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表題作子どもの時間 

円堂 主人公(結)の亡き母親の元カレを名乗る男
結 高校生→大学生

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  • オトナの場合

あらすじ

十六歳にして母を亡くした結のもとへ、ある日「母親のオトコ」がやってきた。円堂と名乗った彼は、焼香を済ますとさっさと消えようとする。その円堂の車に結が乗り込んだことから、理由も行き先も日程さえも定まらぬ、二人だけの初夏の旅が始まった……。知りたいこと、訊きたいことはいくつもある。でも、欲しいのはたった一人の好きなひとの心と、早く大人になる方法――。恋に出会えるセンチメンタルジャーニー!!

作品情報

作品名
子どもの時間 
著者
榊花月 
イラスト
西河樹菜 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
発売日
ISBN
9784403521294
2

(3)

(0)

萌々

(0)

(1)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
1
得点
4
評価数
3
平均
2 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

センチメンタルジャーニー

いやー、なかなかいいお話でした。
主人公の受けの積極的な性格が好きで、気持ちよく読み進めることができました。
読後感が最高でした。

母親が死に、天涯孤独になった高校生が受けで、主人公です。
遺産がガッポリ入ったせいで、アヤシイ大人たちが彼の周りをうろつくようになり、ウンザリしている。でも、賢い主人公は、そんな大人に騙されることはありません。
そんなときに訪ねてきたのが、母親の元カレを名乗る男。
彼に興味を覚えた主人公は、これから旅をするという男の車に無理やり乗り込み、母を亡くした高校生と、好きな女を亡くした男の、センチメンタルジャーニーが始まります。

旅を続けるうちに恋が芽生え、旅の終わりとともに終わった恋。

続編の『大人の場合』は、三年後の再会編。
これがまた更に面白かった!
積極的で一生懸命な受けが、本当に気持ちいいのだ。
ウジウジマイナス思考な主役ってよくいるけど、こういう主役って意外と珍しい気がする。
もっとこういうタイプの受けが出てくる作品が読みたいなァ。

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