黄昏に花が舞う

tasogare ni hana ga mau

黄昏に花が舞う
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神3
  • 萌×22
  • 萌3
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
3
得点
32
評価数
8件
平均
4 / 5
神率
37.5%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
大洋図書
シリーズ
SHYノベルス(シャイノベルス・大洋図書)
発売日
価格
¥860(税抜)  ¥929(税込)
ISBN
9784813011088

あらすじ

個性豊かな・・・豊かすぎる社員しかいないビルカム千代田に勤める課長・岩井忠生、45歳。特性インポ。しかも治す気なし。そんな岩井を熱愛し、懸命に不能を努力する本社営業部のエースで全社員憧れの的の小田原保徳、25歳。ふたりの恋は岩井の不能を挟み、まさに一進一退の攻防戦を繰り広げているのだが。「黄昏に花」の続編ついに登場!!

表題作黄昏に花が舞う

銀行勤務(営業担当)・小田原保徳(25歳)
×イチ・インポの銀行子会社課長・岩井忠生(45歳)

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レビュー投稿数3

続編でジワジワ来た…

『黄昏に花』を読んだ時は、サラ〜っとしててピンと来なかったんですけど、めげずに続編を読んでよかった。前作で抱いていたシュールな印象がやっと笑いに繋がりました。これはセットで読んで欲しいです。ホント、独特な作風ですよねぇ。

舞台は不況下の千代田中央銀行。派閥争いに敗れ、本行からビル管理子会社に左遷された美中年・岩井課長と、本社の営業担当で若きエリート・小田原のアレレな関係を、(たぶん)コミカルに描いた物語。バツイチで一人息子がいる岩井課長は落ち着き過ぎた大人の男で、穏やかだけれどあんま熱いヒトじゃないんですよ。で、(なのか、だからなのか)インポなの。人生の黄昏時に差し掛かった岩井を救済すべく、彼に惚れ込んだイケメンでハイスペックなゲイの小田原が猛アタックを仕掛けるわけですが、最終的にはなんとも微笑ましい年の差カポーに納まります。…四十五歳は黄昏というにはまだまだ早いような気がいたしますが。

今作を読んでて思ったんですけど、ものすごく社会風刺が効いているんですよね。それは岩井のオジサン設定が功を奏しているからだと思うのですが、作中登場する小道具や、今や定着している言葉が、当時の続き流行語として時折解説が挟まれる点など色々懐かしく、最早ネタとして笑えました。岩井が束ねるあまりにフリーダムな女性社員達の個性が強烈で、前作では得体が知れなくてホラーなのかと思ったくらいですが、作家さんならではの味わいだとわかってきた途端、一気に笑いに転換しました。文章は極々マジメで淡々としているけど、しれっと笑いを取りに行ってます、確実に。ハマる人にはたまらないかも。しかし、岩井さんのインポは結局どーなったんだろう。気になる…。

ラブや濡れ場目的というよりかは、キャラクターや作家さん独自のワールドが楽しめる作品。他の作品も是非読んでみたいと思わせてくれた、BL小説では初体験の異色なテイストのお話でした。評価はしづらいんですが、作家さんに興味を持たせてもらったということで。

0

結局のところ

全くえちぃシーンがないまま終わってしまった?
前の巻では、それでも一度は無理矢理そんなシーンがあったのに、お話の流れを優先というか、お話そのものが誠実に展開したら、セックスまでたどり着けなかったという、、、
でも、BL小説としては規定要素不足ではあるけれど、使えない女子社員に翻弄され、年下のエリートサラリーマンの積極的なアプローチに翻弄され、枯れ果て、人生のコースからリタイアしたと言いつつも、かつてはバリバリのやり手エリートだった岩井のスキルと、現役の営業のホープの小田原の情熱的なの恋の攻防は、なかなかにスリリングで十分楽しかったです。

1

早すぎたオヤジ受け小説『黄昏に花』の続編

前作『黄昏に花』の後半でぎっくり腰まで患ってしまった岩井課長と、課長を甲斐甲斐しく世話する(とはいえその方法はかなり自分勝手な)小田原の仲は、はっきり言ってさほど進展していない。
それどころか、ある意味本作のメインは、前作でも強烈な印象を残した岩井課長の部下たる女性たちの姿であると言ってもいいかもしれない。
しかし、老いや死を意識しながら生きねばならない中年の恋愛は、きっとこれぐらい緩やかでいいのだ。

本作における岩井課長と小田原の間には色っぽい場面はほぼ皆無である。
しかもそれは前作の後半から引き続いて、課長が小田原の求めをのらりくらりとかわしたり、ぎっくり腰で動けなくなったりしているせいである。
だが、若者の情熱をかわしつつも、中年の心は確実に若者に惹かれていく。
物語の終盤、ED治療のため小田原に無理やり病院の予約を入れられた課長が、どういうわけか待ち合わせにいつまでも現れない小田原(そのとんでもない理由はあとできっちり説明されるのだが)を孤独に待ちわびる姿のなんといたいけなことか(その場面に添えられた、槇えびし氏の挿絵も秀逸)。

最初に「二人の仲はさほど進続き展していない」と書いたが、それは表面上のこと。
課長の心情に関して言えば、若者に寄り添う準備が整いつつあるのは間違いない。

今こそ機は熟したと思えるのだが、続編が書かれることはないのだろうか。

5

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