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表題作春を抱いていた(1) 新装版

香藤洋二,22歳,実は乙女なやんちゃくん
岩城京介,三十路前,男気溢れるクールビューティー

同時収録作品フェンス

刑部等人,高校1年
城縞柾,高校生

その他の収録作品

  • フォーカスフラッシュ
  • フレッシュ・フルート
  • ワンクール・ポルノ
  • イミテーション・ルーム―偽りの部屋―
  • あとがき

あらすじ

岩城と香藤は人気AV男優。しかしいつかAV界から抜け出したいと思っている。そんな2人にチャンスが訪れた。瑛がのオーディションに呼ばれたのだ。ところが「主役を決める為に、2人でSEXしていただきたい」と監督に言い渡され…?!
主役をかけたこのSEX勝負…絶対に負けられない!!
新装版で登場!!

作品情報

作品名
春を抱いていた(1) 新装版
著者
新田祐克 
媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
スーパービーボーイコミックス
シリーズ
春を抱いていた
発売日
ISBN
9784862630995
3.7

(57)

(26)

萌々

(5)

(19)

中立

(2)

趣味じゃない

(5)

レビュー数
12
得点
209
評価数
57
平均
3.7 / 5
神率
45.6%

レビュー投稿数12

敢えて1巻のレビューに書きます!

この作品はBL好きさんにはぜひ読んで頂きたく!!
めっちゃ個人的になっちゃいますが。。
全巻かなり何度も読みこんだ上で、1巻を読む方に伝わったらいいなと思って書くことにしました。

春抱きの良さは、リアルな描写です。
ストーリーも、キャラもHシーンも、リアリティーに満ちてます。
たまにありえないとこもありますが←それも愛嬌w
男同士の恋愛に違和感を持つところ。受け入れられるまで時間がかかるところ。攻め受けどっちになるのかの戸惑い。。。
常に悩みの混沌の中で、ぶつかり合う2人。
男だからこそ、キツイ言葉で言いたいことをぶつけたり、時には叩いたりして自分を主張できる。

体格もBLの王道のような受けの繊細なところはありません。
身長も体重も、岩城さんも香藤くんもほとんど同じ。
リバもありなところも、とてもリアルだなーと思います。


1巻はまだ新田先生の絵が安定する前で、少し取っつきにくいかもしれないです。巻を追うごとにだんだん柔らかいタッチになってきます!
ぜひ、絵で決めないで先に進んでほしいなーと思います。
私も最初苦手だと思いこんでいて、手を出すのが遅れた過去があります。

ラストまで読んでみて、本当に新田先生はデッサン力がすごいって思います。キャラの体のラインとか動き、背景、光と影。
どのページを見ても手抜きなく、細やかに描かれていてすごい!
読んだことある方もまたよく見てみて欲しいなーって思いました。
部屋の中の家具やら、床やら、キャラが立つ位置によって受ける光の具合でかわる影の入れ方とか。。。どこ見ても手が込んでます。
今売れてる漫画家さんでもここまで描いてる方いるのかなーと。
結構白い漫画も多いので。。。

そしてストーリーの組み立て方もとっても上手いと思います。
どのお話も、作りこんであって安定感があります。
そしてなんといっても、岩城さんと香藤くんのキャラの個性!
途中から本当に実在しているかのように、躍動していきます。
2人の存在感が読み手に強烈に残る!!
読み終わっても、2人のやり取りが容易に想像つきます。
それくらいキャラが生きている漫画です♪♪♪
そして読後感が幸せ~~♪
Hシーンも多くて有名ですが、この作品は総合的に素晴らしい神作品だと思っています。
ぜひに、岩城さんと香藤くんのラブラブ生活を覗いてみてください★
ちょっとゲップでるかもしれないケドwww

というわけで、1巻から神評価にしておきまーす♪

9

名作

10年以上前に古本屋さんで出会いました
ずっと気になっていた作品で、こんなに肌がオレンジの漫画なのに人気があるのは何でだろう 読んでみたい と思って読みました
この作者さんの絵柄は癖が強いですがハマると色っぽくて素敵です
ひたすら名言が多いイメージです
このシリーズで覚えてしまって忘れられない単語は多いですね
とても良い台詞だったので日誌に書いて提出したら
中学校のHRで先生に黒板に書いて晒されてしまったのを思い出します
恥ずかしかったです でもクラス担任の先生がみんなにHRで話したいと思うくらいいい言葉が沢山あります
段々と岩城さんが加藤のことを好きになっていくところ、加藤も岩城さんも成長していくところが読んでいて楽しいです

全く関係ない余談なのですが、古本屋さんでこちらの作品購入したところ男褌祭りの新聞記事が挟まっていて、さらにセックスシーンで陰茎がボールペンで縁取られていました

私の前の持ち主の方は何を思って関係を縁取ったのでしょうか
強調したかったのかな?

