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表題作したたかに愛を奪え

多岐川隆将,広域暴力団の若頭
白石凛,借金のカタに多岐川に買われた大学生

あらすじ

十億の借金のカタに九曜会の若頭・多岐川に買われた凛。彼からの借金を苦に亡くなった両親の復讐を誓うが──「摘んで、擦ってみろ。そうだ、感じるんだろう?」支配者の傲慢さで命じる多岐川に、淫薬に侵された粘膜を玩具で嬲られ、淫らな体に躾られた。恥ずかしくて、怖くて、屈辱だった。けれど無慈悲に苛まれた夜、抱きしめられて慰撫するように撫でられると心地いい。酷い男のはずなのに、眩しいものを見るかのようなまなざしが、くちづけが、甘く優しく思えて…。愛を奪う、征服欲。

作品情報

作品名
したたかに愛を奪え
著者
藤森ちひろ 
イラスト
稲荷家房之介 
媒体
小説
出版社
プランタン出版
レーベル
プラチナ文庫
シリーズ
したたかに愛を奪え
発売日
ISBN
9784829623374
3.3

(20)

(3)

萌々

(4)

(11)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
6
得点
65
評価数
20
平均
3.3 / 5
神率
15%

レビュー投稿数6

コーヒーカップに撃沈する過保護な893に萌え(*´艸`*)

よくある設定ではあるのですが、すっごく面白かったです!
好きです、この本。

最初はもう強引で…葬儀の夜、自分だけ置いて行かれたことにしょんぼりして後を追おうかと考えている最中にやってきて借金の話して…無理矢理…だったんですがっ!

多岐川の凛への超過保護っぷりがwww
ってか多岐川…怖い人イメージが中盤で思いっきり覆されます。
何あの遊園地編w
かわいすぎるんですけど!
ジェットコースターどころかコーヒーカップで撃沈ってwww
玲一さん(多岐川さんの友人・仕事仲間)GOOD JOB
凛が風邪で熱を出したとき、うなされて目覚めたとき、会話していて涙ぐまれたときの多岐川の対応に愛を感じます!!!
もうほんっと大事なんだなー大事にしたいんだなーって臭いがプンプンするのよ!

でもでも凛は自分は玲一と似ているから身代わりとして置かれているんだって思っちゃってて…あぅあぅしちゃうのですよー。
まー最初に「子供は範囲外・玲一と似ている」的なことを言った多岐川が悪いんだけどもね。
あれなければもう少しすんなりいったんじゃないのだろうか?

多岐川不在時の高瀬さんと凛の生活はのほのほしていて和みました。
…そういえば高瀬さんと玲一さんはどっちがどっちなんだろう?
玲一さん美人系な感じなんだけどかなりしっかりしているんですよねー気性が。
高瀬さんはガタイが良いけどワンコな感じ?
んー…女王様受け・ワンコ攻めって感じなのかしら???


凛の告白場面での多岐川の動揺っぷりとかもぅ…何アレー。
いやもー…本当に好きです、これ。
ドツボりました。

1つ非常に気になる事を挙げるとするならば…借金の金額が前半と後半で2倍の差が生じていること。
前半「10億の借金」って言っていたのに、終盤「20億の借金」…膨れ上がってますよー凛くん、突っ込む場面よ!!!(汗)

3

職人技のHシーン!

10億の借金の形にヤクザに引き取られる主人公、10億ってどうよって少々笑えましたが・・まあ、金額はどうでもいいのでしょう。とりあえず拉致監禁する理由があれば。
Hシーンが多いです。しかも、ワンシーンが長い!
しかし、すごいのが、Hシーンにあきさせません。表現が少しずつ違っていて、繰り返している印象がないのです。さすが、プラチナ文庫!Hシーンへのこだわりを感じさせます。
しかも十分編集さんの意気込みに答えている藤森先生が偉い!
はるは、Hシーン自体より、Hシーンに至る心情の変化を楽しむタイプなのですが、今回は楽しませていただきました。ストーリーを分断させることのないさりげないHシーン、流されるばかりではだめだと、したたかに生きることを選ぶ主人公の成長、その職人技のような文章力に頭がさがりました。

3

数頁しかない挿絵でみごとな濃厚を表現している。

ストーリーはいかにも王道~!!!
むしろちょっと流されすぎなんじゃないのーーーーーーー!?
っといいたくなるほど、ヤ○ザ×借金苦の少年。

両親を亡くし、多額の借金だけが残った主人公。
そのお葬式にお呼びでない強面のお客が・・・
両親が借金をしていたヤ○ザだった!
返済不可能な金額の代わりに、体を強要される日々。
最初は情けなさとやるせなさ・・・さまざまな思いで泣きじゃくるが・・・

はい、ご想像通り、ほだされちゃいます!(;´∀`)

文章も挿絵もとても表現力があり、とてもひき込まれます。
Hシーンも濃厚で、これぞBLノベル!という感じでしょうか。
しかし、よくよく冷静に読むと、ちょっと受けが流されすぎかな~とも思います。


萌の要素は十分あるので、一読してみてはいかがでしょう(´∀`*)

2

読みやすくてビックリしました!

