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めっちゃ良かった…。
今まで読んだ砂原糖子作品のなかで一番好き。
キュンキュンキュンキュン、胸の病になったのかと思うほどトキメキました。
砂原さんって意外と学園モノが少ないんだけど、高校生が主役の小説が向いてるのでは?と思わされた一冊です。
この焦れったい恋、オトナ同士の恋愛だとまどろっこしく感じたかもしれない。けど、高校生同士というだけでトキメキ度がアップ、切なさに悶絶しまくりました。
主人公の受けは、無口で真面目で芯のしっかりしてる高校生です。攻めは同じクラスのイケメンのモテモテくん。
180度違う二人は、小学四年生のときの同級生だった。再会し、仲良くなり、恋心を自覚する。
二人とも一生懸命です。一生懸命、相手の気持ちを考え大事に大事にしようとする。それゆえにすれ違ってしまったり…。
正直この小説に、最後の長いセックス描写は要らなかったんじゃないかなぁ。
二人の切ない心理描写で大満足、満腹してセックス描写を蛇足にすら感じてしまった私です。
日常的な高校生モノです。
ですが何故だかわかりませんが
泣けて、そしてすごくキュンキュンします。
胸キュン度はどんな高校生モノにも勝ります。
高校生モノが苦手なにも読んで欲しい。
砂原作品で1番オススメです。
出会いは小学4年生。
しかもたった2ヶ月で引っ越してしまってそのまま。。。
そんな二人が再び高校で再会するんですが
その時はお互い、自分の気持ちには全く気づいてなくて
でもなぜかお互いの事が気になってたりして、と
ザ青春時代!みたいな甘酸っぱい感情が見え隠れして
キュンキュンします。
物語はほぼ広久(ヒロ)視点で語られているんですが
ときおり江里口視点で語られる彼の心情が
無自覚ながらもヒロに向けられた気持ちを物語っていて
二人の心の動きがよくわかって
感情移入しやすかったようで
先に自分の気持ちに気づいて戸惑うヒロにも
やっと自分の気持ちに気づいてなりふり構わず行動する江里口にも
思わずウルウルきちゃいましたよ。
描き下ろしの「セブンティーン・キス」は
やっと7年越しのお互いの気持ちを確かめ合って
ラブラブの二人に会えるかな?と思ったら。。。
そう簡単にはいかない、もどかしいほどに不器用な広久にヤキモキ。
江里口のストレートな愛情表現にどう答えていいのかわからず
ぶっきらぼうな態度しか返せないくせに
その後すごい後悔してる広久を見てると
「もぉ~~!何やってんだよ!( `Д´)σ」
ってイライラさせられるんだけど
気がついたら、広久にエールを送ってましたw
でも、余裕綽々の態度だった江里口も
実は本気で人を好きになった事がなかったから
広久に対してはかなり不器用だったんだな、と判って
ますます甘酸っぱい気持ちに。。。
結局は二人とも初めての本当の恋に
どうしたらいいのかわからなかったんですね~。
この作品を読んでいると
オトナになってすっかり忘れてしまっていた
恋愛に対する一生懸命さや必死さ、甘酸っぱくて苦い感情を思い出して
遠い目になっちゃいますよ。。。
余談ですが
これって砂原さんのディアプラス文庫2冊目の作品らしいのですが。。。
エッチの挿入シーンは朝チュンでしか描かれていないのに
そこに至るまでのシーンでの細かな性器の描写が。。。かなりエロいw
もっと後の作品のあとがきで自らを「エロ担当」っておっしゃってましたが
この作品の時点でも十分エロ担当だったみたいですねw
読み始めて、何度胸が掴まれて涙ぐんだことか、切なかったァ~!
ヒロは母親がいなくて、父親も大病を患った為に頑張って母親役をこなしていたので、我慢することが当たり前になって、自分の気持ちを吐露することが苦手だったのですね。
また侑は転校が多かったのかな?水商売の母との二人暮らしでさびしかったのでしょうね、それで誰にでも愛想のよい人当たりのよい人になってしまったんですね。
そんな二人の、本当の初恋。
ヒロが気持ちを飲み込む、我慢するたびに心が苦しくて自分も一緒の気持ちを体験していました。
当たり前のように皆が使う携帯電話をヒロが本当は欲しかったんだという話がぐっときちゃいました。
BLに登場する女性キャラは嫌な奴が多いのですが
ここに登場する女の子達、きっと普通のいまどきの女の子の典型を出しているのかもしれないですが
彼女達が登場することで、ヒロの純粋さと良さが際立つのですね。
小学4年のたった一カ月の出会い、本当は二人とも忘れてなくて、それが高校の再会に繋がるのも不自然さがなくてよかったです。
この純粋な気持ちたまにポっと出会うとホっとさせられ、とても魅力的です。
好きを確認したら、ずるくても強引でも押し倒してしまうっ!
それが17歳だと思うvすごく等身大っぽくて良かった。
同級生再会モノで、初恋モノ。
背も高くて顔も良くて人当たりもよい侑と
小さいけどしっかりしたヒロ
最初は、すごく侑が大人びて見えたのに
男前だったのはヒロでした。
どこまでもどこまでもピュアで、悩んでも前へ進む強さのあるヒロ。
そんなヒロに侑が惹かれるのも必然的だったと思うのです。
ふたりの家庭環境も
ぶっとび過ぎず想像しやすかったのも良かった。
ちゃんとバイトして我慢するところ我慢してるヒロ。
携帯を買ってもらったくだりなんかもしみじみ良かった。
私、リーマンがお金持ち設定は大好きだけども
親のすねかじってる高校生がバイトもせずに
お金に困ってないとか・・・すごく嫌なのw
学生の生活や恋愛の萌えの肝は
限られた時間、限られたお金をいかにやりくりしてるかだと思うんですよ。
とにかくヒロが、無駄使いなんかしないのに
侑の雑誌をちゃんと自分で買ってるとことか
細かいところだけどすごくキュンvとしました。
余談ですが、佐倉ハイジさんの巻頭カラーが
表紙とあまり大差ないイラストで、がっかりしました。
せっかくの巻頭カラーページです!
表紙ではなく中にしまわれているページ!
しかもカラーです!
ナニを描くべきなのか、小一時間問い詰めたいw