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表題作ムーンリット・フォーチュン

采駕,傭兵,24歳
ミト,人型になれる白ヘビ

同時収録作品ムーンリット・ドリーミング

采駕,傭兵,24歳
ミト,人型になれる白ヘビ

その他の収録作品

  • あとがき
  • 眞都辺境の巡回裁判所にて

あらすじ

十四年前に両親を殺した男への復讐を誓う傭兵の采駕。
男が眞都の王宮で墓らす武官だと知り、眞都を目指していた。
その道中、湖のほとりで虹色に輝く鱗を拾う。
水蛇の一族にとって重要なものであると、取り戻しにきた白ヘビのミトから知った采駕は、麗しい容姿の人間に変身するミトを復讐に利用することを思いつく。
だが、旅を共にしている間に、不思議とミトに安らぎを感じ始め…。

作品情報

作品名
ムーンリット・フォーチュン
著者
水壬楓子 
イラスト
白砂順 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
リンクスロマンス
シリーズ
ムーンリット・ハンティング
発売日
ISBN
9784344808195
3.5

(6)

(1)

萌々

(1)

(4)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
21
評価数
6
平均
3.5 / 5
神率
16.7%

レビュー投稿数3

ヘビなのに!!

『ムーンリット』シリーズ6作目。

もともと『ファンタジー』も『人外』も大好きなのでこのシリーズはお気に入りなんですが、私はその中でもこちらがいちばん好きです。

ただ、断トツというわけではなく、2番目の『~ラプソディ』と甲乙つけがたい感じ(その時の感覚によって入れ替わることも)。
あ、そういえばどちらも『受が人間に変身できる動物』ですね。

シリーズ中での好みは『受が人間に変身できる動物』>『人間同士』>『(攻受問わず)動物に変身できる人間』って感じです。←あくまでも『シリーズ中では』であって『動物に代わる人間』というキャラクター・シチュエーションが苦手なわけでも何でもありません。人外は基本的に好みです。

とにかく、キャラクターがいいんです。采駕(攻)も素敵ですが、私はミト(受)が!

人間に変身できる白ヘビなんですが、ヘビがこんなに可愛くていいのか!?と今までの自分の価値観を揺さぶられる(←大げさ)くらいに可愛いんです!

いや、でも采駕も好きなんですよ。ちょっと意地の悪いところもあるけどそれだけじゃない。誠実で包容力もあって、ホントにイイ男だった。

ストーリーとしてはかなりシリアスなんですが、ミトのほんわかしたキャラクターのおかげか、必要以上に暗く・重くなり過ぎていません。

凄惨な過去を背負い、復讐のために生きているような采駕を包みこんで癒して行くミト。でも、そういうミトも『自分だけ龍になれない』ことで悩んでいたのを采駕に救われて・・・

『支え合う2人』というのがピッタリのCPでしたが、ただ依存し合っているわけではない。お互いを想い合う様子がとても前向きで素敵でした。←最後の選択が。

ラブもゆったりというのか焦れったいんですが、このCPにはそのほうがよかったですね。

ストーリー展開はともかく、ラブ面はなんともほのぼのというかじっくり育てていく感じでした。まさに『情が移って行く』感じです。

そして、脇キャラクターもみんな魅力的で、存在感あるのに出しゃばり過ぎなくて邪魔じゃないんです。『脇として』いい仕事してらっしゃいました。

ストーリーの大元は『王道』でしょう。いろいろあっても、ラストはみんな綺麗に収まるハッピーエンド。
でも、私はそこがいいと思うし好きなんです。

もし『ヘビ』で引いてる方がいらしたら、躊躇するのがそれだけなら是非!読んでみてください。私もヘビ好きじゃないですから、全然。

6

ヘビって意外にキュ~~ト♪

動物変身モノ パート4は、縁起のいい 白ヘビのミト!
人型になる際は、便利な自由変身タイプ。
ニョロニョロ系が苦手な方はご注意☆
でも、ヘビって 狡猾で 陰湿で 気持ち悪い イメージだけど・・・
ミトは、すんごくカワイイくて 萌えましたよ~!! 
トロくて ぽや~んとした うっかりさん♪
 (*^-^*)~~@~~@~~~
ヒョロヒョロしながらも、攻のために必死に頑張って大活躍だし、
大好物がお酒っていうのもね~
な~んかカワイらしくて、微笑ましいんですよー!
ミトなら、私も飼ってみたいなぁ。
それに、攻の首に絡みついて、ピッタリ【密着】してるんです♪
なんか色っぽくないですか? (ドキドキ)
首も絞めそうだけどね~^^; (ドキドキ・笑)
前回のコウモリ同様、ヘビも、マイナーで 全然愛されキャラじゃないのに、保護欲ソソる 超らぶり~な癒し系キャラになってて。
マニアじゃなくても、ツボおされるんじゃないかな。
意外なところツいてきますね~ 水壬先生 スゴイです!

<ムーンリット・フォーチュン>は、
受が落としたウロコを攻が拾い、返してほしければ・・・・・という、天女の羽衣ネタだけど、陰謀とか、出生の秘密とか、ハラハラドキドキなストーリーが、とても おもしろかったです。
ていうか、攻の采駕って・・・ 初登場と思いきや・・・
『エスケープ』で、真菜を攫おうとした族のリーダーだよ?!
うわ~ あの彼が今回 主役なのね~ 繋がってて面白い♪
 (『エスケープ』未読でも理解可能)
悪役だった彼に、こんな事情があったとは・・・。
それにしても、復讐劇はツメが甘すぎて拍子抜けだったな。
行き当たりバッタリのヤケっぱちw そりゃぁ捕まるよ^^;
もうちょい 頑張ってほしかったvv
生きるか死ぬかの瀬戸際でたくましく生き抜いてきた、孤独な攻。
でも、ミトと出会い、癒されて。
ミト自身も、攻に救われたから、出会うべくして出会ったって感じ。
幸せになれて、ホント良かった!
持病(?)で苦しむとことか、痛めつけらてボロボロなとことか、攻のイラストもヨかったです♪

<ムーンリット・ドリーミング>は、
ミトの冬眠ネタ (冬眠する動物ってネタ的にオイシイなw)
『ハンティング』収録<ハイキング>で、月鹿たちが湯治に訪れた、
天然温泉宿で冬を越す采駕&ミト。
(バッティングしないか、ちょっとヒヤヒヤした・笑)
『ラプソディ』の香菅みたいに、受を起こしちゃうかな?って期待してたら・・・ミトが温泉に落っこちるという、不可抗力。
さらに、大好きなお酒にツられて、目覚めちゃったミトとラブラブ♪
ホントは狙ったんじゃないの?と疑いたくなるけど(笑)
意外にやさしい攻との、あま~いHを堪能しましたv

<~裁判所にて>は、
ミトが脱皮するところを見ちゃダメという、鶴の恩返しネタ?
一皮ムケて超敏感 「ひゃぁぁぁっ!」 と喘ぐミトに萌え♪
夜が楽しみですな~采駕? (ニヤニヤ)
抜け殻をサイフに入れる、ちゃっかりものな義妹が可笑しいw

采駕&ミトは、シリーズ中 4番目に好きな獣CP♪
ミトは かわいらしいキャラだけど、怒らせると怖いかもなぁ・・・
おっとりしてるけど、絶対、一撃必殺タイプだよねw  
采駕、怒らせない方がいいよ?(笑)

1

へびへび。

シリーズ6作目。
今回の動物はヘビです。

「ムーンリット・フォーチュン」
傭兵・采駕×白ヘビ・ミト

幼い頃に両親を惨殺された采駕。
その時、どうして自分が狙われていたのかを知るため、敵を探し続けている。
相手の特徴から居場所がわかったので、そこへと向かう途中でミトと出会う。
ミトは実は人間に変身できる白ヘビで…。

今回はヘビです。
というか、ヘビが成長すると龍にもなれる世界のようです。
最初はただ奪われたものを取り返すために。
それだけのために一緒にいたはずなのに、少しずつ采駕という人物に触れてミトの中で芽生えるものがあって。
采駕は意地悪ものいうけれど、心底意地の悪い人物というのでもなく。
たった1人で抱え込んだものをためこんで。
ただ、ひたすら復讐のためだけに生きている。
原因不明の発作に襲われるも、ミトが側にいると何故か安らいで。
少しずつ情が移っているのを自分でも感じながら、なかなかそれに手を伸ばそうとしないというかなんというか。
最後にはしっかり手を伸ばすわけですが。
ミトの健気さと采駕の意地悪が見てて楽しかったです。

「ムーンリット・ドリーミング」
冬の湯治場を訪れた采駕。
しかし、ミトは冬眠中で…。

…いくら動物だから仕方ないとはいえ、恋人が3週間も冬眠中とかいうのはなんだかせつないですね。
肌身離さず身につけてはいるものの、会話は一方通行にならざる得ないし。
今回も(も?)作戦ではないとは思うのですが、温度変化の加減もあって冬眠から覚める結果となりまして。
やっぱ2人が一番ですv
なんか采駕の意地悪さはすごく好きかもしれません…。

0

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