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表題作この手の中に堕ちてこい

大学生・椎葉貴臣(21)
和風着物美人な書道家・成瀬律(25)

あらすじ

和風着物美人な書道家・成瀬律は、弟のように可愛がっていた椎葉貴臣に、ある日突然押し倒されてしまった。
律にとって親友の弟で四歳年下の大学生である貴臣は、いつまでも甘えたがりな子供なのだが、その本性は全く違ったのだ。
襲われて以来、毎日のように貴臣が自宅へ来て過剰なスキンシップをされ、もともとセクシャルなことに免疫のない律は、やめさせようと説得する。
だが、それは却って貴臣を煽るだけで…。

作品情報

作品名
この手の中に堕ちてこい
著者
牧山とも 
イラスト
葛井美鳥 
媒体
小説
出版社
茜新社
レーベル
オヴィスノベルズ
発売日
ISBN
9784871828291
2.5

(4)

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萌々

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(3)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
2
得点
9
評価数
4
平均
2.5 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

理性と戦え

鈍感な年上美人にいろいろ策略しながら必死に自己アピールする年下攻めの図がとても微笑ましい・・・というよりニヤニヤな作品です。

がんばれ貴臣、気持ちはわかるが理性と戦え!
面白がるお兄ちゃんにイラッときても我慢我慢・・・

律と貴臣の両視点から交互に話がつづられるスタイルがよかったです。
どっちの目線でも納得のいく行動・感情。

いい年した大の男があからさまに甘えて抱きついても子供扱いをする律。
そのうち我慢の限界がきてしかける貴臣に、やっとのっぴきならない状況に気付いた律はすでに遅い。
あれよあれよという間にすっかり貴臣のペース。
かと思えば、そもそも自分の感情にも、うとい律にやっぱり当人の意識無いところで振り回され・・・笑えます。
律の前で猫かぶってイイ子の振りしてた時も、本性露わしてイケイケなのに嫉妬しまくりの貴臣がとっても可愛いです。

また何かある度お兄ちゃんの介入があってより面白い展開。
また兄弟そろって律と彼、お花同士云々・・・のもう一人へのお兄ちゃんの意味深な発言が新たなBLの予感!?
そっちの話もあればぜひ読みたい。

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最終的には…

オラ&年下攻め、幼馴染モノです。
あとがきに牧山先生も書いていらっしゃいますが、年下攻めなのにかなり強気かつ強引なので、不遜な年下クンという感じで、祖父の後を継いで書道教室の講師をしている律と、親友 椎葉柾臣の弟でもあり、書道教室にも昔通っていた貴臣とのお話。

この年下攻め貴臣くんは濃いーい子です。そして、彼は典型的なワンコ攻めではないかと思います。かなり大型犬の。

とにかくこの貴臣くんは律のことが大好きで、ひたすら押しております。律はもともと、兄・柾臣と親友なので、兄への敵愾心も丸出しで、この兄がなかなか食えないというかつかみどころのない人で、律自身は柾臣を無条件に信頼している部分もあり、貴臣は気が気じゃないようです。
兄も、貴臣の律への想いを知った上で、面白がって色々意地悪をしますし煽られてます。

他にも、柾臣の会社の後輩も律に好意を持っていたりと、本当に気が休まらない。貴臣はそういう外的要因がなくても、律に大好き!!な人ですが、もう、律は制御不能な大型犬に追い回されています。

律は律で、恋愛経験が乏しいので、自分の気持ちを自分でも把握しきれずにいるのですが、貴臣との間に起きたあることをきっかけに、貴臣への想いを自認し、積年の貴臣の恋心、ようやく報われてよかった~♪

本編は↑で終わっていますが、個人的な感想としては、この貴臣くんは大型犬だけど、付き合い始めると、相当調教できそうな気がします。
律もそのころには女王様になれるかも。

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