観賞用愛人

kanshouyou aijin

観賞用愛人
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神0
  • 萌×22
  • 萌5
  • 中立2
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
3
得点
25
評価数
10件
平均
2.8 / 5
神率
0%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
大洋図書
シリーズ
SHYノベルス(シャイノベルス・大洋図書)
発売日
価格
¥860(税抜)  ¥929(税込)
ISBN
9784813011361

あらすじ

~自分は鎖でつながれている。犬のように。~ある朝目覚めると、大学生の加藤瑛は雪深い別荘に閉じ込められていた。そして、端整な美貌の持ち主である大学教授・音無悠一がじっと瑛を眺めていた。自分はこの男に囚われているのか?どこからだ?どこから狂った?振り回していたのは自分のはずだったのに・・・・混乱する瑛だったが!?冷ややかで、そのくせ熱を孕んだ瞳。繊細な指。溺れるほどの独占欲。熱く静謐な愛の形がここに・・・・・

表題作観賞用愛人

音無悠一 大学教授
加藤瑛 大学生

その他の収録作品

  • あとがき

評価・レビューする

レビュー投稿数3

主人公たちに魅力感じず…

シャイノベルスはけっこう好きなお話が多く、お気に入りです。
表紙と裏表紙が一枚絵になっているのも、表紙の紙質も素敵です。
こちらの作品は大好きな北畠さんがイラストを描かれているのも、ポイントが高かったです。
や、それよりまず、このタイトルでイラストが別の方だったら買わなかったかも…
タイトルを先に思いつかれたとのことですが、もう少しレジに持って行きやすい方が良かったような。


攻めの悠一は私大の助教授で、老舗高級宝飾ブランドの御曹司。
表情の動きが薄く、人をあまり寄せつけない雰囲気の持ち主。

受けの瑛は遊び呆けている美貌の大学生。
気まぐれで猫のような青年で、バーで会った悠一のテリトリーへズカズカ踏み込み、結果監禁されてしまいました。


タイトル通り『鑑賞』しています、悠一は瑛を。
ただ、『愛人』といっても『愛する人』といった風かな。

瑛を自分の別荘へ監禁し、ただただ鑑賞する悠一は、瑛ではないけど何を考えているかわからないうちは怖いです。
関係のスタート後しばらくは、瑛の方が悠一へ執着しているように感じましたが、動かない表情の下ではぶすぶすと続き火種が燻っていたのでしょうね。
でも、けっこう瑛ってひどい男で悠一への態度や行動も眉を顰めるものだったので、怒りで監禁の方が納得できたなあと思います。

よくBLである監禁=えっちではまったくありません。
瑛自体は性に奔放なたちのようですが、悠一はかえってそういったものを厭っているような。
そういうシーンは少ない方の部類に入ります。

ふたりは似たような境遇で、どこか寂しさを抱えながらそれを意識しないで暮らしていたようです。
そんなふたりが出会い、お互いがお互いを磁石のように、無意識下で惹かれあっていたというような感じでしょうか。
わたしだったらいくら綺麗でも、瑛のような男はノーサンキューですが…
読んでいてふたりにさほど劇的な魅力は感じず、なんとも淡々と静かに進むお話でした。
ただラストの別荘へUターンする辺りから、面白さを感じました。
もしかしたら悠一は自分でやる?と思っていましたが、そういう展開だったかあ!と。
それってかなり終わりに近いんですけどね(苦笑

この作品で視点は受けの瑛なので、彼の心情はカッコ書きです。
個人的にはこの手法は好きではありません。
長く何回もダラダラ出てくる作品は、ひじょうに鬱陶しく感じます。
ただ、こちらは回数がさほど多くないですし、同じページ何度もあるわけではないので気になりませんでした。
萌と中立で悩みましたが、読み返すことはないかなあと思い中立にいたしました。

0

高遠琉加さんの監禁モノ

私の愛する高遠琉加さんの監禁モノです。
高遠琉加節に胸ときめかせ、読み終えるのがもったいなくて、行きつ戻りつしながらゆっくり読みました。
神に近い萌え評価です。

主人公は遊び人の大学生、瑛。
ふと目覚めると、雪深い別荘に、鎖で繋がれて閉じ込められていた。
主人公のそばには、大学教授の音無がいた。
よくある監禁モノのように、凌辱強姦はない。
音無はひたすら、主人公を『観て』いるのだ。
まるで絵画を愛でるように、ひたすら観ている。
シチュエーション的にはキモいですが、読んでてキモさはないです。
なぜ音無が主人公を監禁したか、なぜ音無はひたすら観ているだけなのか、それは物語が進むなかで少しずつ明らかになります。

めちゃくちゃ面白かったです。
雪の冷たさも、別荘の静けさも、読むうちにじわりじわりと胸に染み込んできました。
主人公の焦燥の中身が、少しずつ『閉じ込められていること』から『音無の壊れた心を修復できないこと』にスライドしていくさまは、見事でした。
最後に見せた主人公のオトコマエっぷりにキュンとなりました。こういうオトコマエ受け、大好きです。

3

雪に閉ざされた別荘で繰り広げられる静謐な愛

主人公の加藤瑛は学教授・音無悠一に拉致され、
雪深い別荘に監禁されます。
加藤の身体の自由を奪う鎖は、グランドピアノに繋がれています。
ピアノに鎖で繋がれた美貌の青年とは、なんとも淫靡で耽美。

そしてそんな青年に手を出さず、ただ見ているだけの音無。
淡々とした口調や冷静な態度が、逆に怖いです。
他人に正常な関心を抱けない音無に恐怖を感じつつも、
彼の歪みや心の闇に興味を持ち、惹かれてゆく加藤。
閉じられた世界で加藤と音無の感情が交錯するさまを、
静かな文章で綴られてゆく物語。

根本的にはダークでハードな内容だと思うのですが。
作品の雰囲気が非常に淡々としており、清浄ささえ感じます。
真冬のピンと張り詰めた冷たい空気を頬に感じられるような作品で、
丁度いまのような寒い季節に読むのには、ピッタリだと思いました。

3

藤棚

>ぐるぐるさん
コメントありがとうございます。
私は寒い時に寒い場所へ行って、寒さを堪能したいタイプなので。
いま読むのにぴったり!と書いたのですが。
我慢大会がダメな方にはこの作品を、真夏に読むようにオススメします!
きっと涼しくなるに違いありません(笑)

ぐるぐる

暑い日にわざわざカレーを食べるような感覚ですね。
でもこれは単に我慢大会になるのでは(笑)

この作品が収納されている本棚

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