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痛々しい同性愛……JGL主演のゲイ映画原作『謎めいた肌』予約受付中

2016/02/28 12:00

性的虐待×同性愛×思春期 ふたりの少年の惨めな青春



先日ちるちるでご紹介し、大きな反響があったアメリカのゲイ小説『謎めいた肌』。
現在、3月18日に発売されるこの作品の予約受付が始まっています。書店ではBL棚でなく翻訳小説棚に並び、販売される部数がかなり限られているそうなので、気になっている方は是非ご予約を!

この小説が原作となっている映画が『ミステリアス・スキン 謎めいた肌』。『インセプション』『ダークナイト・ライジング』等に出演しており日本にもファンの多い演技派俳優ジョゼフ・ゴードン=レヴィット(JGL)が主演を務めています。
日本では2005年の「東京国際レズビアン&ゲイ映画祭」で上映されたのみ。
更に、DVDの国内発売も無いという状況にも関わらず、大手映画レビューサイトの「フィルマークス」では100件以上の感想が書き込まれている隠れた名作です。(現在、数は限られていますがBlu-ray・DVDのインポート盤を購入することができます)



原作に忠実だというこの映画では同性愛の濡れ場も多く、その痛々しさにも関わらず、JGLの艶めかしさや美しさに魅了されてしまう人が多いようです。
映画自体もゲイからの支持が厚く、アメリカの人気ゲイエンターテインメントブログ「アフターエルトン」では歴代ゲイ映画16位に選ばれています。


(C)Mysterious Films, LLC

そんな映画の原作になったのが『謎めいた肌』。
アメリカではこの小説は「青春ゲイ文学の古典」と言われる名作。日本語に翻訳され、出版されることの意義は大きいでしょう。
「性的虐待×同性愛×思春期」というスキャンダラスなテーマではありますが、著者の実体験を元に書かれた「魂の叫び」が伝わってくるような心理描写に読み応えがあり、そういった部分はゲイ小説ならではです。

とは言え、翻訳やイラストはBLファンにも馴染みのある方々。Guilt|Pleasure先生の小説『FATHER FIGURE』も担当した仔犬養ジン先生の訳、木原音瀬先生の小説「COLD」シリーズのコミカライズやイラストをてがけた麻生ミツ晃先生の絵で楽しめます。



解説は、ゲイ小説の傑作『フロント・ランナー』の翻訳、LGBTの記事を数々てがける、ニューヨーク在住のジャーナリストである北丸雄二さんが担当。『フロント・ランナー』もゲイ小説の名作です。翻訳ゲイ小説の入り口として、こちらもおすすめです!

3月18日発売『謎めいた肌』予約受付中
父親の不在 性的虐待 売春… この虚無感はだれのせい?
世界は少年たちに残酷だ

美少年ニール、8歳。男の唇が唇に重ねられたとき確かに愛の至福をみた。しかし、同じ体験がブライアンの弱い心を押しつぶした。カンザスの田舎町で、小児性愛者に性的いたずらをされても、親も気づかない、声も発せない――やがてニールは、男の影を求めて憑かれたように売春を重ね、ブライアンは人を拒み、心を閉ざした。歪な過去の呪縛から逃げられない、ふたりの少年たち……。
スコット・ハイム 著/仔犬養ジン 翻訳/麻生ミツ晃 イラスト

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コメント1

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匿名1番さん(1/1)

この記事を読んで、持っているDVDを出してきて何年かぶりに見ました。
ジョゼフは子役時代から活躍している有名俳優なのにすごい役をやったものだなと
改めて思いました。結構ハードです。暴力シーンは痛々しい・・・
DVDにはオーディオコメンタリーもついていて主演の2人と監督の3人のトークが入ってます。
主演の2人が原作も読み込んで真剣に役に取り組んでいるのが分かります。
最近日本のBLマンガの実写化が多いですが、それぞれに関わる俳優さんたちも
こうやって与えられた役に対して真面目に取り組んでいてくれているものと信じたいと
余計なことを考えてしまいました。

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