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健気受けといえば…と知人からオススメされてて、ようやく読みました。
評判どおり、健気でした。健気すぎて痛々しいです(;ω;)
命を助けられ優しくして貰ったらそりゃあ懐くってなもんで、グリファスのために頑張るリィト。
グリファスが情に流されないよう厳しく接するにもかかわらず、ひたむきなリィトがいじらしいんです。
頑張ってるのに勘違いをされるリィトの不憫さに泣けました。
捕らわれ耳朶をちぎられ陵辱される痛々しいシーンはありますが、最終的にはハッピーエンドです。
しかし正直なところ、リィトが捕らわれたあたりから駆け足気味だったかな、と。
助けに来た時も「やっと!」という思いと共にアッサリした感じもしました。
とはいえ、とにかく泣けました。
リィトは個人的健気受けランキングでかなり上位です。
漫画化されているようなので、そちらも読んでみようかと思います。
グリファスに救われたリィトは、グリファスの役に立ちたい一身で命がけの身代わりを引き受けます。
リィトはグリファスや皇子・ルスランらと共に皇都を目指して旅に出ることになり・・・というお話です。
読みながら、リィトと一緒にぐずぐず泣いてしまいました。
グリファスのために、考えて頑張って努力して・・・だけど、それが全然報われないリィト。
リィトが身代わりを務める皇子・ルスランは、本当に皇子に相応しい聡明で非の打ちどころがない良い子です。
グリファスの一番大切な人がルスランでも、それでもグリファスの役に立ちたくて健気に頑張るリィトに、もう涙が止まりませんでした。
ショタ系は苦手なので、表紙絵から敬遠していたのですが、こういう健気なショタは良かったです。大好きでした!!
引っかかったのは、リィトがグリファスに抱く感情って恋愛感情なのかな?と・・・「大好きな人の役に立ちたい」に「グリファスの一番になりたい」が加わったあたりから恋愛感情に変わった、と解釈すればいいのでしょうか。
陵辱シーン以降も、それまではじっくりと二人の心情を書かれていたのに急にハッピーエンドに向かって纏められたような印象を受けてしまいました。
エロ無しでも良かったのでは・・・と思っていたのですが、OUT様のレヴューを拝読して、保護者愛を貫きそうなグリファスがリィトを抱く恋人エンドに持っていくために陵辱が必要だったんだ・・・と、すとんと納得しました。
全体を通して、リィトが健気で、その頑張る様子は何度読み返しても涙してしまいます。切なさに胸が痛む作品です。
だからこそ、最後に二人が恋人としてハッピーエンドを迎えることがこの物語の救いであり、必要なことだったんだと思います。
グリファスとリィトが恋人になった幸せな姿を、出来るならもう少し読みたかったです。そう思える程に引き込まれる魅力的な作品ですよ。
タイトルと表紙イラストのイメージどおりのファンタジー作品です。
主人公のリィトは奴隷として孤独で辛い境遇を生きてきた少年。ある日、不当な虐待を受けていたところを、通りがかった騎士・グリファスに救われ、国を左右する重要な使命を背負って彼と行動を共にすることになります。
物語の冒頭部分には非常に惹き込まれました。また、全編にわたって言葉が巧みで表現も豊富なので、ファンタジーの世界に浸ることができる作品だと思います。が、残念ながら後半に進むにつれて失速してしまった印象を受けました。
まず、肝心のリィトとグリファスの心情(特に恋愛感情)の変化に関する描写にあまり連続性がなく、長い物語の中で途切れ途切れに恋愛感情らしきものの説明が急にインサートされていて、普通のファンタジーでも成立するお話を強引にBLに仕上げているように感じました。
その極めつけは、物語が九割以上進んだところで急に陵辱シーンが出てきたことです。直前までキスどころか性的指向に関する描写すらなかったのでびっくりしました。規定の文字数に収まらなくて無理やり終わらせたのかな…と思ってしまったほどです。ここまで来たらプラトニックラブで良かったんじゃないかなー。BL作品にセックスの描写は必須ではないと思う派なので尚更そう感じました。
細かいことを言えば、ルスランやスカルド、マハ導師と言った魅力的かつ意味深なキャラクター達がいつの間にか途中退場しちゃったのも気になったし、サイラム王国の陰謀が結局どうなったか書かれていないのも気になりました。関連作品が多いようなので、そっちを読みなさいということかな…?
そんなこんなで評価は「中立」とします。
光の螺旋シリーズ1作目。
リンクスお得意のがっつり二段仕込みです。
大好きな六青さんですが、この本は序盤ちょっとつっかかりました。
中々内容が頭に入って来ず、読んでは辞めての繰り返しを。
それでも序盤を乗り切ると、やっぱり読ませてくれます、面白い。
奴隷のリィトがもう健気で健気で健気で。
涙と鼻水がテーマなだけあって、グリファスの服をしょっちゅうびしょびしょにします。
途中、泣き虫すぎてウザイなぁ……とチラと胸をよぎる事もありましたが、結局やっぱりいじらしいくらい健気なので、そんな気も吹っ飛びます。
安易に桃色に走らない所は非常にいいんですが、二人の桃色よりも輪○ンの方が遥かに濃厚っていうね……。
強○ン、輪○ンは六青デフォと思ってさらりと流すようにしてますが、こんだけページ割くなら、肝心のメインカプのふたりの桃色も盛大にやってほしかったです。
にしても、作品冒頭にリィトの身代わりシーンを持ってきたのは、上手いなーと。
気になって気になって仕方がなくて、ページを捲るのももどかしく、つんのめりながら読んでいった先にやっと、あぁ、あのシーンが、ここに繋がるのね、と切なさ倍増します。
健気な受けの話が読みたいと思っていたとことろ、こちらのレビューを参考に未読の作品だったので手に取りました。
同時に『12の月と、塔の上の約束』も読みましたが、この作品の方が肉体的に酷い責め苦があったためより痛みや健気度が高いように感じました。
リィトは、地獄のような奴隷生活から救ってくれた恩人であるグリファスを慕い、やがて恋情を覚え、恩と愛情の両方の意味で自分の命を危険にさらしても守りたい、役に立ちたい相手になります。
無邪気に慕っていた短い幸せな時間のあと、大好きなグリファスが一番大切に思う相手である少年の存在を知り、危険を承知で身代わりになる決心をする健気さに抱きしめてあげたくなりました。
最愛の相手に一番に想ってもらえないことは仕方がないことですが、それでも役に立ちたいと命がけで身代わりを全うしようとする姿は、見返りを求めない最上の愛情の示し方のようでリィトの真心を感じました。
初めは、成り行きでリィトを助けたグリファスが身代わり使う計画を立てたことと、リィトが断れないと知っていて頼むなんて残酷で酷い大人だと思いましたが、彼のリィトへの気持ちの変化を読んでいくと早く何とかしてあげてとじれったくなります。
そして、『捨駒にしてもいい身代わりの少年』から『誰よりも大切な少年』へと変化したことを自覚してもなお守るべき人のことが第一優先でリィトをみすみす危険にさらし心身ともに傷つけることになってしまうのです。
なんで、リィトを真っ先に助けてくれないのかとじれじれしてしまいましが、ここはやはりリィトが命がけで守った少年を彼のためにも助け計画を推し進めなければならないということがよくわかるだけに、悲惨な目に合わされているリィトを一刻も早く助けてほしいと祈らずにはいられませんでした。