8

名作。

ちょっとしたBL好きーさんにはきついかもしれない・・・。
私も最初はこのリアルすぎる描写と、生々しすぎる内容・展開に
少し買ったことを後悔した瞬間もありました。

しかしこれは本当に読んで欲しい。
BLの枠を超え、『同性を愛する』ということに理解を示したいと思ってる方には尚更。

話は芸能界・・・いや設定のタブーを突き進んでおります。
主人公はAV男優の人気俳優、岩城と加藤。
二人とも性格は真逆で、どちらかというとお互い苦手なタイプ。
そんな二人が、AV男優から「俳優」というステップアップをしながら
お互いに惹かれる想いを募らせていく・・・。

お互いの交際を公表したり、浮気の疑いを番組を通じて晴らしたりと、
ありえそうでなかったこの生々しい芸能界における二人の恋模様。

男性を受け入れることへの葛藤や世間体・・・
気持ちをストレートにぶつけてくる人間となかなか素直になれない人間・・・
色々な悩みを抱えながら愛を育んでいく。

正直映画化できる作品だと思いますw

性行為の描写はリアルだし、
心情を表現し、取り乱すシーンもとても人間臭く、生々しい。
時には昭和の恋愛漫画のようなクサさがありますが
それもこの作品を際立たせるひとつ。

BL漫画という枠を超えて、これはいろんな人に読んでもらいたいなあと思った一作です。

7

夢中で読んでしまう秀逸なストーリー!

電子書籍サイトで完結特集が組まれていたので、無料の一巻を読んだらかなり面白くて、ALIVE含めてまとめ買いしました!
タイトルは知っていて、短い番外編を1話だけ雑誌で読んだことがあったのですが、あまり絵柄が好みではなく、かなりの人気作と存じていましたがこれまで手を出さないでいました。

でも、まとめ買いして大正解!!
各話ストーリーが練られていて、キャラクターの人生や関係の変化に夢中になっていき、2日かけて読みました。なんせ長いので、読んでも読んでも次がある幸せ(笑)そして、終わらないで…!と思いながらページを捲る手は止められません(良作あるあるですよね)。

俳優二人が主人公なので、お芝居に絡めたストーリーも多いのですが、その時々で芝居に必要なことを探しながら個人としての生き方のヒントにも辿り着くような展開が、読んでいて胸にストンとはまる気持ち良さがあります。
私は付き合い始めた二人のその後を読むのが大好きなのですが、こちらの作品はその部分が大半です。色々な問題を糧にして愛を深めていくストーリー。
芸能界BLとしてはくくれない、同性を愛するという人生が描かれているところがとても魅力的です。
実際はこうはいかないだろうなと頭によぎる部分もありますが、そう考えさせること含めて、作者が伝えたいメッセージがある気がします。
悩んで、行動して、傷付いて、でも愛を曲げない二人にどんどん魅了されていきます。
人を想うこと、ままならない人生に希望を見いだす瞬間、セリフやモノローグ、キャラの表情に何度も涙しました。

もしも迷われている方がいたら是非読んでほしいです!!

3

どっちが攻め?受け?とドキドキしながら楽しめた

 AV男優から華麗に転身し、俳優への道を駆け上がって行くイイ男2人の物語。王道といえば王道なのかもしれませんが、新田先生の美麗過ぎる絵と必要最小限に抑えられた台詞やモノローグによって、飽きさせることもなく2人の濡れ場と心情の変化に集中して読めるところがとても良かったです。近年の作品でいうと、掴みだけなら芸能ランキング上位同士の2人が絡み合う某作品に近いのかな。ただ、初っ端から2人の関係が世間にオープンになりそれが暖かい目で受け入れられるところや、演技で本当に恋人を演じた者同士であるが故に恋愛に発展していく流れが自然なところなどは、この作品の特筆すべき点かなと思います。もちろん、これから波乱が待ち受けているのかもしれませんが。

 2人のビジュアル面も最高で、攻めの香藤の色気ある長髪と垂れた目元、受けの岩城の精悍な顔立ちと爽やかな短髪黒髪、もはや言うことなしです。ワンコ過ぎる年下攻めは得意でない私ですが、香藤は岩城に喝を入れることもありますし、尻尾を振るというよりは適度に距離感を保って接している感じ。対する岩城も、下剋上される年上受けにありがちなチョロさがそこまで目立つわけではなく、香藤より豊富な経験値が垣間見える時もあるし、浅はかというよりは真面目過ぎて喰われてる感じなんです。そういった2人のキャラ設定も絶妙でした。長編シリーズなのが嬉しく、続きがとても楽しみです。

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