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表題作熱情のロジック

仁木久芳 / 設計士
涌井真人 / アルバイト

あらすじ

涌井真人は友人を介して知り合った設計士・仁木久芳と勢いと成り行き任せで寝てしまう。 仁木は感じやすい真人の躰が気に入ったらしく「しばらくつき合おう」という提案をしてくる。 甘さに溺れ与えられる快楽の檻に囚われるうち、真人は次第に仁木に惹かれていくが、いつか来る終わりの日に怯え、なかなか素直になれない。 そんなある日、仁木の昔の恋人が現れて……。

作品情報

作品名
熱情のロジック
著者
坂井朱生 
イラスト
冬乃郁也 
媒体
小説
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリア文庫
発売日
ISBN
9784861341045
3

(5)

(1)

萌々

(0)

(2)

中立

(2)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
13
評価数
5
平均
3 / 5
神率
20%

レビュー投稿数3

甘やかし攻めがたまらない…。

こちらは、「誘惑のプロセス」のスピンオフ作品になります。
前作は、弟・千智君のお話でしたが、今回は兄・真人が主人公です。

友人(弟の恋人)との食事の席で、出会った真人と仁木。
彼らは、偶然再会した後、飲み友達という関係を経て、付き合いはじめることに…。

出会い(好みのタイプとして印象に残り、気になりはじめる)
→再会、飲み友達になる(特別な好意を持つようになる)
→仮恋人期間(どんどん深みに嵌っていく)
という、真人の気持ちの変化が、じっくりじんわりと丁寧に描かれていて、
一つの恋をしっかり堪能させてくれる作品でした。

たった一人の家族・千智に恋人ができた寂しさも影響し、
大切な人を失って一人ぼっちになってしまうことを恐れ、
あと1歩が踏み込めない真人と
過去に束縛しすぎて恋人に振られたという経験から、
あまり強引には踏み込めない仁木。
二人の微妙な距離感には、もどかしくもドキドキさせられます。

物語の後半で、仁木が大好きでたまらない(嫌われたくない)から
逃げだしてしまった真人と、
真人の気持ちを知って、がっちり逃がさないぞ体制に入った
仁木の攻防戦は、切なくて、読み応えがあります。

恋人を甘やかすことが大好きで、相手をまるごと受け止めようとする仁木と、
甘やかされることに慣れていないけれど、寂しがりやさんで臆病な真人は
お似合いな二人だと思いました。

甘やかし攻めタイプが好きな方にオススメしたい一冊です。

3

熱情のロジック

仁木久芳・設計士    ←攻

涌井真人・アルバイト  ←受

病み上がりの真人は友人との食事で
知り合った久芳と勢いと成り行き任せで寝てしまった!!

でも、真人は甘さに溺れ与えられる快楽の檻に取り込まれて、
次第に久芳に惹かれていく・・・・・・

0

萌えにするか中立にするか迷いました。

病み上がりで知り合いの事務所でアルバイトをしている真人と設計士の仁木が知り合ったきっかけは、アルバイト先の社長であり弟の恋人である柏倉と食事に出た時だった。
その時、仁木に興味なさそうにされたのが気なった真人。
その後、再会しまずは飲み友達に、そして猶予付きの恋人関係に発展していき・・・。

弟・千智の話は未読です。
しかし、話の流れや事あるごとに千智とその年上の恋人・柏倉が登場し、ふたりの話が出てきます。
未読なので、柏倉と千智がどうやって恋人になったのかを知らず、千智も真人に詳しく話していないらしいので、真人は「こういうことなのではないか?」という表現しかしていなくって。
傍から見てもべったり兄弟のようなので、何かと弟のことを気にかける真人の気持ちが凄くにじみ出ていて、よくわかりましたが、が…あんまりにも弟達カップルの話が頻繁にでるので逆に本編よりも気になってしょうがない。
兄弟のシーンは、どれもお互いに心配し合って、気に掛けあって心の温まる良いシーンばかりだけど、これは何か?弟編も読めってことか???と思わずにはいられなくなってきて、出てくるたびにまた出てきた…と思ってしまった。
真人と千智は義理の兄弟で、真人は義理の両親に凄く良くしてもらっていた。もちろん、千智も自分に凄く懐いてくれていて可愛い存在。
父親に捨てられたという心の傷は今も癒えきってはいないけれど、義理の両親と千智の存在に凄く助けられたようでもあって、しかも義理の両親はふたりとも他界してしまい、たったふたりの家族になってしまった。
だから凄く大切にしたい。
けれど、そこらへんの表現がくどいと私は感じてしまった。

そういうシーンを入れるなら、仁木と真人のシーンをもっと入れて欲しかった。
真人が自分のことを仁木がとにかく甘やかして、風呂では丁寧に体を髪を洗われ、ドライアーまでかけてくれて~というような言葉でのこういうことがあってという「甘やかしている」シーンは何度か出てくるけど、具体的にそうしているシーンを期待していたので、少なかったのがちょっと残念。
とはいえ、仁木は強がって斜めな感じだけど臆病で寂しがり屋な真人の今も過去も全て受け入れ、受け止め、過去にあったことを上書きするぐらいに愛してやるという、独占欲と表裏一体な気がしないでもないですが…な懐の広さを見せつけてくれて、真人はきっと幸せになれるんだろうなぁ思わせられました。

イタすシーンでも甘々で仁木のご奉仕っぷりは素晴らしかった。
ふたりとも手慣れた大人ということもあって、さくさくと色っぽく事が進んでおりました。
真人は仁木に甘やかされ、愛されて本気になるのは…と思っているのにどんどんのめり込んで本気になっていってることに、ふと気が付いて。こんなにも甘やかされて、別れた後は自分はどうなっちゃうんだろう?一人で立っていられるかな?と考えると本気にならない方がいいんだ、と思ってしまう臆病さ。
終始この真人の臆病で逃げの姿勢があり、仁木をもっと頼って一人じゃないんだよ?お兄ちゃんで居続けなくっても良いんだから、と思ってしまった。

あと、気になったのが飲み屋で再会した真人の元彼。
再会時に突っぱねられ、それを逆恨みして真人にちょっかいをかけてきていた・・・?ようなのですがその出来ごとの結末が語られおらず、でどうなったの??と中途半端な気持ちに。
それとも読み飛ばしたかなぁ…。

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