たとえばこんな言葉でも

たとえばこんな言葉でも
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  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神0
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  • 中立1
  • しゅみじゃない0

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レビュー数
3
得点
17
評価数
6件
平均
3 / 5
神率
0%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
シリーズ
幻冬舎ルチル文庫(小説・幻冬舎コミックス)
発売日
価格
¥514(税抜)  ¥555(税込)
ISBN
9784344807013

あらすじ

河合実友は高校3年生。
父親が単身赴任でいないため一人暮らしをしているが隣人・桐沢旭と恋人同士になった今では、お互いの家を行き来する毎日。
一回り以上も年上で多忙な桐沢を気遣い、言いたいことを我慢してしまう実友に桐沢は甘えるよう言い聞かせる。
好きになればなるほど怖くてなにも言えなくなる―そう思い甘えられない実友は…。

表題作たとえばこんな言葉でも

防犯会社副社長・桐沢旭(30代)
高校生3年生・河合実友

その他の収録作品

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レビュー投稿数3

シリーズ2作目。

『朝を待つ間に』の続編ですね。これは、私が坂井さんで唯一好きな作品(シリーズ)です。

正直、ストーリーとしてはこれというほどのものはないですね。すれ違いにしても、結局実友(受)が勝手に悩んでジタバタしてただけというか。
ただ、それでも実友はあまりうっとうしく感じないんですよね。まあ背景的に仕方ないかな、と思えるんです。

しかし、今回は実友の父親がね~。身勝手というよりも、その場その場で単なる思いつきを口にしてるだけなんじゃないのか?と感じたんですよ。恋人(婚約者?)の意向だとしても、実際自分の言う通りに実友が北海道へ来たとして、じゃあどうするのか。そこまで真剣に考えてるとは思えなかったんですよね。

まあ、続編だからある程度は仕方ないんですが、いかにもキャラクターだけで引っ張った気がしました。私はメインキャラクターが好きだからなんとかついて行けましたが、そうでなければ正直言って中身はあまりないと思いましたね。

あとは、脇キャラクターなんですが、実友の友人・矢上が、あまりにも個人の事情(実友の恋愛関係)に踏み込み過ぎでイライラしました。
意図はよ~くわか続きるんですよ。実友のそれまでの経験から来る、何とも言えない不安定さを案じているのも、ホントによくわかるんですが、あまりにもしつこい!

それまでも、家庭(父親)のことなどは、実友が触れられたくないと思っているのを察して引いていた、というのと矛盾してるんじゃないの?、というより実友はどちらも触れてほしくないんですから、そこをあえて突っ込むなら、まだしも恋愛より家庭なんじゃないかと思ったんです。

まだこれが邪魔なキャラクターなら別ですが、『実友のためを思ってるんだ。いい友人だ』という演出に使ってるわけで、それは方向が違うんじゃないかと私は感じましたね。

もうひとつ、これこそホントにどーでもいい、というかまさしく些細なことなんですが、名前だけ出てくる桐沢の亡兄の妻(キリサワ防犯のオーナー社長)が・・・前巻と今巻以降とで名前が違ってるんですよ。いや、ホントに名前だけでセリフもない(キャラクター自体の重要性は別として)モブといってもいいくらいの存在なんですが、ちょっと気になりましたね。
ただ、私が持ってるのは初版なんですが、もしかしたら重版では治ってるのかな?

1

すれ違い編

単身赴任の父親を持つ実友は、マンションに一人暮らしをしている高校生。
隣に暮らす桐沢の恋人同士になってからはお互いの家を行き来する毎日だ。
そんな時急に舞い込んできた、父親の赴任先で一緒に暮らさないかという提案。
忙しい桐沢のことを想うあまり言いたいことが言えなくなってしまった実友は……

お互いを想い合うせいで言いたいことを言えなくて。
そんなことが原因でおこるすれ違い編な2巻です。
こういうすれ違いって切ないよなあ。
でもその言葉で言い表せないことの代償を身体に求めちゃダメですよ桐沢さん。
ということ?で前回よりも多少エロ度も高めです。
不器用な実友は相変わらず愛しいんだ。
なんだかんだでお互いの気持ちを確かめあったら行き着く先は結局バカップルな二人にはとりあえずお幸せにという言葉を贈っておきます。

0

上手に甘えられない…

 河合実友は高校3年生。父親が北海道に単身赴任でないため一人暮らしをしているが、隣人・桐沢旭と恋人同士になった今では、お互いの家を行き来する毎日が続いていた。
 旭と恋人同士になり、精神的な支えができたことで実友は徐々に疎遠だった父親との仲にも変化が訪れようとしていて、最近、再婚相手ができ、北海道に定住を考えるようになった父親が実友に「北海道に来ないか」と言い出し始める。
 実友は、一瞬、恋人である桐沢に相談しようと思い立つが、一回り以上も年上で多忙な桐沢を気遣い、また、「こんなことも自分で決められない」と思われてしまうのが怖くて、結局相談できずにいた。
 そうやって言いたいことを我慢してしまう実友に気が付いている桐沢は、実友に対して甘えるよう言い聞かせるが、実友は、好きになればなるほど嫌われたり、幻滅されるのが怖くてなにも言えなくなってしまう。
 そんな実友に対して、時間は止まってはくれなくて、ようやく改善の方向へと向かっている父親との関係も壊したくなくて、本当のことを言うこともできないまま、学校では進路を決めろ、とせっつかれ、桐沢は忙しいようで、なかなか捕まえられなくて……続き
 桐沢と実友の仲は微妙にすれ違い始める。

 個人的に、実友の気持ちがとってもよくわかる話だったと思います。
「甘えろ」って言われたって、今まで甘えたことなんかなかったから、どうやって甘えたらいいのかなんてわからないし、どこまで甘えていいかもわからない。
 おまけに、相手が年上だったりするものだから、甘えてばっかりになってしまうのは嫌で、でも、対等になるのも難しいから、せめて自分のことで迷惑をかけないようにしないといけない……と、思ってしまうのも自然な事、だと思います。
 それから、今まで放っておいたくせに、急に実友に対して「北海道にこい」なんて言う父親を「勝手だ」と断罪してしまうのは簡単な事だけど、それをしなかったこの作者さんは偉いと思う。
 確かに、冷静に見れば「勝手」なんだけど、そんなこと言われても自分の「父親」であることには変わりがないわけだから、悪く言われるのは嫌だし、自分をよく見せたいと思うのは普通のことなんだと思います。
 その辺りをうまく書いてあるこの小説はいい話だと思います。

 最後はちゃんと実友が自分の気持ちを伝えてハッピーエンドでした。
 全部にいい顔なんてできないわけだから、何かを自分で選ばなきゃいけない。時には、わがままだって言わないといけないんだよね。

1

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