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表題作恋 私立櫻丘学園寮

飄々とした先輩・姫城・中2~高1
元気で可愛い後輩・三尾・中1~中3

あらすじ

「センパイが恋愛する相手は、俺じゃなきゃ嫌だ」私立櫻丘学園寮の入寮日、三尾純弥は姫城忍と出逢った。櫻丘寮には二年生が一年生をマンツーマンで指導・担当する制度がある。三尾の担当が姫城だったのだ。誰に対しても公平で優しい姫城。三尾はすっかり姫城に懐き、可愛がられるようになる。だけど、自分は特別な存在じゃない・・・・姫城への恋心に気づくと同時に、残酷な事実を三尾は知ることになるのだが・・・!?恋するせつなさ、苦しさ、喜びを綴った物語をあなたに!

作品情報

作品名
恋 私立櫻丘学園寮
著者
橘紅緒 
イラスト
北畠あけ乃 
媒体
小説
出版社
大洋図書
レーベル
SHYノベルス
シリーズ
私立櫻丘学園高等寮
発売日
ISBN
9784813011262
3.6

(26)

(11)

萌々

(5)

(4)

中立

(2)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
6
得点
89
評価数
26
平均
3.6 / 5
神率
42.3%

レビュー投稿数6

寮長萌え

橘さんの作品中、最も好きです。
シリーズの一冊目も良いのですが、そこでも登場した寮長の姫城がかなりわたしの壷男子。
でもイラストの姫城はちょっと…
北畠さんのイラスト自体は美麗で好きですが…すみません脳内変換して読みました。

今回は寮長姫城×後輩三尾のカップル。
新入生をマンツーマンで二年生が面倒見るという設定で、三尾には姫城が。

攻めの姫城が「おいおい、あんたホントに中学生か?」という大人少年な感じですが、そこもまたジタバタ身悶えしながら読みました。
性格はサッパリスッパリ、口は悪いが面倒見も見た目も良いモテモテ寮長です。
わたしのイメージはグリーンウッドの某先輩…

受けの三尾はちょこまかした小動物系ですが、ちゃんとした男の子です。
よくある「これって女の子?」という感じの受けではありません。
姫城が好きで好きで、寮長室の扉の前で泣く三尾にわたしも同調して涙してしまいました。

Hシーンも三尾なら言いそうだという感じで、まったく違和感なし。
可愛かったです。
姫城がカッコイイのは言うまでもありませんが(笑

三部作ですが、またどこかで書いて欲しいなと思うわたしにしては数少ないシリーズです。
橘さん自体は最近コミックの原作が多く小説は見ないのが残念。
もう、書かれないのかしら…

3

こにしそる

ココナッツさま

すみません、自分のコメントに返すと通知がこないのでこちらに…
姫城はカッコイイですよね!私は攻めにツボるということが滅多にないのですが、このコは本当にいいキャラでした。(中学生とは思えませんが!)
歴代の攻めキャラ上位に食い込むと思います 笑
これを読んだ後、前作をもう1度読み返すとまた節々で萌えます^^
いっそこちらが先でも良かったんじゃ…と読みながら思ったのですが、この2人が付き合ってるのは前作ラストで壮大なオチなのでそういうわけにも行かないですね;

姫城のイラストはイメージが…って書かれている方、他にもいらっしゃいましたが、私は結構いけました。むしろ三尾が目がおっきすぎて想像より可愛すぎて驚きです。これを先に知ってたら前回の強姦未遂シーンもまた印象変わっただろうに…て思いました。

