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表題作まなざしを指に絡めて

鳴海脩平 人気カメラマン(33歳)
篠沢尚 身寄りのない大学生(19歳)大学生

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

容姿端麗な有名カメラマンの鳴海脩平は、欲した相手は必ず手に入れてきた。
だが、鳴海は誰かに心を奪われることはなかった。
そう、あのまなざしに出会うまでは…。
それは2年少し前、まだ高校生の篠沢尚が鳴海に向けた、動揺と憧れを含んだまなざし。
しかし、今、それは冷たいだけのものに変わっていて…。
少年の面差しを残したまま19歳となった尚は、ある理由から脩平と2ヶ月の休暇を過ごすという契約を結ぶ。
つまり、休暇中は脩平の要求になんでも応えるという契約だ。
身体は渡しても、心だけは渡さないつもりでいた尚だったが…。
一方、脩平も頑なだが可愛い尚に惹かれていく。
契約が終わるとき、2人の関係は一体…。


身体だけの契約関係だったはずなのに…?!

19歳の篠沢尚は、恩人・藤村の危機を救うため、有名カメラマン・鳴海のバカンス中の「セックスもするメイド」となる。しかし鳴海に魅せられた尚と、尚を好きになってしまった鳴海だが、互いの想いを口にできず…。

作品情報

作品名
まなざしを指に絡めて
著者
きたざわ尋子 
イラスト
金ひかる 
媒体
小説
出版社
小学館
レーベル
パレット文庫【非BL】
発売日
ISBN
9784094216219
3

(4)

(1)

萌々

(0)

(2)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
1
得点
11
評価数
4
平均
3 / 5
神率
25%

レビュー投稿数1

攻キャラクター以外は

決して悪くない、どころかむしろ好きなんです。

ただ、とにかく鳴海(攻)が『きたざわさんで私のキライな攻キャラクター』の典型みたいなヤツだったんですよね。もうそれだけで読む気なくすレベルで。

こういう『傲慢で身勝手な俺様攻』がもう寒気がするほど苦手なんですよ。きたざわさん(の特に『年の差(年上攻)』)作品には探す必要もないくらい多いけどね!

私は、たとえ(ホントに傲慢で身勝手なのは)最初だけだろうが、どれほど尚(受)にラブラブ溺愛になろうが、どうしてもこの鳴海が許容不能で苦痛でした。

それでも、鳴海以外はよかったんですよ。

ストーリーとしては、身体の関係(契約)から始まるラブ。身体だけのはずが、いつの間にか・・・という流れですね。そのあたりはもう読まなくてもいいんじゃというくらいにわかりきったお約束です。

でも、それは構わないんですよ。『恋人契約』『身体から』にもまったく抵抗ありませんし。すごく好みだとも言いませんが。

展開も別にこれというものはないし、(レーベル的にも?)あっさりさら~っとしていて、結局はひたすらにありがちな王道ですが、その中にもしっとりとした切なさもあり、きたざわさんらしく安定していて読みやすいんです。

作品としてはホントに悪くはないんですよ。きたざわさんのこの頃(前後数年)の書き方というかトーン自体はかなり好みなんです。

単に、キャラクターに対する個人的好みの問題で無理な部分が大きかっただけです。実際、鳴海のキャラクターさえ除けば『萌×2』でもいいいとさえ思ったくらいですから。


シリーズが『まばたきで唇に甘えて』『瞳と声を塞いで』として続いています。

1

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