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表題作籠蝶は花を恋う

有馬鼎,遊郭で出会った男
月館詩央,遊郭育ち

あらすじ

「三ヶ月後、おまえを迎えにくる」。遊郭で生まれ育ち、男に買われそうになっていた詩央を助け、そう約束してくれた男・鼎。彼の言葉だけを頼りに待ちわびる詩央だったが、結局、鼎は現れなかった。―四年後。子爵に引き取られ跡取りとなっていた詩央は、誕生パーティの席で、思いがけず鼎と再会を果たす。だが、鼎は詩央の出自を口外しない代償にと、身体を要求してきて…。

作品情報

作品名
籠蝶は花を恋う
著者
沙野風結子 
イラスト
佐々木久美子 
媒体
小説
出版社
雄飛
レーベル
アイノベルズ
発売日
ISBN
9784902543452
4

(2)

(0)

萌々

(2)

(0)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
8
評価数
2
平均
4 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

遊郭モノの魅力を存分に

そのタイトルと表紙に惹かれ迷うことなく手に取りました。
赤襦袢を纏った儚げな少年に心惹かれて・・・
内容もその表紙のままにとても切なく健気なお話でした。

遊郭で生まれ育った受けとそこに遊びに来た客。
受けは遊郭という希望を持つのはとても難しい世界で育ったせいか、そこから出ても望むものは本当に少なくて、その健気さが切なかったです。
ストーリーは王道なんですが、丁寧な描写と、大正時代というノスタルジックな時代設定が私の好みでした。
攻めは強引とも、暴君ともいえるタイプかなと最初は思ったのですが、徐々に受けを想っているのが露になってきて、もうすごく受けが好きなんだなぁ~と思って何度もニタニタしてしまいました。
とっても切ない展開があるので、切ない系、大正ロマン、遊郭モノがお好きな方にはお薦めです。

2008年にダリア文庫として出版された方にはショートストーリーも収録されているようですが、こちらの版には収録されていません。そのSSも気になる・・・(笑)。

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