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表題作薔薇色の罠

磯谷怜史,バーのマスター
秋吉芳隆,ホテルの次期社長候補

同時収録作品琥珀色が薔薇色に変わるまで

櫻崎,バーのオーナー
佐藤圭司,バイト

あらすじ

一流ホテル「帝蔵」の次期社長候補、秋吉芳隆は、ホテルのバーを建て直すため、業界でも優秀なバーテンダー、磯谷怜史の引き抜きを考える。
しかし、何度足を運んでも、どんなにいい条件を揃えても、磯谷にはあっさりと断られてしまっていた。
クールでカリスマ的存在感のある磯谷をどうしても諦めきれない秋吉に、今度は磯谷が条件を出してくる。
「ベッドの相手をしてもらいましょうか」。
プライドの高いエリートの秋吉は、屈辱に耐えながらも磯谷の条件を呑むことにするが―…。

作品情報

作品名
薔薇色の罠
著者
義月粧子 
イラスト
奈良千春 
媒体
小説
出版社
竹書房
レーベル
ラヴァーズ文庫
シリーズ
琥珀色の誘惑
発売日
ISBN
9784812430071
3.1

(33)

(2)

萌々

(6)

(21)

中立

(4)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
11
得点
101
評価数
33
平均
3.1 / 5
神率
6.1%

レビュー投稿数11

クール意地悪に堕ちる端正な年上ノンケ

「琥珀色の誘惑」のスピンオフ。圭司が働くバー「S」のマスター磯谷のターンです。
「琥珀色〜」のストーリーは私にはイマイチでしたが、こっちの話は面白かった〜

主人公は、老舗ホテルの会長孫で、次期社長候補の秋吉。
業績が悪くなってきたホテル内のメインバー「螺旋」の立て直しを担当することになり、磯谷に白羽の矢を立ててスカウトにやってくるが…
…と始まります。
磯谷は全く応じないのですが、諦めない秋吉にある条件を示します。
その条件とは、「S」は辞めずに掛け持ちする、スタッフの人選に意見できる事、そして私のベッドの相手になること…
どうしても磯谷と共に「螺旋」を生まれ変わらせたい秋吉は承諾するのです。

磯谷はSっ気のある攻め。
ノンケの秋吉は感じたくないのに感じてしまう。屈辱的なのにどうにもできない。
そんな自分が受け入れられない気持ちなのに、ウラハラ。
磯谷の事ばかり考えてしまう自分。
…という調子で、秋吉を翻弄する磯谷の意地悪さが炸裂します。
その頃秋吉には縁談が持ち上がり、磯谷と切れるなら、と結婚に舵を切っていく。
ところが!

「琥珀色の〜」もそうだったのですが、本作でも急転直下的に状況が変わり、まあ結局は磯谷が意地悪をやめ、秋吉は素直になり、となるわけですが。
私が感じる本作の面白さはズバリ、エロだと思うのですね。
秋吉が立てなくなるほど、指一本も動かしたくなくなるほど感じさせるセックス。
だけどあまり詳しい描写はありません。どちらかと言うと朝チュン的な?
でもそれが逆に妄想をかきたてるというか、そういう想像させるシーン描写こそ「小説」の醍醐味。
ラストが駆け足気味だけど、とても面白かった!

「琥珀色が薔薇色に変わるまで」
櫻崎x圭司のカップル、その後。
櫻崎は甘やかしたり援助をしたい。でも圭司は恐縮するばかり。
しかし今回は櫻崎のヨーロッパ出張に同行します。
エロオヤジ櫻崎にイロイロされながらも、空いた時間は念願の美術館巡りに没頭する圭司。
どうやら今後圭司の絵の才能が開花するような暗示ですが、もう続編は無いみたいですね。残念。

0

圭司が出てくるのが嬉しかった

今回の本命カップルは別なんですが、自分としては「琥珀色の誘惑」の圭司がひじょーにお気に入りなので、彼がちょこちょこ手来るのが嬉しかったです。
しかも櫻崎との関係がどんどんラブラブになってるしー、でも控えめでちと天然なとこが可愛いよ!圭司。
ちなみに「琥珀色が薔薇色に変わるまで」は櫻崎と圭司の話でこれもわーい!でした。

