笑)。エッチシーンは 今回あんまり描いてないですけども、描くときはもりもり描きたいです。あっ、咥えるのを描くのが好きです……好きです……。

Q. もしも、『杉浦くんとビッチくん』を読者として楽しむ場合、古川先生はアシスタントの杉浦くんとビッチな小松先生のどちらにひかれますか?

A:最初は先生が好き! って言いそうですが(ビッチ好きなので)、結局は杉浦くんにひかれると思います。私は攻を好きになってしまう傾向があります……。いつでも杉浦くんを困らせたい一心です……。

新しい発見といえば、私、基本的に受が攻を甘やかすのが好きなのですが、杉浦くんと先生を描いていて、攻が受を甘やかすのも好きなんだなって気付きました。

Q. 読み切り作品のひとつ『ハート泥棒の恋』は、ある日、宙に浮くハート型の物体が見えるようになった高校生の、少し不思議な恋の話。彼が胸をはだけた瞬間は、「おおう!」と感動しました。物語の導入部分とオチが、1話完結ストーリーとして完璧ですね。これまで、ファンタジーを描かれたことは?

A:これまでファンタジーを描いたこと……ありません! 難しそうだな、と思って(笑)。

『ハート泥棒の恋』は、ネタを練りすぎてしまってお蔵入りしていたお話です。今作とは違う、いくつかあった他の展開も自分では気に入っていて、決められない~ともだもだしておりました……。

でも、褒めてもらえたので私の選択は合っていた……やったー! ちなみに他のルートは、攻視点のものだったり、逆に受がハートの持ち主を探す内容など、でした。

Q. 商業デビュー作の『お星様にくちづけ』は胸キュンの可愛いお話、『ハート泥棒の恋』は少し不思議ファンタジー、『恋するビッチくん』は先生の商業初の3話構成作品でした。今後は、どんな漫画が古川先生の手から生み出されるのでしょうか?

A:ちょっと不思議な話、おいろけ漫画から人外もの、王道も素敵ですよね。描きたいものたくさんあります! でっかい感情がぶわーっと動くようなお話が描きたいです。

あと、基本的に 自分で描いてて恥ずかしくて死にそうになる漫画が描きたいです。

Q. 作家という立場を離れて、どんなカップリングやシチュエーションのBLがお好きですか?

A:重たいCPが好きです! 相手への依存が激しすぎるのが萌えです。たとえどんなに暗いお話になっても、相手への想いが重たければ重たいほどすごく萌えを感じます。

あと、年下攻、へたれ乙女攻、無意識変態紳士攻も好きです。受は、ビッチとか、面倒臭い性格の子が好きです。見た目的には、ふわふわした子が好きです! 攻でも受でも。

Q. プライベートで実現させたい目標や野望は?

A:遊びに行きたいです。海外でも、国内でも、ご近所でもなんでも、友人や幼馴染、家族とたくさん出かけて、刺激をうけたいです!

Q. 最後に、ちるちるユーザーのみなさんにメッセージをお願いします!

A:はじめまして、古川ふみと申します。ここまで読んでくださって有難う御座います。この度はこういった場に呼んでいただけて、大変光栄に思っております。

未だ手探りで漫画を描いている状態で、まだまだ未熟な私ですが、有難くもデビューコミックスをだしていただけることになりました。とても緊張しております……。

ここを読んで、興味を持ってくださった方にお手にとっていただけたら、そして、ちょこっとでも楽しんでいただけたら、とっても嬉しいです。どうもありがとうございました!

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