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表題作子供に内緒で

出版社営業・塩崎哲也
子供番組司会・鳥城裕真

その他の収録作品

  • 大人の秘密

あらすじ

柔和な面立ちをもつ鳥城裕真はゲイであることを隠し、子供向け番組の司会者をしていた。
数年間恋人もおらず、寂しい生活をしていたある日、書店で強面の容姿をした男に呼び止められる。
出版社で絵本の営業をしているという塩崎は、子供に好かれる鳥城からコツを学ぼうと声をかけたのだった。
何かと塩崎にアドバイスをしたり、普段の生活でも付き合うようになった鳥城は、彼のひたむきな姿勢に、好みでもないのに惹かれてしまい…。

作品情報

作品名
子供に内緒で
著者
いおかいつき 
イラスト
カズアキ 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
リンクスロマンス
発売日
ISBN
9784344809130
3.8

(21)

(7)

萌々

(4)

(10)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
8
得点
81
評価数
21
平均
3.8 / 5
神率
33.3%

レビュー投稿数8

普通のオジサンなのに素敵

私、誘い受けとか、ましてや襲い受けなんてものは絶対読まないと決めてたので、レビューでそういう話だというのを見て敬遠していたんですが、思い切って読んでみて良かった!
すごく面白くて、大好きな一冊になりました。
表紙のイラストでは、裕真は女の子みたいな受けなのかな?と思っていたのですが、意外にもしっかりしていて、男前な受けでした。
塩崎さんの方は、最初仕事もうまくいかず、冴えないオヤジなんですけど、裕真が仕事でどん底になった時に、もうダメだと私もあきらめていたのですが、塩崎さんはあきらめずに裕真を励まして復活するチャンスを作ってくれたのです。この逆転劇には本当にわくわくして、塩崎さんを見直しました。いざという時は冴えてます!
恐れていた誘い襲い受けシーンも、裕真が塩崎さんに慰めて欲しいと思った心情が理解できるし、恥じらいがあって可愛かったので、大丈夫でした。何より、それで塩崎さんは裕真に夢中になっちゃったわけだし。
裕真のために、家を売って近くに引っ越してきちゃうなんて、かなりメロメロですよね。これから裕真がCMとかドラマなんかにも出て、子供だけでなく大人にも人気者になったら、塩崎さんまた嫉妬しちゃうんだろうな~とか考えると、楽しいです。


1

子供番組のお兄さん受~

仕事面と恋愛面が上手く平行して絡んでいてバランスの取れたいい作品だと思う。

子供番組の司会お兄さんで子供達に人気の裕真〔受〕
彼はゲイなんだけど、子供番組に出演する際の取り決め等もあって夜遊びも出来ないし、ましてやゲイとばれたりしたらスキャンダル。
ただ子供は大好きだし仕事にそれなりのやりがいは感じてはいる。
そんな彼が、立ち寄った本屋で偶然に塩崎〔攻〕と出会い、出版社営業で絵本を担当している彼にアドバイスを求められる事になります。
塩崎は裕真の好みとは外れているので、まさか彼と恋愛方面に進むとは思わなかった裕真ですが、結局最後は彼と相思相愛になるってとこも良かったです。
ストーリーに魅きこまれて一気に読んじゃいました。面白いです。

あとカズアキさんの表紙と口絵カラーがキレイで目を魅く色使いと構図でした。

2

ヘタレな年上攻

 鳥城裕真は、子供向け番組の司会者。
 平日の一日三十分という短い枠であるものの、子供には人気のある番組で、子供が好きな裕真はその仕事に誇りを持っていた。
 ただし、その番組に出続けるに当たって、いくつかのルールが裕真にはかせられていて、そのうちの一つが、「夜遊びをしない」というものであった。番組の性質上、スキャンダルはどうあっても避けなければならない身になってしまったのだった。
 おかげで、裕真は私生活では品行方正な寂しい日々を送っていた。
 実は裕真は、ゲイであり、そのことがバレてしまっては即スキャンダルに繋がりかねないことから、より品行方正な生活を送っていたのだった。
 そんな裕真が書店で声をかけられたのが、強面の絵本営業・塩崎。
 彼は前の会社をリストラされ、知り合いのツテを頼って今の仕事についたのだが、ちっとも本が売れず、書店で子供に取り囲まれた裕真に目を付け、少しでも本が売れるヒントになれば、と裕真に声をかけてきたのだった。
 そんな塩崎のことは、いくら裕真がゲイとはいえ、決して好みではなかったが、その見た目とは違う塩崎の真面目さが裕真に好感を与えていた。
 二人はの距離は、裕真が、元はパソコンのリース会社に勤めていたという塩崎に、パソコンの見たてをを頼んだことをきっかけに、少しずつ縮まっていく。
 そんなある日、裕真は、番組のプロデューサーからスポンサーに身体を任せるように命じられる。
 他に仕事のない裕真は一度はその命令を受け入れることにするが、待ち合わせに指定されたホテルのロビーで塩崎に会ったことで思いとどまる。
 そのまま塩崎を誘い、飲みに行った裕真だったが、いつもより酒量が増えてしまった裕真は、無理やり塩崎をホテルに連れ込むと、そのまま身体を繋げてしまう。
 翌日、自身の失敗に青くなった裕真はホテルを飛び出して、自宅に逃げ帰る。
 そのことで、ようやく自分の気持ちに気がついた裕真だったけれど、時すでに遅し。
 裕真は、一夜にして仕事も年の離れた友人だと思っていた大切な人を失ってしまう。

 という話でした。
 しっとり目の大人な話で、いい感じでした。
 塩崎は、押しは弱いけれど決して押し付けがましいところのない大人で、裕真の気持ちをきちんと考えてくれる人。
 それでいて、裕真が欲しい時はきちんと口に出してくれるので、これは裕真じゃくても、じわじわと惚れていきそうなタイプ。
 親父という程、くたびれてはいないけれど、ヘタレな年上攻めが好きな人には是非オススメしたい作品です。

0

やるな、オヤジ

ゲイだと言うことを隠して子供番組の司会を務める裕真。
ある日、大型書店で冴えないオヤジ・塩崎に声をかけられます。出版社で絵本の営業をしている塩崎ですが、売れず困っていたとき、子供に囲まれている裕真を見つけ、わらにも縋る思いで声をかけたらしい。
その後、普段の生活でも付き合いが増え始め……。

出会った頃は、顔つきも怖くて冴えないオヤジだと思っていたんですけど、この塩崎がやるときにはやるんですよ!
スポンサーから理不尽な要求を受け、それを拒否すると即降板させられた裕真。
そんな裕真の身の振り方を真剣に考えてくれ、しっかり実行してくれるし。さすが大人です。
裕真も、仕事柄もっとチャラいのかと思っていましたが、案外しっかりした考えを持つ青年だったし。

ギャップ萌えもあり、盛り上がっちゃったからついって言うんじゃなくて、地に足のついた恋愛だったって言うのもよかったです。

4

ほんわかする作品です

児童向け番組のお兄さん祐真(25歳・ゲイ・受)と絵本出版社の強面営業マン(39歳・バツイチでノンケ・攻)が主役です。なんと年の差14歳!

特に祐真が自身がゲイであるという事にオープンではないものの、卑屈にもなっていない所に好感がもてます!
地味ですが、ひたむきで誠実な二人が微笑ましく、暖かな気持ちになれる作品です。
また、カズアキさんの挿絵が作品に合っていて良いです!!!!

読んだ事のない方は是非☆

2

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