LOVE SONG

LOVE SONG
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神4
  • 萌×23
  • 萌1
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
5
得点
35
評価数
8件
平均
4.4 / 5
神率
50%
著者
 
作画
 
媒体
コミック
出版社
竹書房
シリーズ
バンブーコミックス 麗人セレクション(コミック・竹書房)
発売日
価格
¥562(税抜)  ¥607(税込)
ISBN
9784812465486

あらすじ

もうあと少しで高校生活が終わる。僕たちは別々の道を歩み、僕はもどかしいウソの自分を捨て遠い場所へと向かう…。だからこそ、この想いを君に伝えておきたい。僕と君が同じ空気を吸っている今この時、この場所で―。せつないまでに狂おしい青春の思慕が胸しめつける名作の呼び声高き表題作他、唯一無二のナチュラル&センシティブな魅力あふれる傑作5編を収録した、ファン待望の麗人セレクション第2弾!!(カバー折り返しより転記)

表題作LOVE SONG

普通の高校生:波広(なみひろ)
性同一障害の高校生:刀根勇治

その他の収録作品

  • LOVE SONG
  • あたらしい家族
  • あなたが幸せになれた日々の理
  • 恋をせずにはいられない
  • 4度目の夏
  • あとがき

評価・レビューする

レビュー投稿数5

全編、すごくよかったです

表題作含め、心にしっとり、ずっしりきました。
表題作「LOVE SONG」は性同一性障害を持つクラスメイトと、その秘密を知ってしまった主人公のお話です。
二人が互いを意識していく様子も、そのラストも、まだ学生だという青さや若さを折り込んで綺麗に描かれていました。

しかし、主人公の波広は彼を男性として惹かれたのか女性として惹かれたのかわかりませんが、勇治は女性として意識しています。性同一性障害というテーマからも、彼は読んでいても女性だと感じました。
なのでこれは男性と女性の恋愛ものではないかと思います。
BLとしての良さや萌えを感じるかというと難しいところだと思います。

「あたらしい家族」
一人暮らしの母親のもとに彼氏を連れて戻ってきた息子のお話。
ゲイということは許してあげたくてもやはり冷たくなってしまう母親は、
漫画のような綺麗なお母さんという感じでなく、ほんとに故郷のお母ちゃんという感じで内容もものすごくリアルに感じました。
この方の描く修正がモザイクなのでなんというか…すごく生々しい。いい意味でいやらしい感じか好きです。
これも萌えというより、自立し続きた大人が同性で付き合うということの責任や自分ひとりの問題ではないな、ということとそれを超えて相手とどう向き合っていくかというヒューマンドラマに近いものを感じました。

「あなたが幸せになれた日々の理」
真面目だけどゲイの同級生とちょっと軽い?主人公のお話です。真面目で、真面目過ぎて同性愛者であることに堪えられなくなっていく様子はこれもまたリアルで痛々しいけれど、不思議と青春さの感じられるさわやかさもありました。

「恋をせずにはいられない」
これのみ中編です。これが一番好きなお話です。
ストーリーは説明しにくいのですが、新人の面倒を見ながら自分の中学時代を思い出すサラリーマンのお話です。
ものすごく透き通っていて、綺麗なお話です。リアルで生々しく、男性の生活さが描いているのに、初恋だとか、友達だとか、まだ10代だったころの純粋さ、透明さが目の前に広がる感じです。情景の描き方がとても上手い。ドラマとして引き込まれる作品です。

どの作品も読んで損はないと言えるくらいよく出来ていると思いました。
ただ、萌えのようなものはあんまり感じらず、ガッツリ恋愛をしているという作品は少なかったです。
糖度は低めですが、清々しい気分になりました。

1

まさにヒューマン作品集

帯『届かなくてもいい……ただ聴いてほしいんです。』

感動のヒューマン作品という帯紹介はともすれば凄く陳腐な言葉なんだけど、この作品に関してはその表現がぴったり来ます。
感想は色々あるんだけどそれをぐっと濃縮するとヒューマン作品って事になるんだと思う。

