鳩村衣杏先生インタビュー

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鳩村衣杏先生インタビュー 快楽の花咲く19世紀初頭ロンドン! 幼馴染みノンケ×ゲイの歪な恋… 小説『親友の行方』

2015/05/28 18:23

他の男と遊ぶなら、俺のものになってほしい
海外でM/M(メールメール)とカテゴライズされている、男同士の恋愛を描く作品がBL化! 翻訳小説でおなじみのハーレクインがおくる“BL超訳”第4弾『親友の行方』が5月25日に発売されました。今回の超訳者は鳩村衣杏先生。19世紀初頭のロンドンを舞台に、幼馴染みのノンケ×ゲイが繰り広げる歪な恋を堪能できます。社交シーズン、舞踏会で女性たちの相手をするロバートですが、彼の瞳が追うのは他の男と親しげに語り合う親友のライナスの姿……。「俺たち、本物の恋人になろう」――他の男への嫉妬が限界を超えたロバートは、ライナスに告白しますが!? それでは「801 AUTHORS 108」第634回、鳩村衣杏先生どうぞ!

Q. 作品紹介をお願いします!
19世紀のロンドンを舞台にした『Brook Street』3部作の1作です。「イギリス摂政期(リージェンシー)」と呼ばれ、放蕩、怠惰、堕落……という単語が似合う、ちょっと頽廃的な香りがする時代。男性も着飾って、夜ごと開かれる舞踏会などに足を運んでいます。ところが、同性愛は禁止です。自由と禁忌、友情と恋という相容れない物の狭間でくり広げられるラブロマンスです。

Q. メインカップルはどんな攻×受ですか?
共に28歳のライナス(受け)とロバート(攻め)が主人公です。どちらも長身の細マッチョ。10歳の時に知りあい、共に名門イートン校(全寮制のパブリックスクール)へ進学します。興味本位で寝てしまいますが、関係は親友のまま。やがて青年貴族へと成長したライナスは、男たらしのビッチ(誉めてます!)に。気まぐれな猫のようですが、その裏には幼少期のトラウマと複雑な想いが隠されています。一方のロバートは投機に才覚を発揮し、生家の資産運用を任されています。ストレートで、肉体関係がある男はライナスだけ。社交界では有名な女たらしのくせに、ライナスの相手への猛烈な嫉妬に苦しんでいます。また2人の階級の微妙な差も、関係に影を落としています。
Q. 当て馬や重要な脇役は?
2人の友人、アレクサンダー。同性の恋人がいます。彼氏とは色々もめたようですが、ロバートとライナスの行く末を案じるなど、めっちゃいい奴です。

Q. 今作のこだわりポイントはどのあたりでしょう?
気持ちがすれ違いながらもくり返される、激しいベッドシーン。身体はつながっているのに、心は……というのはBLでもよく見る「切ない設定」なんですが、「男だから欲望に勝てないのさ!」という様子が大胆に描かれているのが、M/Mならではの醍醐味だと思います。

Q. 今作にまつわる裏話ってありますか?
英語では「自分」は「I」ですが、日本語では「私」「俺」「僕」……と何種類もあるので、キャラに合わせて統一しました。これは名前の呼び方についても同じです。また、視点も場面で変わるので、読者が混乱しないように工夫しました。

Q. 執筆中の、思い出に残る日常エピソードをご披露願います!
作業を行ったのが年末年始だったので、除夜の鐘を聞きながら、「煩悩は108どころか801だよーん(ゴオォォォーン……)」と下らないことを考えてました。

Q. 今、何かハマっていることは?
旅行です。初めて行った海外がイギリスだったので、また行きたいです。ロンドン・アイに乗りたい。
Q. 発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう?
少し前まで自分の本以上に緊張していたんですが、高崎ぼすこ先生が描かれた美しいロバートとライナスを見た瞬間、「あ、大丈夫。これはM/MとBLのコラボなんだ」と吹っ切れました。絵の力ってすごいですね。もちろん、いつも感じていますが、いつもとは違う部分に突き刺さった気がしたので。イラストも一緒に堪能していただきたいです。

Q. ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ!
幼馴染、ツンデレ、すれ違い……そして、親友。BLでも人気のモチーフが散りばめられた作品です。情報を入れずに読んだら、元が翻訳物だと気づかない方も多いんじゃないでしょうか。「自分では経験できない、夢のような世界」が恋愛小説の王道ならば、ハーレクインはその元祖。BL同様、ラブシックシリーズでもその精神は貫かれています。「萌えは世界共通なのね!」と気楽な感じで楽しんでください。
担当編集より
幼なじみの同級生が気まぐれな淫乱受けに成長、身体から始まる恋はエロも濃厚、もちろん気持ちのすれ違いからくるせつなさもたっぷりと…。M/Mながらまるで日本のBLのような萌えツボを有するのが今作です。
「イギリス摂政期(リージェンシー)」とは聞き慣れない言葉かもしれませんが、実はハーレクインの人気ジャンルの1つなのです。放蕩、贅沢、快楽主義という、日本のバブル期にも似た雰囲気を持ち、摂政だった皇太子みずからが愛人スキャンダルには事欠かないという、恋愛小説の舞台には最適の時代です。
海外の、しかも時代ものというと敷居が高く感じがちですが、BL的萌えツボを多数そなえており、鳩村衣杏先生のBL超訳の力もあり、翻訳ものと構えずに気軽に読んでいただけると思います。
個人的萌えポイントは、攻めのロバートが書類仕事の時だけメガネをかけていること! イギリスとメガネの相性の良さは垂涎モノです! 本文イラストを入れさせていただいたので、高崎ぼすこ先生が描く有能なるメガネ攻めと彼を無意識に惑わす淫乱受けを、ぜひともご賞味ください!

試し読み ハーレクイン・ラブシック

特典情報
共通:全国主要書店にて、高崎ぼすこカラーポストカード(鳩村衣杏&高崎ぼすこ両先生サイン入り)

(c)鳩村衣杏/高崎ぼすこ/ハーレクイン

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コメント3

投稿順|最新順

匿名3番さん(1/1)

煩悩エピソードがめっちゃはまった!!!

小説の内容も興味深くて、表紙も美麗!!!是非読んでみたい!

匿名2番さん(1/1)

「煩悩は108どころか801だよーん(ゴオォォォー ン……)」

うまいww

匿名1番さん(1/1)

鳩村先生の大晦日エピソードかわいい(^.^)

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