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表題作天涯の果て

趙浚祥/千歳が人物画の参考にした男
千歳/日本から明に渡った後、宮廷画家

あらすじ

「おまえはきっと、わたしを憎む」時は足利時代。絵を学ぶために明の国を訪れた少年・千歳は、いつしか皇帝の愛顧を受ける宮廷画家にまで成長した。そんなある日、千歳はひとりの男と運命的な出逢いを果たす。武将の面差しと帝位を狙う知略を見るものに感じさせる趙浚祥だ。彼は、千歳が描きたいと思っていた画の理想そのものであった。ともに時を過ごすうちに囚われていく恋情。人の手によって教えられる熱。身も心も浚祥に捕らえられた千歳を待っていたものは、残酷な裏切りだった・・・!?裏切りと憎しみ、愛と悲しみのグランドロマン誕生!!

作品情報

作品名
天涯の果て
著者
いとう由貴 
イラスト
北畠あけ乃 
媒体
小説
出版社
大洋図書
レーベル
SHYノベルス
発売日
ISBN
9784813011316
2.4

(9)

(0)

萌々

(1)

(2)

中立

(6)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
6
得点
16
評価数
9
平均
2.4 / 5
神率
0%

レビュー投稿数6

たまらん!萌え!

受け攻め共に好みのキャラクターで大満足!
浚祥が千歳を可愛いと言うのがたまらん!この作中で何回も言ってます。浚祥の千歳に対する溢れんばかりの愛しさが伝わってきて非常に萌えです。
一つの「」の中で3回可愛いって言ってるのには、どんだけって思いました(笑)
あと「千歳、千歳」っていう名前の連呼に萌えます。
もう浚祥のキャラがツボすぎます!

千歳もすごく好きですね。迷わず建文帝の傍にいることを選ぶ意思の強さが良いですね。それを必死に引き留めようとする浚祥にまた萌え。
浚祥の裏切りを知って、うじうじ悩むのではなく強い憎しみを抱くのが良いんですよね。

この作中で一番好きなのがお寺での千歳と浚祥のやりとりです。
建文帝と共に死ぬという千歳を浚祥が必死で説得するんですよ。もう埒が明かなくなってきたと思ったら、浚祥が我慢できなくなって千歳を抱いちゃいます。
感じる自分が許せなくて、離せ、嫌いだ、と拒もうとする千歳が可愛い。
浚祥は気を失った千歳を見つめながら、どうせ憎まれるなら足枷でもつけて閉じ込めるかと考えております。千歳が生きてさえいればそれでいいと考えていた浚祥はどこへ(笑)

浚祥の計らいで建文帝と燕王が対面出来たのが良かった。うるっとしてしまいましたよ。この二人の関係もすごく萌えるんです。燕王が思っていたよりずっといい男で!
つい燕王×建文帝も妄想してしまいます。

北畠さんのイラストがまた素敵なんですよ。キスシーンの二人にうっとり。すごく奥行きがありますよね~。浚祥の睫毛が美しいです!

千歳と浚祥は想いが通じ合いラブラブ。建文帝も救われ心残りのないすっきりとした良いラストでした。

1

スケールが大きいんだか小さいんだか

設定のスケールはやたら大きいんですよ、日本から明へとやってきて、皇帝のお気に入り絵師になる千歳[受]
ある絵を描く為にモデルを探していた所、浚祥[攻]と出会い絵のモデルを頼み込む。
快く浚祥は了承してくれて、それ以来まるで兄弟の様にむつまじく彼等は付き合い、そしてそれは恋愛へと変わって行きます。
しかし浚祥は実は、敵側のいわば密偵の様な存在で千歳に魅かれつつも実際は裏切っていたのですな。
その事を千歳に告げ、立ち去る浚祥。
千歳はそんな浚祥を心底憎みます。
皇帝軍とその叔父の敵軍との戦いが本格的に始まり、そして皇帝側は負け皇帝はついに追いつめられるも千歳は彼の側を離れません。
戦争物で人も沢山亡くなっているのに、どうも緊迫感が無いし、皇帝が優しいのはそういう方でそれ故に負けたからいいんですけどその叔父も最後は結構優しかったりで、ちょっと拍子抜け。
スケールの大きい戦争が背後にありながら、割に小さなスケールで話が収まっちゃったなあという拍子抜け。
でもまあ素直でひたむきな千歳は可愛かったし、裏切りという内面を秘めながらも千歳に魅かれていく浚祥もそれなりにって感じです。