表題作は性同一障害の刀根が好きでいつも聴いてそして歌う歌がジュリーってとこがミソ。
ただこのジュリーの持つ部分の意味がどの世代までに伝わるのかは分からないんだけど、他のどの歌手でもないジュリーって所が凄く良い。
全盛期のジュリーというのはなんかもう性の枠を飛び越えた魅力があった歌手だった。
そして波広の前で熱唱するのがダーリンってとこが良い。
もうこのシーン読むとダーリンの歌と共に想いがどんどん伝わって来る。
この感覚は多分ジュリーを知ってる世代じゃないと分からない部分もあるかもしれないけどそれを抜いたとしてもその魅力は伝わると思う。

他作品もそれぞれ読み応えがあり読み手に余韻を残してくれます。
まんださんは家族愛を描くのが上手い、男同士であっても男女間であっても母息子であっても家族愛というものを描くのがと続きもかく上手くてそれが作品の暖かさでもあり痛さでもある。
描き手側がしっかり土台を持ってる感じがします、痛い話でも温かい話でも根っこは繋がってるみたいな。
派手さは無いけど名作です。

5

切なさに胸が締め付けられる

いまどき珍しい手描きな表紙。
絵は余り好きなタッチではないのですが、ぐいぐいと引き込まれるストーリーに神!

表題作は、性同一性障害の男子と同級生の話。
いじめや差別があるわけでなく淡々と進んでいく高校3年生。
刀根の気持ちが痛いほど伝わってきて、切ないです。
「あたらしい家族」はゲイの家族観の物語。
箱ものの家に固執するのでなく、一緒にすむという家族にこだわるあたり、とても現実味を帯びていて、ゲイの話でなかったしても身近に感じられるお話です。
「あなたが幸せになれた日々の理」は涙出ちゃいました!
男らしく強くと厳しく育てられた為に、その理想の男性に対して女になっている自分に悩んで壊れていく東堂。
同級生の中沢は彼を救ったのでしょうか?
「恋をせずにはいられない」と「四度目の夏」はそれぞれの視点から青春時代を振り返って。
改めて、恋が再燃するのでしょうか?

まんださんの作品は初めて読みましたが、とても現実味を帯びていて青春がキーワードになっているのに甘ったるくなくて、厳しいのにどこか救われるような、あたたかいものにあふれていました。
人間に対する愛情でし続きょうか?
他の作品も読みたくなりましたヨ。

5

切なく丁寧な心情描写、ただし物語の主軸は必ずしも恋愛ではない

前作『狂いもえせず』とは打って変わって切なさ全開の短編集。
舞台が高校であったり学生時代の思い出に根ざした話が多く、エロは控えめに心情が丁寧に描かれる。
ただし話の主軸は必ずしも恋愛ではないので、それを求めて読むには物足りなさを感じる向きもあるかもしれないが、家族を持った作者ならではのアプローチなのではないかなとも思う。

内容的には、特に表題作は32ページの短編ながら秀逸。
性同一性障害の少年・刀根に好意を寄せられた主人公・波広が、性同一性障害とはどういったものかについての理解がまったくないために、刀根に対して非常にデリカシーのない言動を繰り返す様が胸を刺す。
刀根が、線は細いとはいえ学校では普通の男子として振舞っているところが、心を推し量ればこそ痛々しい。

4

期待したんだけど

もっともっと、切なくて甘酸っぱくて、
胸キュンキュンするのを求めていたんだけど、
収録されているお話はどれも淡々とした感じでした。
一貫してラブシーン薄めです。
だからこそもっと胸キュンが欲しかった!
消してつまらないわけではない。面白かったんだけどもっと!って感じです。

もしかすると、一番面白かったのは「あとがき」かもしれない。
そのあとがきによると、カバーイラストはアナログ描きで水彩とのこと。
確かにパッと見て水彩なので、その点は特に何てことはないけれど、
他にも画材のことなどに触れていてふーんと思いました。

初読みは期待しすぎたため、ちょっと…だったけど、
良い意味で暇つぶしになる、
たまに思い出してページをめくりたくなるような、
この本は自分にとってそういう位置です。



4

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