じわりと本領発揮、でしょうか

えらそうに語れるほど橘さんの著作を集めているわけではないんですが(すみません)、
私立櫻丘学園寮シリーズ2作目はそう言ってしまいたくなるストーリー展開です。

というよりも、
この1冊を通して、ほとんどなにも起きてない、みたいな感じだったりも、します。

でも、読んでいることに退屈しないし、心はゆれるし、終盤、なんだかじわりと泣いてしまう。

きっとすごく内向的なストーリー展開なのかなあ、と思います。

ありふれた日常から逸脱しすぎない、地に足の着いた物語のなかで、三尾も姫城も、それぞれにずっと、鶏が先か卵が先か、を問い続ける。

どっちがどうだとしても、とっくに白いたまごは割れていて、
そこに芽生えているものが、恋。

あらためて意味を講じる必要もないくらいにシンプルなタイトルですが、それでも、「あ、これなんだ」とその意味を掴み取ることが、このお話を読む醍醐味、でしょうか。


このさきはレビューとしては蛇足ですが、前作から気に掛かっていたのでどうしても書き残してしまいま、す。
何度読んでも、姫城に天パ髪のイメージは湧かないです、北畠さん…!
いや、私のイメージなんかどうでもいいんですけれどね、でも読むたびにね、すごく、すごくね!(;ω;*)
本文にそういう記述があったかなあ、といつも気をつけて読んでるつもりなんですが、あった、かなあ?
それを読み落としてるだけだったら、申し訳ないです…。

2

健気受け可愛すぎる

前作が好きだったので、シリーズ全部読みました。
私はこれが一番好みです。
とにかく三尾が可愛い!

容姿の描写からも言動からも読み取れる小動物のような愛らしさ、恐ろしく空気を読める嗅覚、どこをとっても本当に可愛いです。
こんなにまっすぐに恋をしてる子、他にいないってくらいです。
健気受け好きにはたまらない。

前作ではすっかり大人だった姫城の、不完全さがまだ目立つ今作でした。それがまた良かったです。
三尾にかまいすぎてると指摘された姫城の「ねー…」とか、やきもち妬かれて爆笑するところとか、端的な台詞や仕草に姫城の気持ちが表れてて、三尾には伝わってないけど読み手にはびしびし伝わってきて、ドキドキしました。
なのに綺麗に振ってくれるし、かと思うと三尾がベッドに潜り込むのは耐えられないし…
読みながら三尾と同じくらい感情振り回されました。

すれ違いの末にやっと想いが通じるシーン、卒業式の日の初めてのキス、普段騒がしい三尾がおとなしいのが切なくて、じわっときました。

後編「恋煩い」では、三尾の不安な気持ちが終始伝わってきました。
姫城の浮気疑惑、それが晴れたら今度は身体の問題、三尾が真剣なので、私まで緊張しながら読んでしまいました。
全て解決して抱き合う二人が、幸せそうすぎて読みながらすごく嬉しくなりました。
姫城は余裕ないなりに精一杯三尾を気遣って、三尾はいっぱいいっぱいなりに安らぎを感じてて、なんて愛に溢れた行為だろうかと。
ひたすら気を回して頭を冷やそうとしてきた姫城なのに、結局中に出しちゃったのとか、もはやこっちが照れるレベルでした。

処理からの二回目はまさに姫城の言う通り、三尾がおそろしい子でした。
こんなに可愛い受、そうそういないです。
単純にエロカワさにきゅんきゅんするやら、一冊分の三尾の苦悩を知っているからこそ共感する幸せやらで、空を飛べそうなほど萌えました。

ぎゅっと切なくてどこまでも甘い一冊でした。
ストレートなタイトル「恋」と装丁のピンクがぴったりです。

ところで前作を振り返ると、ラストで高校卒業する姫城が、隠してきた三尾との関係を暴露しています。
前作こそ姫城の危惧していた暴行未遂があったし、姫城も松嶋も卒業してしまうし、大丈夫なのかな…?と少し心配になります。
でも「恋」を読むと、あのシーンで三尾がどれだけ嬉しかったか想像できるので、良かったのかな。
伊達も庄野もまだいるから大丈夫ということなのでしょう。

2

緩徐楽章の甘い調べ

私立櫻丘学園寮シリーズ二作目。
一作目で、主人公烏丸旭の同室だったキュートな三尾が主人公。

三尾が中学に入学・入寮し、その担当上級生だった姫城と心が通いあうまで。
段々惹かれていく三尾の気持ちを分かっていながら、
突き放すわけではないけれど受け入れない姫城。
彼には彼の葛藤があり……。

