講談社初のBL電子雑誌のコンセプトは「癒し」 その真相に迫る
6月10日に創刊された電子BL雑誌
『ハニーミルク』。「癒ししかいらない！」というキャッチコピーを掲げ、数多くのストアで配信中です。
そんな中、同誌は大手出版社である講談社からのリリースということで、BLファンだけでなく経済やビジネスといった観点からも大きな注目を集めている模様。同じく講談社運営のサイト
『現代ビジネス』にて、『ハニーミルク』が特集されています。
特集では、社員人生をかけ企画を立ち上げた30代女性編集者が、コンセプトについて以下のように語っています。
“雑誌の方向性はニアリーBL（註：厳密にはBLに分類されないが、近い内容のものを指す）ともいえる『風と木の詩』や『ポーの一族』といった名作少女漫画のように、ストーリー性を重視するとしました。『きちんとしたドラマを描き、その上でエロもあるBL雑誌をつくりたい』と伝えました。”また、「BL＝エロ」という方程式がやや誤った形で世間に浸透してしまっている現状において、「エロシーンはどこまで表現するのか」という問題はかなり大きな課題だったそうです。
どこまで描くのかという点について社内の足並みを揃えるために、
“既存のBLのエロシーンばかりをコピーし、どれがダメでどれがOKかというのを役員や編集長と検討しました（苦笑）”とのこと。
「ただエロいだけのもの」を作りたいのではなく、女性にとっての癒したり得る胸キュンに溢れたエロシーンが大切なんだという熱い想いが伝わってきました。
また、実際に創刊号を読んでみて、記者は本誌を良い意味で色々な趣向の方におすすめできる雑誌であると感じました。
特別な設定や過激さをもっているのではなく、さらりとした肌触りが魅力の作品たちが詰まっています。
“BL初心者の人にとっては入りやすく、BL難民になった人にとっては「ここなら安心してときめける」と思ってもらえる雑誌、安定のハニー感が目標です。”
編集者さんのこの言葉の通り、幅広い読み手が楽しむことのできるBL誌であると思います。
初めてBLに触れる方も、百戦錬磨の腐女子の方も、『ハニーミルク』で癒されてみませんか？
6/10創刊『ハニーミルク vol.1』
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