厄介な連中(2) イミテーション・サマー

imitation summer

厄介な連中(2) イミテーション・サマー
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神1
  • 萌×21
  • 萌3
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
2
得点
18
評価数
5件
平均
3.6 / 5
神率
20%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
角川書店
シリーズ
角川ルビー文庫(小説・角川書店)
発売日
価格
¥427(税抜)  ¥461(税込)
ISBN
9784044357023

あらすじ

宮城篤史が、ついに20回目の自殺未遂を達成したその日。「センセのお答しだいでは、センセを殺して自害する気で来ました」ー。サド・ミステリー作家遠野遼一郎のもとに、熱狂的読者が飛び込んできて大騒ぎ。彼が持ち込んだ奇妙な難事件とは。・厄介な連中・の懲りもせぬ迷走と活躍を描く絶好調のシリーズ第二作!

表題作厄介な連中(2) イミテーション・サマー

遠野遼一郎 ミステリー作家 40才
宮城篤史 遠野専属イラストレーター 29才

同時収録作品月影おぼろ線香花火

遠野遼一郎 ミステリー作家 40才
宮城篤史 イラストレーター 29才

同時収録作品番外編 年の初めの非常識

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レビュー投稿数2

個性の強いキャラが増えていく

柏枝さんの作品は多くがそうなのですが、性描写もほとんどないので、主人公がゲイの推理小説といっても通りそうな小説です。

一話目は解決したはずの事件の真相を調べるお話、二話目は暗号解読の話です。
きちんと暗号が載ってる所が本物のミステリー小説ぽいとちょっと感動。
華やかな大きな事件の起こるミステリーでなく、地味な日本の現代小説風のミステリーですね。
でもこの地味さがリアルだと思います。地味ながらもツボを押さえたこの書き方が好きです。
ですが半面、ラブストーリーとして・BLとしては物足りないかも。

肝心のベッドシーンも、篤史の自殺癖が発動した後やまだ傷が治っていない状態でことに及ぶからか、行為によって傷口が開き、出血する描写が所々入って、個人的にちょっと萎えます^^;
(特に手首とか首とか動脈系から血が出る描写が苦手・・・)

遼一郎の一人息子、美雪が今回も二人の仲に割り込みますが、前回より本格的な三角関係になりつつあるます。しかも、父親公認って…。
これでコメディーだから許容できるものの、もしガチでシリアスだと人によっては受け入れがたいのではないでしょうか。
続き
番外編として遼一郎と美雪が再開したときのお話が入っています。本編ではライバルのような二人ですが、こうしてみるとちゃんと親子としての愛を感じます。(感じないとまずいですが・・・)

このお話、最終的に篤史の自殺癖と向き合わないとどうしても完結できないお話だとは思いますが、死にたくて手首を切るのか、それとも甘えたいからなのかと自分の気持ちがよくわかっていない篤史に解決の糸口は見えるのか?と不安になる。
常に鬱状態ならともかく、毎日寝て食べて恋人もいて仕事もしてるのに突然死にたくなるという感覚は残念ながら理解しにくい。

何より死ぬということはともう恋人とは会えない、会えなくても構わないととられるという、恋人は実質この世に彼をつなぎ止めるだけの存在でなく、お別れも厭わないのだと思ってると思われてるとなんだかなあ・・・本当にこの二人に愛はあるということにはならないのか・・・
遼一郎の気持ちもはっきりかかれていない分かりにくいキャラクターたちなので、コメディをたてにした非常に複雑なお話だと思います。

1

ラブが増えていて大満足

シリーズ二作目。
相変わらず厚みのない本で、しかも雑誌掲載(なんと小説JUNE。文庫は’96年)なので短編集のような構成です。
普段こういう構成は苦手ですが、読書時間が取れない時に最適。

カップルは前作同様、攻めはコアなファンしかつかないミステリー作家で40歳の遼一郎。
受けはそんな遼一郎の作品のイラストレーターであり恋人(なのか…一緒に住み体の関係もありますが)の篤史、29歳。

篤史は突発的に自殺未遂を繰り返す(この巻で20回目)キャラなのです。
わたしはこの自殺という設定が、直接的なラブラブの低いこの作品へBL(JUNE)色を強めるスパイスになっているなあと感じております。(自殺行為を賛辞しているわけではありません)
遼一郎は自殺行為を止めるというよりもいち早く察知するために、それこそ家中にたくさんの電話の子機を配置しております。
それは、電話に出なければ篤史がヤラかしているということなので。
自殺をやめろとは決して言わない(多分言ってない)ですし、訳を無理に言わせようとはしない遼一郎の愛情をそこにも感じるんですよね。
そしてその後は激しく抱く。
傷口続き開いてシーツ血まみれでもお構いなし、傷が痛くて篤史が泣いてもお構いなしというSっぷりですけどね(苦笑
ただそうすることで篤史の中から、一瞬でもその時の原因や現実を忘れさせるわけです。
今回も初っ端からヤラかした篤史を救い、そして遼一郎は『祝自殺未遂二十回目』と書いた垂れ幕もどきも作っちゃいます。
目覚めた時にそれを目にし吹き出す篤史の心中は不安定でありながらも、遼一郎のぶっ飛んだ行動に救われているのだと思います。

作品自体はラブよりもその時々の持ち込まれた事件(今回は殺人)なのですが、個人的にはそれよりもチラチラとまぶされた二人の関係性に興味津々で楽しいです。
そして前作よりも、少しはラブ上がった気もしますし。

遼一郎と篤史も魅力的ですし、篤史が自殺未遂をするたびに治療させられる伊藤(遼一郎の友人で医師)や警部の高野(遼一郎のファン)も良い味出しております。
ただ前作にも出ていたのですが、遼一郎の息子の美雪(15歳。血縁かは不明)が面倒臭い。
篤史に惚れて二人の邪魔に登場するのですが、わたしにとっても邪魔なのです。
きっと今後、本当に遼一郎の子供なのか?的なストーリーも出てくるのではないかと思うのですが、じゃあずっと出るのか…と気が重い。
この作品自体はひじょうに面白いのですが、彼の存在がチラチラ頭に浮かんで読み始めるのに時間がかかってしまいます。
じゃなければ、今まだ二巻なんてことないのになあ。
今回は、間違って処分してしまったかと思っていたこの二巻が出てきたことで勢いがつきました。
やはり読み出すと世界にどっぷり浸かれます。
きっと嫌だなあと思いながらも、続きを購入していると思います(苦笑

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