どエロ!
いやー、久々にこういうの読みました(笑
藤森さんの本は初読みだと思うのですが、こういう作家さんなのでしょうか?
表紙もねー、中身を裏切りません…買いづらいけど。


受けの凛は大学四年生。
父は会社経営をしており、何不自由なく育ちました。

攻めの多岐川は32歳で、暴力団の若頭。
凛の父親に融資しており、一度凛とはすれ違う程度の顔をあわせています。


凛の両親が無理心中したとこらから、お話はスタートします。
凛の父親へ膨大な金額を貸していた多岐川は、その代わりに凛の人生を売り渡せと言い出して…という、『借金はおまえの体で返せ、ウッヒッヒ!』的なやつですね。
丸ヤBLでは王道でしょうか?

これだけで終わったらただの陵辱物なのですが、やっぱりBLのLはLOVEのLですからね!
しっかりその辺りも書いてくださっています。
丸ヤ物でスタート無理矢理系の中では、かなり読みやすいのではないかと思います。
オモチャ多しのエロエロ大丈夫ならば。
気になるサブキャラ(こちらのキャラから派生のお話らしいですが)も登場しますし、適度に丸ヤならではの事件も起こりと、なかなか飽きさせません。

うーん、思った以上に読みやすくビックリしました。
ストーリーも上で書いたように先が読める王道です。
ある意味安心して読めますが、反対に読みながら飽きるという危険も王道にはあると思うのです。
しかし、こんなに気持ちの良い王道は久々でした(笑
ちょっと、『舎弟への言葉遣い優しくない?』とか、『このご時世にピストルつねに懐にってあり?』とか、『丸ヤシーン、緊迫感皆無』とか、気になる点は多々あるのですけどね。
正直、まったく存じ上げない作家さんだったんです。
でも、他の作品も読んでみようかと思いました。

1

王道、だがそれがいいのだ!

帯『十億分、たっぷり愉しませてもらおう』

しっかしプラチナ文庫はまさにその名の通りキラキラしてますな!!
とそんな事を思いつつ~シリーズ1作目からぼちぼちレビューしてみようかと。
シリーズっても登場人物同士は他作品にも登場しますが、どれから読んでも単体で読んでも問題無し。

藤森さんは全買いしてる訳じゃないのですが気付くと結構な量を買ってたりするので安全パイというかそんな感じらしいです、自分内では。

ストーリーは王道で借金苦に心中した両親の通夜にやってきたのが父親に十億貸していたというヤクザ多岐川[攻]
暴言を吐いたり暴力で脅したりはしないのですが、有無を言わさぬ迫力でもってその場で凛[受]を強姦しちゃいますが凛も所謂心は嫌がってても身体は喜んでるぜ~的に陵辱されつつも感じてしまい……おお、王道だ!!そしてこういう展開、大好物です。
その後、他業者の借金も多岐川が処理し、合計20億(!!)で凛の一生は彼に買われ部下の監視の下、マンションに囲われの身となります。
卑猥な玩具で身体を嬲られたり、大学に通う間もローターを体内に入れたりと道具攻もバッチグー(死語)
金で買われ日々玩具で苛まれる日々をおくる中、凛は多岐川の友人で同じヤクザでパートナーでもある玲一の存在を知ります。
美形で頭も切れ、対等に多岐川と友人として渡り合う彼を見て凛の中に複雑な新たな感情が生まれちゃうんですね。
多岐川は多岐川で、玲一と慣れない遊園地に行ってコーヒーカップで気分を悪くする等人間らしい面を少しずつ見せていきます。
ラストまで王道っぽい話でしたが、エロは色んなパターンてんこもりだし甘さもちょっとあり、アクションもちょいとで安定感の面白さ。

多岐川不在時の凛の力になってくれたのが玲一とその恋人高瀬で、この2人のメイン話が「跪いて愛を誓え」。
今作読んでおそらくこの2人を嫌いになる人は少ないんじゃないかなーと思うんでそちらもオススメ。

稲荷家さんは何といっても多岐川がかっちょよかったー、年齢よりちょい上に見えるとこもいい!!(年相応っちゃ年相応ですが)
表紙の傲慢そうな表情が特によろしかったですー。

0

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