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表題作ダブル-犬も歩けば棒に当たる-

県警刑事のワンコ攻めな後輩 村上千夏
警察庁キャリア組のツンデレ受けな 鴻上優輔

その他の収録作品

  • 磯の鮑の片思い編
  • あとがき

あらすじ

清楚な面立ちの鴻上(コウガミ)と精悍な容貌の村上は、高校の時に恋人同士として付き合っていたが、気まずい別れ方をしていた。あれから会わないまま、十年以上の月日が経った今、二人は刑事として再び巡り会う。未だに村上は鴻上を想っていたが彼にさけられ続け、一方の鴻上も過去への罪悪感からか、自分に素直になれないでいた。そんな折、ある爆破事件を解決する為、急遽村上と鴻上はチームを組むことになる。お互いに相手を意識しながら事件解決を目指すが…。

作品情報

作品名
ダブル-犬も歩けば棒に当たる-
著者
谷崎泉 
イラスト
小路龍流 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
リンクスロマンス
発売日
ISBN
9784344808379
3

(9)

(3)

萌々

(0)

(1)

中立

(4)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
4
得点
22
評価数
9
平均
3 / 5
神率
33.3%

レビュー投稿数4

少々地味でも、その地味さ具合が癖になる・・

これ一冊では、まったく面白くないです。
「ダブル/論より証拠」「ダブル/花より団子」の三冊をまとめて読んでください。
警察庁キャリア組のツンデレ受けな鴻上さんと、県警刑事のワンコ攻めな後輩・村上の話です。
鴻上は、何かを探るために村上のいる千葉県警に出向して来ますが、謎のまま三巻まで引っぱります。
ということで、これはBL風味の推理小説です。
本格的推理小説マニアには、勿論物足りないでしょうが、はるのように本屋でも、推理小説置き場をよけて通るタイプの読者には、面白かったです。
サブタイトルになっている「犬も歩けば棒に当たる」「論より証拠」「花より団子」が、それぞれの巻の中で、刑事達の会話のなかに、サラリと紛れ込みます。
「ここだっ!」とそのセリフににやっとするという楽しみが、ありますのでがんばって読んでみてください。

5

まだまだ序盤

シリーズものです。
確か全三巻だったでしょうか。
内容がまだわからなかったので、とりあえず一巻だけ購入してみました。


受けの鴻上優輔は研修という形で、千葉県警捜査第一課に所属するキャリア。
綺麗に整った顔立ちで冷静に見えながら、実は内面は熱い。

攻めの村上千夏は、千葉県警捜査第一課の刑事で鴻上の高校時代の後輩。
鴻上を追って警察官の道へ進み、真っ直ぐで自分の気持ちより相手を思いやれる男。


11年ぶりに再会したふたりの温度差は大きいです。
まさか再会するとは考えていなかったし、再会など望んでいなかった鴻上。
そして反対に、いつか会えることを願って昇進を続けた村上。

副題の『犬も歩けば棒に当たる』は、村上の刑事としての特性のことだと読み始めすぐにわかるのですが、本当、性質も村上はワンコです。
大型犬が飼い主の態度に一喜一憂する感じで。
そんなワンコが、もう飼い主大好き大好き!と尻尾をふりふりする刑事ものというのが大まかな内容です(苦笑

事件は一応決着をみますし、この巻だけでお話はきちんと出来上がっています。
が、鴻上の研修目的も明らかにはされていませんし、上層部の思惑ありげな様子も、続刊へ続く!的な様相です。
その辺りは谷崎作品らしい読み応えでしょうか。
谷崎さんのこの手のお仕事が絡んだ作品はハードなものが多いですが、村上の好き好き光線のお陰か、こちらの作品はBLの香りが強めです。

気になってしまったのはイラスト。
ひじょうに成人男性!という感じです。
や、確かに設定はそうなんですけどねー。
でも、わたし、BLには乙女思考なもので、ちょっと『ガチ』っぽく見えるイラストが苦手でした。
その辺りがどうにも気になってしまい中立にしてしまいましたが、お話も文章も読み手が一歩引いてしまうような『架空』の色がなく読んでいて空々しさがありません。
さすが谷崎作品だなあと思いました。

5

笑う門には福来る……のに。

う〜ん、全体としては読むのが少々退屈だった。

地味な印象の警察もの。
高校時代の先輩後輩で、方やキャリアの鴻上と方やノンキャリの村上。
鴻上が研修という名目で(これには何か曰くがありそう)
千葉県警にやってきて、そこで再会する二人……
そこに爆弾予告事件が起こり……

読み終わってあれ?っという感じだったのだけれど、
これってシリーズものの一巻だったんですね。
鴻上が千葉にやってきた経緯などは、続巻を待て!というところか。


三巻とも読むとまた違った感想なのかもしれないが、
とりあえず一巻だけだと、BLとしても半端、刑事ものとしても半端な印象。

何より私は、硬質な鴻上のキャラは好きなのだけれど
攻めの村上にイラッとしてしまった。
ガタイがよくて明るくて、オバカに見えるけれど実は優秀、
何故か歩くと大きな事件に遭遇してしまう、
受け大好き、ワンコキャラ……
はいいのだけれど、
そのオバカさ加減に(嫉妬の仕方とか)、30近くにもなって……と嘆息。


谷崎さんの作品は、「しあわせにできる」が大好きだったのだけれど、
ああいう日常をコミカルに描き出すものの方が好みかもしれない。
副題の楽しさに反して、ちょっと内容が中途半端かなぁ……
もっとコミカルさを前面に出せば、村上のキャラも楽しめたのかも。

続巻を読むかどうかは、目下迷い中です。

3

期待していたより空気が軽くて……

谷崎さんは好きな作家さんです。でも、この本は私には合わなかった……
キャリア組の鴻上が研修名目で千葉県警に出向して来て、高校時代の後輩であり恋人でもあった村上と再会し、ひょんなことでバディを組んで爆弾事件の捜査に当たるというストーリーで、谷崎さんお得意の警察ものなのですけれど、読んでいてどうものれない。
「男臭さが足りないのかなぁ」と思ったりしました。
醸し出される空気がもう少し硬質でカッチリしていたら、多分、好きなお話になっていたと思うのです。村上の「鴻上さん、好き好き」の気持ちに文章のトーンまで引っ張られる様に感じてしまったのかも知れません。
あと二巻あるので、続きに期待します。

2

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