話としては圭司も勤めるバーのバーテン・磯谷〔攻〕が、何度も自分のホテルのバーの建て直しの為に磯谷を引き抜こうとやってくる秋吉〔受〕
磯谷は条件を出します、今の店は止めずに週末のみそちらで働く、そして秋吉がベッドの相手になる事。
一度はそんな条件のめるかーと交渉決裂したものの秋吉はその後、やはり磯谷がバーに欲しくて彼の元へと抱かれに行くのです。
最初は抱かれずにただ抜かれただけですが秋吉はそれに猛烈な屈辱感を感じます。
それからも磯谷に抱かれ、彼の元へと訪れれば彼のセフレが居たりとなかなか一筋縄ではいかない関係。
その内に秋吉に婚約の話が持ち上がり、この関係をやめようとするんですが磯谷はそれを許さない。
磯谷の感情が読めないんですが、ちゃんと磯谷も秋吉の事が好きだったのですねー

いやしかししつこいけど圭司が出てくる度にニヤニヤしちゃいました、いやー、秋吉みたいな美人受もいいけどやっぱ圭司みたいなタイプが好みだ!

6

ドSなの・・・?

「琥珀色の誘惑」で気になってた磯谷のスピンオフがあると知り早速購入。

・・・・・。

そっかぁ。磯谷受けじゃないのか。。。。orz
S女王様受で見たかったよーー。(。´Д⊂)うぅ・・・。

初っ端から落胆ではありますが。笑
今回も奈良先生の麗しいエチシーンに悩殺されました。(*´エ`*)ウットリ
磯谷(攻)に後ろから抱き上げられ、片足を持ち上げられて・・・
のシーンがもう、エロエロしくて。暫く眺めっちゃったじゃないかー!!!
秋吉(受)が感じすぎてイヤイヤしてる感がはんぱない。(*´д`*)ハァハァ…
その首元にキスしてる磯谷も色っぽいし。
こんな素敵シーンなのに、素敵すぎて脳内エロ噴火してるのに。

何で口絵じゃなんだよーーーーーーーーーーーっ(泣)

うーっ。もったいねぇ。
白黒でもそりゃあ美しいですよ。でもカラーで見たかったよぉぉう。。
゜゜(´□`。)°゜。ゥワーン!!


今回のお話は「ドS年下攻め×いじっぱり美人年上受け」なのかな。一応。
作者曰く、前作とは違った調教モノだとか。
あ。これ、調教モノだったんだ?ってのが正直なところ。
確かに、ノンケの秋吉をバー再建手伝いの条件として体の関係を強要し、
男に抱かれる快楽を教え込んではいるのですが、プレイ的にはいたって普通。

調教というより狩りに近いかなぁ。
肉食獣が空腹で食するために狩ったのではなく、余裕がある状態で狩って、
甚振りながら力尽きていく様を眺めながら食する感じ。
少しずつ少しずつ、快楽の牙を立てながら
秋吉をじりじりと追い込んでいく、とでも言うのかな。

とにかく秋吉が快楽に溺れまい、とする様がいじらしくてねぇ。
磯谷じゃなくてもいじめたくなるよ、あれは。笑
初エッチ前の会話がちょっとかわいくって。

磯谷 『 私はネクタイをほどくのが大好きなんです 』
秋吉 『 ……次からは絶対にほどいてくる 』

ってさ。抵抗してるつもりだろうけど、抵抗になってないから!
むしろ誘ってるから!!!
天然か。天然誘い受けなのか。笑


個人的には磯谷のSっぷりは微妙だったなぁ。
っつーか、期待しすぎ?笑
一応そこそこ言葉攻めはあるけれど、ほんとプレイは普通。
ちょっとtkb攻めが多いくらい?
むしろ丁寧に抱いてますけど?
エチでぐったりした秋吉をお姫様だっこで風呂まで運んじゃうんだよ?
冷血Sっぷりを期待してると肩すかしかもいーところです。
言葉攻めするなら、やっぱり敬語で「私」で一人称を突き通してほしかったヨ。


