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表題作恋する絶対の法則

高城優弥,29歳,新米弁護士(関西弁)
宮路曹,美少年高校生(標準語)

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

29歳の新米弁護士・高城優弥は、高校生の宮路曹に痴漢と間違われたことをきっかけに、挨拶を交わす仲に。
再び痴漢にあう曹を優弥は助けるが、犯人を見て曹は倒れてしまう。
曹の父親から事情を聞いた優弥は、曹の力になりたいと思い、一緒の電車で通勤することに。
曹もまた優弥に心を開き始める。
一回りも違う曹への気持ちに戸惑う優弥は曹と距離を置こうとし…。

作品情報

作品名
恋する絶対の法則
著者
いおかいつき 
イラスト
奈良千春 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
シリーズ
好きこそ恋の絶対
発売日
ISBN
9784344808027
3.8

(23)

(6)

萌々

(10)

(6)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
7
得点
88
評価数
23
平均
3.8 / 5
神率
26.1%

レビュー投稿数7

大阪・谷町線の恋

諏訪内真二×高城幹弥が活躍する【絶対】シリーズの番外編。
本編では「兄貴がホモなんて最悪だ!」と叫んでいた
幹弥の双子の弟、優弥が主人公です。

兄が男との恋愛に走ってしまったことを苦々しく思っていた優弥。
そんな彼にも運命の相手が現れます。
お相手は一回りも違う高校生で、しかも男。

29歳の新米弁護士・高城優弥は、高校生の宮路曹に痴漢と
間違われたことをきっかけに、言葉を交わす仲に。

ひょんな事から曹の心の傷を知り、力になりたいと心を砕く優弥。
そんな優弥に曹も心を許し始めます。
年齢差はあっても、親しい友人のように付き合えるように
なった二人でしたが。

曹に対する気持ちが、ただの親しみ以上のものに変化して
行くことを自覚し、戸惑う優弥。

相手は子供で、同性。
自分の気持ちを自制し、離れようとする優弥。
若いエネルギーで、真っ直ぐに向ってくる曹。
そんな二人の恋物語が、大阪・谷町線を舞台に繰り広げられます。

曹の抱えるトラウマは、かなりハードなのですが。
優弥を含む高城ファミリーのお茶目さが(兄の幹弥は相変わらず、真二に惚れっぱなしだし)、作品を明るい雰囲気にしています。


真二×幹弥の【絶対】シリーズは、かなりあまいお話しですが。
こちらのお話しも負けず劣らず、あまあまです!
あまあまが大好きで、読んでニヤニヤしたい方には、
オススメしたい作品です。

5

弟、イイ男だったんだ~。

『絶対』シリーズ・スピンオフです。私は、本編よりもこちらの方が好きですね。いえ、本編も好きですが、より一層!という意味で。キャラクター設定が、こちらの方が好みなんですよ。とにかく『年の差・年上攻』が大好きなんです。

しかし、本編であれだけ双子の兄・幹哉(本編の受)が男と恋愛することに猛反対していた優哉(攻)が、しかも高校生とかよ!と初っ端からツッコミ入れたくなります(大阪が舞台だからツッコミは不可欠)。

あとがきで作家さんも言われてますが、大阪というより『(市営地下鉄)谷町線の恋』なんですよね。『御堂筋線』じゃなくて『谷町線』というところが通好み(?)。
実は私もかつて(いやもうはるか昔)、谷町線を通学や通勤に使っていた時期があるんですよ。今はもう、大阪へ行くこと自体滅多にないんですが、なんやのこれ、懐かし過ぎるやろ~!と読みながら地下鉄の(それもどうやねん・・・)映像が浮かんで仕方がなかったです。

おばさんの昔語りはさておき、ホントに面白かったです。でも、本編に比べると非常にシリアス成分が多いですね。でも、とにかく曹(受)の抱えるものが重く苦しくハードなわりに、作品のトーンは明るめです。優哉のキャラクターや関西弁がコミカルなイメージを醸し出しているので、少しは緩和されてるのかな。暗くなりすぎなくてよかったですね。

しかしこの設定、珍しいと思いました。BLでは『父親』というのはよくあるんですが。なんというか妙にリアルで、その分何とも言えない気分になります。

優哉のキャラクターがよかったです。双子なのに、幹哉よりずっと若いイメージなんですよ。まあ幹哉の場合、お相手が年下ワンコだから余計かもしれませんが。
曹が年齢以上にしっかりしているので、一回りも違うように見えないんですよね。でも、いざとなるとやっぱり優哉が頼りがいのあるところを見せてくれました。そういうところがまたいいんですよ。ヘタレじゃないと思うのに、なんか可愛いんですよね。

しかしノンケ同士、しかも優哉は幹哉の件で、同性愛に対して身構えているわけですが、その前提はそのままに、それでも惹かれあっていく様子が、ホントに自然でした。

奈良さんのイラスト、私は特に好みではないんですが(キライではないです、決して)、拝見するとやっぱりいいですね。素敵です。
奈良さんと言うと、(私はあまりご縁がないので知らないだけかもしれませんが)『大人の男』のイメージですが、高校生の曹がもう可愛かったです。

いおかさんでいちばん好きな作品です。

3

弁護士×高校生

前作でどーんと登場し、主役ふたりの恋路を邪魔した高城の弟・優弥。
その彼が今回の主役。
ということは弟よ、君もアレかい?親泣かせかい?

