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表題作国境の蝶

その他の収録作品

  • 占妖伝
  • 白峰綺譚
  • 弔師

あらすじ

戦時のさなか。学校の助手を務めるオリバーのもとに、ひとりの教官がやってきた。その名はミハエル。帝国主義教育が行われるべき教室のなかでは、なぜか子供達の笑い声が聞こえてきて…!?表題作「国境の蝶」、雑誌掲載時大人気を博した「白峰綺譚」ほか、商業誌未発表作も収録した楠本弘樹の真骨頂、ついに単行本化!

作品情報

作品名
国境の蝶
著者
楠本弘樹 
媒体
漫画(コミック)
出版社
オークラ出版
レーベル
アクアコミックス
発売日
ISBN
9784775508916
5

(1)

(1)

萌々

(0)

(0)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
5
評価数
1
平均
5 / 5
神率
100%

レビュー投稿数1

これはBLじゃないよね

【国境の蝶】

時代は戦時中な話ですね。
足が悪くて戦場にいけない青年と、戦場から帰ってきた男との話。
表紙から言えば、眼鏡のほうが帰ってきた男です。

「花を植えよう。この花にしか止まらない蝶がいるんだ」
的なセリフとかね。良かった。

最初は、そんなことを何故言うのか!?と、反対していた青年も、徐々にその魅力に引き込まれ、子供たちと一緒に花を植え・・・・という話。

最後は、眼鏡の人つかまって、サヨナラしてしまったわけですが、その後、花一杯になった台地に蝶がやって来た。という終わり方はすごくよかった。
腐った心が癒される。

【占妖伝】

占い師だった男が、王の死相を見て、処刑された。
そして、占い師は、もりの妖怪に食われ、自らも妖怪と化してしまった。
そんなとき、一人の青年がこの妖怪に遭遇する。
彼は言う、自分には娘がいるのだ。そしていなくなった父を探しているのだと。
命乞いをする青年だが、妖怪は聞く耳をもたない。
しかたないので、1つだけ青年は願った。この人形を娘に。

そして、最後に青年に名前を聞く。
その名を聞いた妖怪は・・・・・。

その殺した青年は、元占い師だった妖怪の息子だったという話。
ちょっぴりキュンとしてしまいましたよ。
心が痛くなってしまうような切ない話。
全てを思い出し、しかし、アヤカシと化してしまった本能を押さえられず・・・というね、葛藤が苦しいでござります。

【白峰綺譚】
白峰、流刑の地。
崇徳天皇・・・の話。ちゅーか、そこに飛ばされてしまった少年と・・・な話です。

世間とは切り離された場所にいて、思いだけでも伝えたいと、写経をひたすらする天皇・・・・。
そして、少年がたまたま読んだ詩が、かつて、天皇が読んだ詩だった。

この、歌詠みが重なったところがすごい良かったvv
あ~シュンとしてしまう。

【牙】

彼は吸血鬼なのに、毎日十字架を持ち、神に祈る。
彼のキスはいつも血の味がする。
寝る前には決まって聖書を読んでいる。
俺は彼を信じることが出来ない・・・・・

そんな吸血鬼と少年の話やね。
神に祈り、救いを求め。
しかし、吸血鬼としての性は捨てられない。
牙は抜いても生えてくる。
そして他人の血を吸わずにはいられない。
獣としての性・・・。

BLっていえば、これが一番それっぽいかな(ハナレロヨそこから・・
なんかイイ。・゚・(*ノД`*)・゚・。
・・・・・・・・・

とりあえず面白かった!
中、すごい黒いけどww
色がねv
読んでみる価値ありですよ。
BLが読みたいんだよ!!ってかたはごめんなさいですが。
読んでみようって方は賛成v
いち作品集として好きな本でございますヽ(・д・)ノ

5

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