• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作不埒なシンデレラ

矢城・高校二年生
遠宮高貴・高校一年生

あらすじ

超ビンボーな高貴が特待生として入学したのは、超お金持ちの子息たちが集まる全寮制の男子校。その学校主催のイベントでシンデレラに抜擢された高貴は、生徒会役員から騎士と下僕を選んだうえで、生徒扮する意地悪な継母や姉たちからの仕打ちに耐えなければならなくなってしまう。でも、科学部部員からかけられたナゾの薬のせいで、守ってくれるはずの騎士役・矢城に襲いかかられて!?

作品情報

作品名
不埒なシンデレラ
著者
遊生とのか 
イラスト
梅沢はな 
媒体
小説
出版社
オークラ出版
レーベル
プリズム文庫
発売日
ISBN
9784775506936
4

(1)

(0)

萌々

(1)

(0)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
4
評価数
1
平均
4 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

紳士過ぎてヘタレ!?

 超がつくほどのビンボーな高貴が入学したのは、超お金持ちの子息たちが集まる全寮制の男子校。
 その男子校では、ビンボーな人のための奨学制度が設けられていて、金持ちしか通えない高校に、高貴は無料で通うことができているのだった。
 そんな高貴が、学校主催のイベントで、シンデレラに抜擢されてしまう。
 何が何やらわからないうちに、生徒会役員から騎士と下僕を選んだ高貴は、その日から、意地悪な継母や姉たち――ということになっている他の生徒たちの意地悪な仕打ちに耐えなければならない。
 その内容は、ドアに黒板消しを設置されたり、腐った卵をぶつけられたり……という子どもっぽいものがメイン。
 その状態のところから、高貴は運命の相手である王子様を見つけなければならない、というのである。
 ところが、生徒会長の兄であるという謎の科学部員からかけられた謎の薬のせいで、守ってくれるはずの騎士役・矢城に襲い掛かられて……

 というものでした。

 何よりも、この話の魅力は、高貴の無自覚天然なかわいさ。
 ビンボーで苦労もしてきた高貴は、何よりも無駄なことが嫌いで。
 勉強しないと特待生を打ち切られてしまうから、一刻も早くこの不毛なゲームを打ち切ろうとして、あまり人の話も聞かず、ゲームから降りようとするけれど。
 自分はこの学校の奨学生だから、という理由で理事長がボスだとわかったらゲームに参加する覚悟を決める。
「自分には友達がいない」と決め付けていて、バカ正直にクラスメイトに「友達になってください」と頼みに行く……などなどちょっとずれている。

 それに、矢城も矢城で。
 薬のせいで、本当は強いはずの高貴が反抗してこなかったのだということがわかった瞬間に、ものすごく反省し、尚且つ、再び手を出さないという拷問に耐える紳士――。
 紳士というか、ヘタレ??
 矢城は段々高貴に惹かれて行くんですが、自分にそんな資格はないとかたくなに思っていて、ゲームが終わった暁には距離を取り始めるんですが、そういうところまで含めてかわいい。

 なんだかちょっと斜めな方向にピュアな高貴と紳士過ぎてヘタレ矢城のカップルがとってもかわいかったです!

0

マンスリーレビューランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP