ゆっくり歩む恋人たちを描いたデビュー作、待望の文庫化。

WISH

WISH
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神2
  • 萌×21
  • 萌5
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
4
得点
30
評価数
9件
平均
3.4 / 5
神率
22.2%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
新書館
シリーズ
ディアプラス文庫(小説・新書館)
発売日
価格
¥560(税抜)  ¥605(税込)
ISBN
9784403521553

あらすじ

尚也は母と義父を事故で亡くし、半分だけ血のつながった弟の裕一郎と二人暮らしをしている。
小学生の弟との生活を守るため、大学の授業の合間を縫って、バイトに明け暮れる日々だ。
そんな尚也がバイト先で出会い、今は裕一郎の担任になった高野は、二人をいつも温かく見守ってくれている。
だから尚也は一生言わない、高野に密かな恋をしていることを…。

表題作WISH

高野孝之 教師
志田尚也 大学生

その他の収録作品

  • WISH
  • HOPE
  • 「あ、」

評価・レビューする

レビュー投稿数4

どうもイラストが合わない

ノベルスで気に入ってましたが、あちらのイラストがよかったというわけではないんですが、こちらのイラストも微妙に合わなくて、ちょっと苦手です。

お話は月村さんお得意の、いじいじグルグル後ろ向き思考の受けと、前向きな明るい攻め。受けは健気を通り越して苦労性。それが楽しめるなら気に入ると思います。わたしは好きでした。

0

これ1冊で月村作品がわかります

萌萌萌。(MAX:萌萌萌:めちゃオススメ)
弟の担任で大学の元先輩(高野)×勤労学生(尚也)。
デビュー作なだけあって、ものすごく月村さんらしさに溢れたお話でした。
やや自虐的な主人公、家族(親類)との確執と絆、そっと軌道修正してくれる年上の攻め、主人公の成長、日常性、という月村エッセンスがギュッと詰まっています。
そんなわけで、彼女の作品を読んだことがない方はこのお話から試してみるといいかもしれません。

両親を事故で失い、まだ小学生の弟との二人暮しの主人公の尚也。
20歳という若さで扶養家族を抱え、生活費のためにバイトに明け暮れながら大学へも通う姿は、ちょっと痛々しいです。
でも痛々しくなりすぎないのは、自虐的思考が意外と冷静な視点に基づいてるからかな?そして意地を張る気の強さも持ちあわせているのも月村作品。
元先輩だったとこともあり気さくに話せる弟の担任高野は、密かに尚也の片思いの相手でもあります。
足元ばかりを見ながら走っていたような尚也が、高野という恋人を経てちょっとずつ前を向いていく姿は素直に好感が持てました。
2話目からは、恋人同士になってからの話+続き高野視点の大学時代のこぼれ話(この「あ、」っていう視点が面白い)+尚也の初給料話、というボリューム。

いつもうまいなあと思うのは、主人公の少年としての心の揺らぎを丁寧に書いている点です。
この話では、「しっかり者だと思われたい」という好きな人への見栄や、弟を引き取ろうとする叔母への意地、弟を自慢に思う兄の喜び、家計をやりくりしようとする堅実さ、血の繋がりだけで欲しがってもらえる弟への羨望、自分が犠牲になっているという思いなどなど…書き出すときりがないほど。
日常生活の中で起こるこうした心の動きを大事にしているのが魅力だと思います。

自虐的な主人公をすえても、必ず彼らの視野を広げさせる月村さんは(連続して読むとちょっとアレですけど 笑)他の作品の合間に読みたくなる、じんわりできる作家さん。
あと、年上攻め属性の人にももってこいの方だと思うんですがどうでしょう?
あれ、この本というより作家さんの話になってしまった…

2

「本気で欲しがれば手に入らないものなんて絶対ないよ。」

私が一番大好きだと胸を張っていえる作家さんです。
まずはデビュー作からレビューしよう、ということで。

1996年に花丸文庫から出て、2007年にDear+で復刊したものです。
私は結構最近中古屋で花丸文庫の物もみつけて買ったのですが、それからイラストレーターさんが変わり、かなり修正されてます。最近の月村さんの本と比べても大きく差はない感じに。
見比べてて(最初の方だけですが)おもしろかったのが、『スラムダンク24巻』→『ワンピース44巻』/『ファミコン』→『ゲーム』『DS』…時代を感じますね。
復刊で書き下ろしの『priceless』が入り、かなり分厚くお得な本です。

復刊に際しもう一度読み直したのですが、2回読んでも3回読んでも、何度読んでもいい話です…。このデビュー作から月村作品ひとつひとつへつながってる感じがします。
実現することなんてないと思うことは望んだりしない、そんな風に毎日弟と二人暮らすために大学へ行きながらバイト漬けの日々を送る尚也は、見ていて痛々しいものがあります。子供の頃のことがトラウマになっていて、『欲しい』という言葉を言えずになっているわけ続きですが…。そんな尚也が、「本気で欲しがれば手に入らないものなんて絶対ないよ。」という高野の言葉を信じることができるようになるまでのお話です。
私はこの本(というより月村作品全般にいえますが)読んだ後は本当に前向きな気持ちになれます、人生に。
大げさだなあ!と思う方もいるかもしれませんが、少なくとも私は勇気付けられています。
たくさんある名セリフも、心に残ります。

ただ、BLという感じはあまり…ないかも。エロシーンは月村作品にしては多いほうですが、他と比べたら朝チュン程度です。
BLの王道ではあるんだけど、何かが違う。
あまりBLと言うジャンルに捕らわれず読んでもらいたい本です。
生活に疲れた、嫌気が指すなどの方におすすめしたいです。

『WISH』から続編『HOPE』へ。意味同じじゃん…?と思う方は、その流れを考えるともっと素敵になると思うので、しかもこれは英語のお勉強にもなるのでぜひ、調べてみてください♪
その小ネタだけで軽く私は感動しました…。いい題名です。

月村作品全体に言えることですが、BL初心者さんにオススメです。

2

良作

最近『このBLがやばい!』という本の2008年度版と2009年度版を手に入れました。
正直あまり参考にならなかったんだけど(ちるちるのほうが参考になりますー)、この本は、2008年度版の「読んでおきたいBL小説」の中で、初心者へのオススメ作品として紹介されていたもので、買ってみました。

確かに良作でした。
主人公にはずっと片思いしている相手がいる。元大学の先輩で、今は弟の担任の先生をしてる人だ。その二人が結ばれるまでをじっくりと描いてました。
『WISH』は心が通じあうまで、『HOPE』は挿入編、『「あ、」』は超ショートストーリーで、攻視点で時間さかのぼって二人の出会い編です。
心が通じあうまでの『WISH』がとくに好きでしたねー。受が売春してると勘違いした攻の葛藤に、強烈に萌えました。
けど『HOPE』はイマイチでした。いいからはやくやっちゃえよと。妹なんてほっとけよとw

1

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