後半の「恋煩い」は、姫城が高校に進学し
行き違いが起こる中、誤解が解けて身も心も結ばれるまで。

彼のことを櫻丘寮の悪魔松嶋が
「お喋りでお調子者で騒々しい。毛嫌いする要素を、三尾はすべて備えている。
それを引いて余りあるのが、彼特有の計算されていない気遣いで……」
と形容する場面があるが、まさしく私の気持ちもおんなじ。

こういうキャラは基本あまり好きじゃないはずなのだけれど、
この子は「女の子」じゃないし、天然だけれど嫌みがなくて可愛いなー。
この子どんな青年になっていくのか、もう何年か後の様子を読みたい。

そして相手役の姫城は、一作目の高校寮長ぶりも好きだったけれど
中学生の頃のまだバランスの悪い感じもすごく魅力的。
まぁ、それでも中学生としてはえらく大人だけれど。

トラウマを持たない健康な二人が主人公なので、
痛さや切なさ的にはちょっと物足りないかも?だが、
透明感のある独特の雰囲気は健在だし、キュンキュンはあり。
そもそも二楽章は緩やかで穏やかな楽章と相場が決まっているし、
順に読むか読まないかで、次の巻の理解度が違うので、
それぞれお好みはあろうが、順に読むことをお勧めしますし、
橘さん苦手という人には、逆に読みやすいのではないかと
これまたお勧めします。

3

中学寮という淡い世界

私立櫻丘学園高等寮の続編、というより時系列的には前になるんですが、こちらを読んだ後どうしても前作をもう1度読みたくなります。

私は途中まで中学生だと気づかず読んでました。前作と登場人物違うのに!
中学生かぁ。中学生でこれだと松嶋と姫城は大分達観してますね。三尾は歳相応ですが。

この歳になって思うと中学の恋なんて刹那的なものだと思えますが、一生懸命なんだよなぁという雰囲気は伝わってきます。
お話自体は前作のほうが好みでしたが、恋するせつなさ、甘酸っぱさは健在です。

慎重な姫城と実直な三尾。互いの気持ちはなんとなく伝わってくるのに、性格と考え方の違いから結ばれるまでがなかなか。
ホントになんとも言えない、言葉でこの雰囲気を表現出来なくて、是非読んでみてください!と言いたいのですが…。
淡くて消えそうな些細な仕草まで伝わってくるようで、行動や言葉でなくて目線で追ったり仕草で返事したり、この一つ一つの空気がお話を構成している感じです。

叶わないと知った恋に大声で泣いたり、憧れた先輩を追いかけたり、これは恋なの憧れなの?と悩んだり…うーん、学校って素敵、先輩後輩って素敵だなぁと思う作品です。
この先輩後輩のマンツーマンのシステムって、カトリック系女子校にありそうなシステムですが、これがまた上級生への憧れを生んでなんとも可愛らしいです。これは高校ではない中学生の心情かなぁて感じです。

これは恋じゃないかもしれないからよく考えろという姫城と、これが恋じゃないならなんなんだと言う三尾。
大人になったらはっきりわかることがこの歳だと曖昧で、でもだからこそ迷って引かなくてもいいと思うんですが。いくらでもやり直しがきくし、いくらでも、泣いたことも苦しんだことも、綺麗な思い出として残るでしょう。と今この歳で読むこそ思える感想ですね。

後半の「恋煩い」
初体験なのに順応性の高い三尾に思わず笑ってしまいました。三尾に振り回される姫城が好きです。何でも出来そうな人なのに三尾に甘い。姫城の語尾を延ばす間延びしたしゃべり方が好きです。攻めキャラとしてはかなり上位に食い込む好きなタイプで、楽しめた作品でした。

2

ココナッツ

こにしそるさま

こにしそるさま、こんにちは!
いやーん、こにしそるさまが恋のレビュー書いて下さって超絶嬉しいです!
もうこの姫城はわたしストライク過ぎて、悶絶しました(^^;;
そしてこれを読んでの前巻のカラスの強姦未遂事件を読むと、脳内補正を最大限きかせてキュンとしてしまうのです。きゃー!
…すみません、人様のコメント欄で興奮してしまいました(;^_^A

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