前作でも思ったけど、攻め視点がほぼ皆無なので
一体どこで本気になったのか分からないまま後半怒涛のように
激甘になっちゃうんですよねぇ。。。
一応秋吉に振られてからホントは好きだったんだ!ってことに気づいたらしいんですけど
(櫻崎に引き続きお前もか・・・・。)
イマイチ腹に落ちてこないんですよね。
書下ろしとかでその辺を補充してもらえると、
本編のここではこー思ってたのか!!!って萌えれるのに。残念。


今回の書下ろし(?)は櫻崎×圭司カプのヨーロッパ新婚旅行が
甘々と書かれてました。
うーーん。いらないかな。
本編で圭司が愛されまくってるのは分かったからさ。
やっぱり磯谷視点で続きを書いてほしかったよ。。。
バーカウンターエチとかいーじゃないか!
ぜひとも奈良先生のお美しい挿絵で拝見したかった。。。

6

もっと読みたかった!

「琥珀色の誘惑」のスピンオフです。
バー「S」で個人的に気になっていたマスター磯谷の物語。
磯谷のキャラが良すぎて、期待大で読んだのですが、
本編以外に、「琥珀色の誘惑」の2人の物語が入っているので、
ちょっと残念でした。もっと読みたかったです。

一流ホテルのバー立て直しのため、次期社長候補の秋吉は、
バー「S」の磯谷を引き抜こうとします。
でも、癖のある磯谷、そんな簡単にうなずくはずがありません。

キャラも世界も好きだったのですが、
磯谷が秋吉に惚れた理由とか気持ちとかをもっと
表してほしかったです。
磯谷視点の短編があったら、もっとよかったかと。。。

4

ドSなバーのマスターと、女王様受けのお話。だがしかしあまりドSではなかったw

「琥珀色の誘惑」のスピンオフ作品。
8割の客がゲイというバー『S』のマスター磯谷のお話。
『S』は、オーナーの道楽ではじめたようなバーなのに
客は上客ばかりで、ちょっとした上流階級のゲイのたまり場w

前作では、ドSだという触れ込みがあった磯谷の
お相手は一流老舗ホテルの時期社長候補の秋吉。
ちょっとお目にかかれないような美人!
磯谷もかなりの美形なので、大人の美形対決といったところでしょうかw

ドSな攻めと女王様な受けというカップリング。
義月粧子さんの書かれる大人の男
しかもできる男同士のプライドにぶつかりあいは
読んでいてわくわくしました。
ただ期待していた磯谷のドSっぷりは
プレイ的には、ドSとは言いがたいようなぁ・・・
ちょっと思ってたほどハードなことはなくて
妙に甘くて

 ( ゚д゚ )  

ちょっとぽかーんとしましたよw

「琥珀色の誘惑」と比べるとすごく温度が中途半端な感じ。
んー。うまくいえないけど、やっぱ磯谷のキャラが
いまいちつかめなかったのがすごくもやもや~。
冷たいならとことん冷たくしろよ~。
甘いなら甘くしろよ~。
どうにもこうにも、もやもや感。

同時収録の「琥珀色が薔薇色に変わるまで」は
前作「琥珀色の誘惑」CPの新婚旅行のお話。
そっちのほうが私としてはベタ甘でサービス満点の仕上がり。
お金持ちのダーリンがいるっていいですよねvvv

挿絵は、引き続き奈良絵。
巻頭カラーのイラスト!
どーしてこの場面をカラーで?!と、思いました。
巻頭なんで本編よりも先に読者はここを見てしまうわけですよ!
このシーンすげぇ期待してたんだけど
実際はそんなにグっとくるシーンじゃなくってがくり。
奈良絵なのでいろいろ期待しすぎちゃったよ。

3

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