2

それぞれがそれぞれを思う気持ち。

この方の小説を読むのは初めてですね。
CDの原作としては作品はしっていたのですが。

今回の舞台は明国。
室町時代のお話です。
寺で育てられた千歳がその後援者も失い絵のために明に渡り、そこで出会う人たちとの関わりを明国の政治情勢と共に描かれています。
明国の歴史については詳しくないのでよくわからなかったのですが、ちょっと調べてみたら実在しているので史実を元にされているんでしょうね。

千歳は商人の手を借りて明国に渡り、建文帝に絵師として仕えることになります。
その中で浚祥と出会う。
身寄りのない千歳は次第に浚祥に惹かれていくが、浚祥には浚祥の思惑があって…。

誰もいない心細い中で出会った心優しいひとに心を開くのは当然といえば当然のこと。
そうして育っていったささやかな幸せに満ちた想い。
純粋にその想いに殉じようとする千歳。
けれど、浚祥は何もかもわかった上でそうしていて。
けれど、ただ欺くためにそうしていたとは思いきれない部分もあって。
それでも自分の立場との板挟みで葛藤する様はなかなか読んでて楽しかったです。
手を離せばいい。
離したくない。
閉じこめてしまいたい。
相反する気持ちが時に激情に走らせ。
千歳のことを傷付けたことは充分承知しているから、自分が憎まれるのは仕方なく。
それでもただ生きていて欲しいと願って。
一方で、千歳も裏切られた浚祥を憎んで憎んで憎みきって。
けれど、憎しみだけではない確かなものが自分の中にあって。
どんなに憎んでも愛しい気持ちが消えるわけではなく。
互いにその真実と向き合うまで時間がかかったけれど最終的に添い遂げられてよかったです。

個人的には燕王がなかなかステキなおじさまで好きです。
建文帝と王位を争う立場になってしまった方なのですが。
建文帝とは甥と叔父という関係で。
幼い頃、建文帝をとても可愛がっていたのが伺える部分もあるのです。
この2人が親戚としての親愛ではなく、恋愛関係だったら非常に萌える!!
もちろん、互いに離れて過ごす時間も多いし、片想い×2のプラトニックでいいんですが。
2人が対立関係にありながら少しも相手を倒したい(抹殺したい)と考えていないあたりに非常に萌えさせられました。
互いが互いを想う気持ちとか。
こういう関係も好きです。
もう二度と会うことは叶わないのかもしれないけれど、2人がこれからも互いのことを思い続けるのは想像できます。

2

時代物

平安時代、絵を学ぶために明(中国)に渡った少年のお話。
あらすじ~、普段ない話かもwwと期待して読んだんですが、コテコテの王道テンプレートなお話でした(´-ω-`)う~ん
全体的には上手につくられているな~とは思うんですが、基本にそって“つくられた”という印象が強すぎて感情移入できず。ただ読んじゃったな~という印象しかのこらなかったのが残念。
唯一萌えたのは『お稚児』という単語。
お稚児といえば、寺のむさったい坊主達にオイタされてしまう小さい子たちの総称(それだけじゃないけど)。どんないやらしいことをwwwハァハァwwなんて思ってたら・・・優遇されてそんな行為は強いられてないとかorz
両親を失っているものの、拾われた寺、渡来した先でもわりとするするとことが進んでしまった感じなので、ドラマに動きも少なかったようにおもいます。
両想い~の展開も速かったですし。どちらかというと、好きになるまでの過程が好きなので、そこを省かれてしまうのはちょっと寂しかった。
反乱~好きな相手を憎み~なながれ。
全部読めば多少は納得できるものの、感情移入できていなかったために折角のイベントも生きてこなかったのが妙に傷心的な気持ちになってしまうぶぶん。

イラストは美麗wwww
濡れ場も丁寧に書かれているので、濡れ場は合格ですww←ナニサマ
さわりっこだけでこらえきれなくなった千歳がねだるシーンは好きですね。
くへへへへへへヽ(*´Д`*)ノ
ついでに言えば、中国の方々の名前なので実に名前が覚えられなったwww
読めないし。。。。

総合
悪くはない。悪くはないんだけど、これといったインパクトもなかったかな。

1

中華??

これは ショタなのか??
読んでいる間 悶々としていました。
本当に受けが女の子みたいだったよ。
なんだかいけない事をしている気分さ。
すごく自分がロリコンになった気持ちです。
北畠あけ乃先生のイラストがかわいいから尚更。
可愛いって何度も攻めに言われているしね。
ある時ひょんな事から
大好きな男が対立する憎い男に変わる話です。
王道ラブストーリーです。
途中おじさんがでてきますが彼が一番かっこいい!
漢だよっ!!
脇役に心が持っていかれました。
おじさんに一票!!

0

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