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許可証シリーズの4
タイトル通り、工場は定期修理中。
といっても仕事が全く無いという訳ではなく、弘はクローズドシステムで使用するろ過装置の実験。前原は工場機械の管理責任者として、忙しくしています
弘の目下の悩みは、独り暮らしをはじめたことで、毎晩のように家にやってくる前原の存在…。
そして弘を真剣に狙う、製造部OBの辻本老(笑)
と、仕事よりプライベートが多めな今回です。(今までが多忙すぎたとも言う)
なので、今巻だけ見るとお仕事ダイスキーな私には多少パンチが足らないような…気が…しますが
弘が仕事とプライベートの両立、前原との将来を真剣に考える重要な回です!!
許可証シリーズの醍醐味は、ガッツリ骨太なお仕事描写にあると思います
昨今のBLにありがちなオフィスラブ『貴様ら何イチャこいてんだ仕事しろ馬鹿野郎ぅおおおぉ!!』
とは逆で
『いや、そろそろ過労死しちゃうから寝なさいよ…半月くらいまとめて休暇とって温泉にでも行ったら?』と、こちらが不安になるくらい仕事に全力です
弘も前原も
仕事を通じて出会い
お互いを知り
信頼しているということ
仕事に真剣に打ち込み、結果を出す相手に心底惚れている
反面、本気で悔しく
さらに切磋琢磨する
仕事という目標に将来の展望があるわけです
社会人ですから。
次巻で前原の父、中尾さんが『男にとって仕事とは、それ以上の意味を持つ』とかなんとかおっしゃっています。
その通り。
仕事とは、ただお金儲けけだけでは無くて、名誉云々の前に、試練であり達成目標であり人生のスパイスで充実であるわけです。
「仕事と私どっちが大事?」とか…そんな簡単に割り切れる訳ないじゃないですか…もちろん恋人も大事、大切だけど
人生には両方、無くてはならない物なんですから。
ぷりぷりしながらも流されちゃう弘がかわいかったです。
回を増していくごとにレベルアップする弘がこれまたえろいw
すでにシリーズ6巻読み終えていますが、まだ一度も背中を中心に攻められている弘の回が無い!何をしているんだ前原!おっさんが言ってたモンスターな弘を見させてくれ!
いやー、工場ってホント色々あるもんなんだなーと読む度に感心しますし、仕事内容にも興味がわきますな。
今回は阿久津〔受〕と前原〔攻〕が働く工場が、定期修理、略して定修に入ります。
その期間はプラントを完全に止めて改修作業をするのですが、その間は彼らは休んでいられるかというとそうではなくてしっかり働いてます。
前原は製造部で、そして阿久津は排水濾過のテストに試行錯誤。
今作はおそらく今までで一番、エロシーンが多かった気がする。
まあ働く男達であり、やりたい盛りの男達でもありますからねー、そして今作で彼らは同じビルに住む事になり結び付きもより深くなって行く予感を感じさせるところで続く、です。
しかし阿久津に手を出そうとしたのが、まさか60を超え辻本のオヤッサンだったとは!
まあ確かに最初から、阿久津を別嬪さんとか言ってはいましたがまさか本気で手を出そうとするとは考えてなかったのでちと意外!せいぜいセクハラ程度かと思ってましたよ!
でもしっかり前原が駆けつけてきてくれるし、辻本のオヤッサンはチャキチャキしててどうも憎めないのだなー。
辻本のオヤッサンが男に逃げられたという過去話がちょっと気になったりもして……。
工場と恋愛と男同士で付き合う事のやっかいさや、そんな諸々の事が色々出てきますが、このシリーズはともかくその辺りのバランスがよく飽きさせません。
男としても矜持をしっかり持っているとこもいいです。
そして今回はエロが多くてエロかったー、想い合っている同士のエロですが甘いだけじゃないのもいい。
あと前作で違和感を感じた、前原が作った奇妙な拘束具ですが今作中で何故あんなものを作ったのかの理由がさらっと書かれてました。でもまあ納得する理由ではなかったですが。
あとがきによると今作は起承転結の結にあたるそうです。
しかしシリーズの最大の波の結はこれから来るとの事なのでもう続きを読むのが楽しみ~!
大人買いして良かったー!
お仕事に汗を流しながら、ドタバタしつつ仲を深めてきた2人の公私にメンテナンスの時が訪れるシリーズ4冊目です。
シリーズ序盤にも登場していた曲者の大先輩が再登場し、弘に手を出そうとするという。いわゆる当て馬と言いますかスパイス要員なのですが、60過ぎのガテンオヤジとは、なかなかお目にかかれないキャラ設定ですよね。(それにしても、押し倒され襲われかけても、ふざけてプロレス技かけられてるのか?とギリギリまで思うとか、ほんとにもう(笑))
しかしそのオヤジのお陰もあり、2人の仲もまたひとつ進展。笑えるエピソードを織り交ぜつつ、次巻へ…という流れの巻です。
シリーズの4作目。
本作では、喜美津化学の工場は「定期修理」中につき、製品の製造中の切羽詰まったトラブルなどはありません。
2作目、3作目と続いて弘(品証部)が提案している排水系のクローズドシステム、そのテストに伴う機械のトラブルと、本社の営業部の徳永が工場に研修に来る話、そして弘の新居探しがメインとなっています。
ラブ方面では、前原はますます弘に執着して、①毎日毎日家に来てあれやこれや。②弘に懐く徳永に嫉妬。③弘を狙っているオヤジ辻本に慌てる。
という展開です。
特に1作目に出てきた両刀のちょいワルオヤジ、定年退職した工場の大先輩辻本は、前原と弘の仲を知りつつ本気で弘にちょっかいを出してきて…ニブチン弘の貞操が危うし!
辻本が前原に仕事への取り組み方になぞらえて、男同士の恋の緩急について語る場面などが読みどころでしょうか。全体に、2作目の慰安旅行時のドタバタからのコミカルテイストが強いので、「ガテンで硬派な工場の男達」的な部分は少し薄れています。
逆にHシーンはアツイ!弘のエロさが増しに増しております!そして弘のお引っ越し先も決定!(前原の住んでるビルの上のフロアですよー。ほとんど同棲?)