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世間に巻き起こるゾンビ旋風 あるあるシチュに萌え　

生ける屍が墓から這い上がり、腐った身体で人間たちを襲っていく……。
そんなホラー映画の代表的な題材「ゾンビ」。映画の世界で彼らが最初に登場したのは1932年の『恐怖城』と古く、現在に至るまで多くのゾンビ映画が製作されています。

そして、2010年にシーズン1が放送されたアメリカのドラマ『ウォーキング・デッド』が世界的に大ブームとなり、ゾンビものがジャンルとして世間に広く浸透しました。
その人気に後押しされるように、日本でも話題の俳優を起用したゾンビ映画が製作されたりと、現在静かに「ゾンビブーム」が起こっているのです。

2月15日にはついに、KADOKAWAからBLアンソロジー『BL・オブ・ザ・デッド』が発売されました。
BL界にもゾンビブーム到来か……?　BLに生かしたいゾンビものの魅力について考察してみたいと思います!

◆生死をかけた戦い&逃亡劇
ゾンビに噛まれるとゾンビになる、ゾンビの血を浴びてはいけない……等、作品によってルールは異なりますが、ゾンビものにつきものなのが「生死をかけた戦い」。
ゾンビになるか、生き延びるか。
そのギリギリの戦いを共にくぐり抜けることで、吊り橋効果も作用して愛が生まれるのです。

◆身分違いの恋
ゾンビと言っても、見た目は普通の人間とほとんど同じ場合もあります。
朽ちていく身体を抱えながら人間との身分違いの恋に燃えるのも、ゾンビものならでは。
自分のせいで相手をゾンビにしてしまったり、相手をかばってゾンビになってしまうというシチュエーションも美味しいですよね。

◆世界で二人ぼっち
周りの人間がゾンビになってしまい、残された2人が……という定番のシチュエーション。
ほかに人間がいない世界で、自然に惹かれ合う二人。
廃墟をバックに育まれる愛。
普通の生活ではありえない、2人だけの世界を自然に作り出せるのもゾンビものならでは!!

元々、映画好きに愛されてきた設定である「ゾンビ」。ゾンビものあるあるを盛り込んだベタな展開にするも良し、新たなゾンビ像を作り出すも良しで、BLに生かしても話が広がるのではないでしょうか。
『ショーン・オブ・ザ・デッド』等ブロマンスが楽しめる既存のゾンビ作品も合わせて、ブームになりつつあるゾンビの世界を是非楽しんでみて下さい!

記者　はる