**********************
攻めは本編受けの高城(兄)の双子の弟、優弥。
弁護士で29歳のわりに、どこか軽いと言いますか若いと言いますか…

受けは高校生で美少年の曹。
こちらは複雑な原因で、現在では女性恐怖症。
**********************

舞台は打って変わって大阪。
わたしはまだ一度も行ったことがないのですが、なんとなーく頭に情景が浮かんできて、違和感ゼロで読めました。

痴漢に間違われ散々な出会いだったふたりですが、なにせ優弥のノリというか年齢不相応な性格と、なんだかんだと面倒見の良さが幸いし距離を縮めていきます。
ただ、一応優弥は弁護士で大人。
相手は高校生ですからね。
現実問題ヤバイですしね。
そんな大人の葛藤をよそに子供は心を預けてくるわけで…きゃー、やっぱりわたしは本編よりもこちらが好きです!

しかし、奈良さんの描かれる高校生がこんなに可愛いとは思ってもいませんでした。
勝手なイメージで、ツンとした美人受けとかスーツ似合っちゃう攻めとかそういうイメージがあったので。
もっと若い子描いて欲しいですー。
特に表紙が素晴らしい!
見ていてこちらまで微笑んでしまう。

1

ストレートな物言いが気持ちいい

絶対シリーズ本編の番外編です。
2作目で登場した高城の弟くんのお話です。
本編の方ではちょっと嫌な奴でしたが、番外編ではいい人になってました。

恋のお相手は通勤電車で遭遇する高校生。
口の聞き方は生意気なのですが、過去のトラウマを乗り越えようと
必死に頑張っているいい子でした。しかも可愛い。

最初は兄の恋路に猛反対した手前、曹に惹かれる自分を認めようとしなかった
優弥ですが、認めてからの潔さはお兄ちゃんに似ていてさすが。
とにかく優弥の関西弁でのズバズバしたもの言いが気持ちいい作品でした。

あと、高城ママと優弥の会話も良かったです。
あの二人のお母さんだけあって、いいキャラ(大阪のおばちゃん)です!

1

関西弁が恥ずかしい…!!

「絶対」シリーズの幹弥の弟かつ、ブラコン弁護士・優弥が主役の作品です。
お相手は何と高校生!!…犯罪ですよww

幹弥はクールでエリートな美貌の検事なんですが、
対する優弥も関西人らしく面白くて真面目な弁護士で、幹弥とは違う男らしさがあるとても素敵な男性です。
双子だけど弟なだけあって、幹弥より年下に思えますね。
というか、29歳にしては精神年齢若いだろう(笑)
まぁだから曹とも仲良くなれたんだと思いますが。

お相手の高校生・曹は、よく痴漢にあっちゃうような美少年なんです。
で、優弥を痴漢と間違えたのが二人の出会い。
そこから曹に関わるうちに、曹のあるトラウマを知ってしまった優弥。
曹を守りたいと思い、彼と一緒に過ごすうちに、曹のことを好きになってしまうんですね。
そんな自分に戸惑い、曹から離れようとするんですが…

確かにこんなカッコイイお兄さんに大切に守られたら、曹も惚れちゃうと思う!
そして曹の無邪気な可愛らしさも、守ってあげたくなっちゃう!!
この二人、漫才のような掛け合いがすごく楽しいんです。
関西人の優弥は関西弁で捲し立て、ボケたりつっこんだりとかなり器用な男。
一方標準語を操る曹は主につっこみ担当。そしてかなり辛辣ww
精神年齢がちょっと幼い優弥と、ちょっと大人な曹、ピッタリ派調が合うんでしょうww

…でもね、この関西弁、すごくリアルなんです。
「ここ、ちょっと違うー」ていうのはなくって、もう突っ込みどころのないくらい、見事な関西弁。
だからこそ、読んでいて恥ずかしかったんですよー(笑)
優弥がボケたりおどけたりするたびに、なんか自分を見ているようで…なんかいたたまれなくなりました
でも、愛を囁くときの関西弁はやっぱりいいもんだ。
ガツーンと心に響く気がします、自分が関西人だから贔屓しちゃうー

真二×幹弥もいいけど、優弥×曹もすごくよかった~!
幹弥のほうはも安定感があるんですけどね、優弥のほうはまだまだ曹に振り回されそうな予感ww
同棲編も見てみたいなー
2組共演とかも見てみたい!!続編、出ないかなー…完結しちゃったし無理でしょうかね…

4

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