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表題作無自覚なフォトジェニック

俺様な天才フォトグラファー・南雲僚司
健気で可愛いバンビ顔の弟子・高崎和弥

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  • あとがき

あらすじ

華奢で癒し系の和弥は、圧倒的な才能と抜群のルックスを持つ天才フォトグラファー・僚司のアシスタント。そして我侭な僚司の世話を、まるで「お嫁さん」のように務めている。そんなある日、酔っぱらって帰宅した僚司にリビングで強引に押し倒されてしまう!しかも巧みなキスのあと「暴れるなよ」と楽しむように囁いてきて…。欲望を剥き出しにする僚司に戸惑う和弥。けれど秘めていた彼への想いが和弥の抵抗を封じ、体は甘く翻弄されていき―!?不器用な暴君×無自覚なバンビの波瀾万丈ラブ。

作品情報

作品名
無自覚なフォトジェニック
著者
松幸かほ 
イラスト
タカツキノボル 
媒体
小説
出版社
ワンツーマガジン社
レーベル
アルルノベルス
発売日
ISBN
9784903012025
2.2

(4)

(1)

萌々

(0)

(0)

中立

(1)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
2
得点
6
評価数
4
平均
2.2 / 5
神率
25%

レビュー投稿数2

最も正しい尽くしかた

フォトジェニックシリーズの1冊目です。
俺様な僚司先生×バンビな和弥君のお話です。
仕事も一流ならお淫らも一流(男女関係無しです。)、ついでに顔も色男!
そして超我儘な僚司先生の元で働く和弥くんは…
まるで出来の良い嫁のように彼に尽くす毎日…。
秘かに彼に片思いしてても、でも、こんなコト…
…バレてしまったら彼の元にはいられませんからね。
おくびにも出さず、健気に頑張っています。
そんなある夜、泥酔した僚司先生が…
強引に和弥君を抱いてしまいます。
こんなときじゃなかったら、絶対に無いはずのコトだから…
(僚司先生に昨夜の記憶がないこともこれ幸いで…。)
和弥君は、昨夜のコトをすっとぼけ、
思いっきり無かったことにしてしまいます。
それからの二人の関係は、少しずつ歯車が狂っていきます。
まるで、今までのツケを支払うように!
(この二人がなんとかなったのは、日高さん×亨君組の優しさのおかげです。)
あぁ…和弥君、もう痛々しいくらいに健気です。
(この気質はもう、運命みたいなもので…尽くすタイプは一生尽くすんですよねぇ。)
でも、この子の尽くし方は、そりゃあもう綺麗なんです。
だから女性にありがちな、業みたいなものを感じさせない!
(演歌の世界によくいるでしょう?
 独占欲が人一倍強いから、彼を手に入れるために尽くすとか…
 愛して欲しいから尽くすとか…これは見返り欲かしら?
 見返りに対する割に合わない感が、女を醜くすることは確か!)
なんといいますか彼には…見返りを求めない透明感があるんですよ。
これはもう、恋としては最上級の類でして…
見返りなんて求めないで尽くせる恋ってのは、最高の幸せです。
さて、晴れて恋人となったこのカップルですが…
僚司先生、すっかり恐妻家&愛妻家になってしまいました。
ただし、ベッドでは、あいかわらず僚司先生、俺様ライオンみたいです☆
(新婚初日から、和弥君、もったいないおばけ炸裂だとか…。
 このあたりは続編「憂鬱なフォトジェニック」で。)

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『当て馬救済』的スピンオフ?

『無自覚なフォトジェニック』のスピンオフです。

前作で『絵に描いたような当て馬』だった日高(攻)と、彼を密かに想いながらずっとそばにいた亨(受)がメイン。

私、前作はとにかく僚司(攻)がダメだったので非常にツラかったんですが、こちらで脇として出てる限りは大丈夫でしたね。
脇なら、ハラ立つほど焦点当てて掘り下げられることないですから。

ただ、こちらは確かにメインキャラクターは別に苦手なタイプではないのですが、だからといって好きというまで行かない感じでした。

日高は、前作で当て馬だったということは和弥(前作の受)が好きだったわけです。で、こちらは時系列としては前作の直後になるんですね。

好きな相手がいて、(振られて)すぐに別の相手とのラブになるのってその切り替え(の描写)がちょっと難しいな~と思います。ヘタすると『変わり身(心変わり)早いな!』とシラケかねないし。

日高の場合も一応説明はされてますが、それが結構危ういと言うか『和弥がまだ好き』と言ってるのと『亨を意識し始めた』のがほぼ同時ですからね。
ま~、綺麗にシフトしたってことでいいのか?

なんというか、前作の僚司のように『ここがどうしてもダメ!』っていうのはないんですが、その代わり『これはいい』というポイントもないなあという感じでした。

メインキャラクターは(前作と違って)落ち着いてるんですが、癖がない分浅くなってしまった気がしたんです。
まあ、日高の真の姿というか『夜の暴君』振りは意外なギャップではありましたが。

ただ私は、亨が高熱を出して寝込んでいるときに日高が手出ししたことは『そんなことしてる場合か・・・?』と正直脱力しそうでした。
確かに思わずその気になっちゃうのはわかるんです。ただでさえ色っぽい亨が熱でうなされてたらさ。でもね~。

まあ、これと言ってイヤな部分がないだけ個人的な好みでは前作よりマシなんですが、『好き』と言えるほどではありません。
前作は、僚司のキャラクター以外は結構よかったんですけどね。

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