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失った男と持たない男。空っぽな2人の奇妙な共同生活。映画『孤独のススメ』

2016/03/26 10:06

すべてをなくした男が、今まで気付かなかった幸せを学ぶ日常オランダ映画

 

ロッテルダム国際映画祭やモスクワ国際映画祭で観客賞を受賞したオランダ映画『孤独のススメ』。

4月9日より、日本国内で放映されることが決定しました。

 

いくつかのLGBT映画祭でも受賞している本作は、オランダの田舎町を舞台に、妻に先立たれ孤独な生活を送る初老の男・フレッドと、言葉も過去も持たない男・テオの奇妙な共同生活が描かれた作品です。

主演はトン・カス(フレッド役)とルネ・ファント・ホフ(テオ役)。

 

広大な土地と自然の中にある田舎町で、フレッドは携帯も自家用車も持っていないため、現代よりも少し昔の話のように感じます。

しかし、ストーリーにはガスや電気・現代的な電車やバスの交通機関などの現代的な要素も。

現代と過去が共存する不思議な世界観が生み出されています。

 

ストーリーが進むにつれて、この曖昧な世界観が変化するのですが、筆者は奇妙な縁で繋がった二人の関係を暗喩しているように感じました。

 

予告編

 

あらすじ

妻に先立たれ、孤独な生活を送る初老の男フレッド。信仰篤いオランダの田舎町で、毎週日曜日の礼拝以外は周囲との付き合いを避けていたある日、突然言葉も過去も持たない男テオが現れ、なぜかフレッドの家に居ついてしまう。やむなく始まった奇妙な共同生活だったが、そこに奇妙な友情が芽生え、次第にルールに縛られたフレッドの日常が鮮やかに色づいていくのだった。だが、保守的な田舎町に住む近隣の人々は、彼らのことを問題視。少年が「ホモ野郎」と罵声を浴びかけさせたりもする。

フレッドは自分が目をそむけてきた過去と向き合う決意をする――。

 

「男おひとりさま」のフレッド

こだわりのコーヒーを飲み、食事は毎日決まって6時。

日曜日は礼拝に行くだけの規則的で単調的な毎日を送る「おひとりさま」。

 

フレッドのもとに迷い込んだ男・テオ

差し出されたクッキーを遠慮なく受け取り食べるテオ。

言葉もろくに話すことが出来ず、過去の記憶も持たない奇妙な男。

 

二人で一緒に買い出し中

不本意ながら共同生活をすることになったフレッド。

奥さんを亡くして、息子とも音信不通な生活が続いて、人恋しかったのかな…なんて考えてしまいます。

 

共同生活を始めてからのゲイ疑惑

近所の青年に罵声を浴びせられるフレッド。

下衆な話ですが、ラブシーンを目撃したわけじゃないのに批判の声を浴びせられるのは理不尽…。

 

純粋なテオ

妻との馴れ初めを語ったフレッドの「結婚してください」という言葉に対し、テオが「ぜひ」と返事をする様子に、呆れつつも笑みを零すフレッド。

好意の向け方も、純粋な視線も真っ直ぐでノックアウトされそうです。

 

テオの「過去」が明らかになっていく

実はテオにはパートナー(女性)がいた。

彼女から語られるテオの境遇を聞き、テオに居場所があることを知ったフレッドは離れることを決意する。

 

 

作中では町の住人は保守的で信仰が篤く、「同性愛」に酷く批判的。

フレッドとテオに「ホモ野郎」なんて罵声を掛ける人もいますが、オランダではLGBTはごく日常的なことのようです。

 

これらの実態について、ディーデリク・エビンゲ監督は「僕はそういうテーマを意図して作ったわけではないのですが、それを強調するのはオランダの人ではないのかもしれませんね。」とインタビューに答えています。

 

確かにLGBTが日常に浸透してきたばかりの現代では、物珍しさでその部分が際立って見えてしまうのかもしれません。

 

また、ディーデリク監督は将来的にはLGBTが世界中で普通のことと思われるようになるのではないかと語っていました。

こうやってLGBTが注目されるようになったことが、LGBT理解への第一歩だと筆者も期待したいと思います。

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