ストレイ・キャット～俺の胸で眠れ～

すとれい……きゃっと？

喫茶店でアルバイトをしている潤は、コーヒーを配達した探偵事務所で謎の男の死体を目撃する。
慌てる潤の前に現れたのは店の常連客で事務所の所長、的場だった。
探偵業の傍ら殺し屋をしているという的場に捕らえられてしまった潤は、彼の仕事を手伝わされることになるが……

的場さん、殺し屋なのはかまわないけれど、自分の事務所で仕事して死体を転がしておいてその上でコーヒーの配達を頼むとかどうなの。
いきなり殺し屋とか言われて信じちゃう主人公とか、その後のミラクル展開とかつっこみどころはたくさん。
行方不明のターゲットを探すために送り込まれた施設が少年少女を薬漬けにして性奴隷に仕立てて売りさばいているってなんてBLファンタジー。
いや、それはいいんだ。いいんだけど。
主人公がドジっ子というかなんというか始終空回り気味です。
タイトルから猫系キャラを予想していたけれど、どっちかっていうときゅるんな感じの小型わんこ系。
猫は？猫はどこへいったの？
急激に的場への恋心を自覚する彼が、的場のどこに惚れたのかは色々謎です。

作者の目指しているところはわからなくもないんだけど、ちょっとずつ萌えなかったのは好みの問題なのかなあ。
的場さんがもっとハードボイルドで、主人公がクールにゃんこだったら良かったのに。