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表題作豪華客船でフェイクな蜜月

二階堂伊,29歳,大財閥の御曹司で老舗会社の社長
篠原皇,19歳,受様の偽恋人兼小間使いとなる大学生

その他の収録作品

  • あとがき 真崎ひかる
  • あとがき 柏木ヒロサ

あらすじ

罰ゲームで駐車中のベンツに悪戯書き…そこへ運悪く車の持ち主が…。
眼光鋭く尊大オーラを放つその男に、青ざめる大学生の皇。
ところが意外にも…「おまえの十日間を買ってやろう」―その男、伊織は二階堂財閥の御曹司で、皇に豪華客船の見合いクルーズに恋人兼小間使い役で同伴しろと言う。
こうして皇は慣れないセレブな空間で、ドキドキの十日間を過ごすことに…。

作品情報

作品名
豪華客船でフェイクな蜜月
著者
真崎ひかる 
イラスト
柏木ヒロヒサ 
媒体
小説
出版社
イースト・プレス
レーベル
アズ・ノベルズ
発売日
ISBN
9784872577594
3

(3)

(0)

萌々

(1)

(1)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
8
評価数
3
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

このタイトル、何かを放棄してるんじゃないですか?

と思ってしまいましたよ。

タイトルとあらすじでまったく期待せずに読んだので、意外と面白かったな~と言うのが正直な感想です。まあ、明らかにマイナススタートだったわけですから。

ハッキリ言って(このタイトルとあらすじは)好き作家さんでなければ絶対読まない・読むまでもないと判断したでしょうね。というか、好き作家さんでさえ『どうしよう・・・』と悩んだよ。
もっと前(2000年以前とか)ならまだしも、2007年でこのタイトル、かえって珍しいんじゃないかと感じました。

いえ、ストーリーはいかにもな『王道』でほぼ先読みできます。キャラクターも予想の範疇です。
伊織(攻)は、粗野に見えて結構優しくて思いやりがあって(しかも、身内にさえデカイ猫を被ってる)、皇(受)はやんちゃだけど根は真面目で純で可愛い。もうホントありがち。

ただ『恋愛・H』面では『(このタイトルでこの設定なら)どうせ○○だろ・・・』というような、私の安易で投げやりな予想をことごとく外されました。口絵からして、もう絶対『無理矢理→絆され系統』だと思い込んでたので。それとも私が穢れてるのか?

とにかく、H(最後まで)がラストのラストまでなかった!イヤ新鮮。
『借金のカタ』のパターンの『無理矢理H』がないだけでよかったです(個人的にすごく苦手なので)。

だからと言ってまったく手出ししないわけじゃないんですよ。
それこそ、まだお互いの気持ちがないうちにキスしたり弄って皇だけイカせたりはあるんですが、ある程度馴染んできてからも『素股』のみだったり。
でも2人、豪華客船の同じ客室で過ごしてるんですよ(皇は寝室じゃなく、ソファベッドで寝てるんだけど)。何、この忍耐力!

『カラダから~』のお金持ちの俺様ばっかり見慣れてるから、なんか動揺してしまうくらいある意味段階を踏んだラブでした。

すごくいいストーリーというのではまったくないんですが、結構面白かったんですよ。

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