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表題作跪いて、永遠の愛を誓う。

古家孝彰,ゲイで雄太の父の秘書,雄太の従兄弟
橘雄太,タチバナグループの御曹司

同時収録作品跪いて、永遠の愛を誓う。

宮坂希一,専務の息子/修 遼平 辰夫,悪友
城宮学,大学生

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

日常はつまらないことばかりで、何もかもが億劫だ…。橘グループの御曹司、雄太はその恵まれた環境に甘え、毎日を好き放題に遊び回っていた。そんな雄太を運れ戻しに来るのが父の秘書、古家孝彰。雄太は、冷たくいつも取り澄ましているこの男が大嫌いだった。2人は従兄弟だが、孝彰が同性愛者だと知った時から、雄太は孝彰を避けるようになった。同じような、家が金持ちの連中と粗悪な遊びを行い、ついに最悪な事件を起こしてしまう…。追い詰められた雄太を救えるのは結局孝彰だけだった。だが孝彰は事件を隠蔽する代わりに雄太にとって最も屈辱的な要求をしてくる…。衝突する激情と異常なまでの執着心。愛と下剋上の物語。

作品情報

作品名
跪いて、永遠の愛を誓う。
著者
夜光花 
イラスト
奈良千春 
媒体
小説
出版社
竹書房
レーベル
ラヴァーズ文庫
発売日
ISBN
9784812427743
3.4

(94)

(14)

萌々

(31)

(36)

中立

(10)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
19
得点
312
評価数
94
平均
3.4 / 5
神率
14.9%

レビュー投稿数19

サスペンスと思いきや

題名と表紙のイメージ通り、序盤からサスペンスに突っ走っていて、
「さすが、夜光先生…」という感じでした。
あまりにも重い展開だったため、恋愛よりも事件の方が気になってしまう始末(笑)

とは言え、終盤でいろいろと明らかになり、「そうきたか!」と安心できますので大丈夫です(^ ^)

あらすじだけを読んで、弱みを握った孝彰が雄太を奴隷のように扱うという展開を予想していたのですが、それだけではありませんでした。
ワガママ放題に育った雄太の根性を鍛え直すため、規則正しい生活と仕事を
させます。
はじめは不平・不満しかなかった雄太ですが、真っ当な仕事仲間との交流により、徐々に変わっていきます。
恋愛モノでありながら、受けの雄太の成長記でもあるんですね。

終盤で、雄太が孝彰の気持ちを試すためにいろいろと画策するところに
感心しました。
やられっぱなしではない雄太にあっぱれです!

5

大好きです。

前から夜光花さまは好きだったので、ワクワクして読み。読了も期待を裏切らずな展開で、大満足です。執事と坊ちゃんの勢力逆転も大変おいしゅうございました。
BL本でガッツリ仕事するの大好きなので、慣れない仕事に四苦八苦しながら頑張る雄太の姿は大変好ましく思いました。でも、これも会社を継ぐための試練なのね…。
エロは安定感のあるエロエロで興奮です。表紙からしてもエロエロですが、挿絵が文章と逢っていてすごく良かったです。

1

どこか愛にあふれているような

イラストは奈良千春さんなのですが、表紙が秀逸ですね。
2人とも表情も素敵で、
内容をより引き立てているように思います。

内容は、下剋上、調教もので、
時には犬扱いされたりするのですが、
どこか愛にあふれているように感じました。

薬物とかが出てくる物語は好きではありませんが、
甘さがあって、救いがあるのが、良かったと思います。

御曹司でどこか人生に飽き飽きして、自由に謳歌していた雄太ですが、
父の秘書、孝彰に弱みを握られ、服従を強要される。
孝彰に命令され、関連会社で下ッぱの仕事をさせられ、
犬のような扱いをされるのでした。
まさに落ちた雄太なのですが、
雄太の再生の物語ともいえました。

結局は、孝彰は雄太に惚れていたという展開なのですが、
上下に揺れる2人の関係性も面白いと思います。

ハッピーな調教ものを読みたい方には、是非!

3

最初と最後で印象が様変わり

サスペンス?、調教もの?、と思わせておいて実は…
最初と最後でガラリと印象が変わる話なので、ネタバレ知らずのまま読むのをおすすめ。
最初の乱交パーティーの惨状で、自分の身の保身に精一杯なボンボンをやり込める孝彰の行動に何かスカッとするな~とは感じていたけれど…。
エッチシーンも気兼ねなく楽しめて、あの方向へ話がまとまるとはさすが夜光さん!!

読み始めは、
孝彰: 弱みを握ったサド攻め×雄太: どうしようもない放蕩息子
だったのが、読み終わる頃には
孝彰: 大胆な荒療治を仕掛けた策士×雄太: 実はやればできる子
っていうふうに印象が様変わりしちゃっていた。

以下、ネタバレ感想を。

受けの雄太は確かにおバカな問題児だけど、彼なりに超えてはいけない倫理観を持っていたってのが鍵で、これで他の悪友達と人生を左右したと言っても過言ではない。
あと、孝彰の事をホモと見下して毛嫌いするのは、逆に彼を独占したい気持ちを隠す為だよなと、読み始めからすぐにピンときた(笑)。
孝彰のほうも、雄太にやきもちを妬くと沸点が一気に上がってりするので、何だかんだと主従関係の噛み合ったカップルだったのだ。

2

裸・首輪・鎖!表紙に尽きる(笑)

夜光花先生に奈良千春先生という大好きなセットだったので、かなり以前の作品でしたが、わくわくしながら読みました。

初期の作品だっただけに、壮大なスケールで緻密に練られた話を書くイメージの夜光先生の作品にしては、最初のショッキングな事件以外はありがちな話で、先も読めていたのですが、それでも放蕩息子の成長話や、孝彰のお仕置きプレイなどを織り込んで、ぐいぐい一冊読ませてしまうあたりはさすがという感じです。

そしてやっぱり夜光作品はエロがいい(笑)
自分の気持ちを頑なに隠して強姦まがいのプレイに出ちゃう不器用さんと、自分の気持ちに気づかずに反発しちゃう困ったさんが『脅迫』や『躾』という言葉を理由に身体を繋げて、心までもどんどん相手にのめり込んでいく課程が不器用なキャラが大好物の私にはたまりませんでした。

身体を無理やり開かれて嫌がる気持ちとは裏腹に感じてしまう姿にはにやにやだし、全裸に首輪と鎖の『躾』が待ってる週末って〰。興奮するなって方がムリ(笑)一回こっきりのプレイじゃなくて、次の週末を待ってる時間さえも縛られてるっていうのがまたたまらない。際どい表紙だけど、この話はこのシーンに尽きる!うんうん。
この二人には想いが重なった後も、上司と部下という身分でも、いつまでもワンちゃんプレイを楽しんで欲しいと思います(笑)

ずっと昔に〈裸でペットリング〉に大興奮したのを思い出し、性癖って何年たってもかわらないなぁ~と苦笑いしながら読んだ一冊でした(笑)

2

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