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表題作豪邸に恋は舞い降りる

ウィリアム・ヒューズ,31歳,NYのセレブ投資家
沢村靖史,21歳,貧乏な天涯孤独な大学生

あらすじ

偶然出会ったNYの個人投資家・ウィリアムに気に入られた大学生の靖史は、1日1回のキスと滞在中の接待を条件に、豪邸をプレゼントされることに。
目も眩むような豪奢な屋敷で、蕩けそうにセクシーなウィリアムに迫られた靖史は、唇とともに体を奪われてしまって…!?ウィリアムの饗する極上で甘い生活、そして無償の愛に、天涯孤独の靖史は次第に溺れていくが、そんな折、彼の婚約者という女性がNYからやってきて―!?奇跡のロマンスが舞い降りるゴージャス・ラブ。

作品情報

作品名
豪邸に恋は舞い降りる
著者
真上寺しえ 
イラスト
タカツキノボル 
媒体
小説
出版社
角川書店
レーベル
角川ルビー文庫
発売日
ISBN
9784044503055
3

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萌々

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中立

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趣味じゃない

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レビュー数
1
得点
9
評価数
3
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

優しくて厳しい豪邸

メディテラネ周辺のお話・第3作目です。
これは、クリップとキスと、ほんの少しの勇気を元手に、
豪邸と恋を手に入れた、現代のわらしべ長者のお話です。
おとぎ話のような恋のきっかけは、(いつもながら)些細なことです。
貧乏ながら、ちゃっきりしっかり生きる靖史は、身寄りの無い苦学の大学生。
とあるカフェでちょっとした正義感から…ひとりの外国人の名誉の為に意見しますが…。
その外国人・ウィリアムは、靖史に交際を申し出ます。
靖史の出した条件は…「このクリップと、都内の豪邸を、交換してくれ。」
この馬鹿げた冗談にとことんつきあうウィリアムの答えは、即イエス!?
富豪ウィリアムの条件はただひとつ…「1日1回のキス」でした。
成り行きから豪邸を手にしてしまった靖史は、甘いキスと優しさに…
ウィリアムとの恋に落ちるのでした☆
絵に描いたようなハーレクインロマンス! …といいたいところですが、
豪邸は手に入れてからが…けっこう厳しい。
ウィリアムと、そういう関係になってからは…とくにねっ。
(↑キスだけで終わるはずもなく、当然のことながら、それ以上も…。)
自分の想いだけじゃなく、ウィリアムのことを考えるようになります。
身分違いの恋であることや、ウィリアムの本国での地位や、
自分が彼に似合う男か否か、この豪邸に見合う人間かどうか?!
他人といる暖かさに慣れてしまった自分の事とか、やがては来るであろう別れとか…
貧乏な頃には思いもよらかった事柄に悩みぬきます。
それでもやっぱりウィリアムのことが大好きで…彼との愛を選び取ります。
こうして靖史は、ちょっとだけ大人になっていくんです☆
なんていうか…なんというか、豪邸って厳しい!
そう、優しくて厳しいんです。そこに棲む人間を試しているような…。
(↑このフレーズ、いい男の条件のような気もしますが。)
だから棲み続けるには、勇気もほんの少し…必要なんです。
そういえばこんな言葉がありましたっけ「天井の高い家は大物を育てる」とかなんとか。
靖史も貧乏人ですが、ウィリアムも元・貧乏人!
(↑ウィリアムの場合、豪邸に棲めるべく頑張って…結果、棲んでいます。)
だから豪邸にはやっぱり、大物か大物の卵が相応しい!
甘くて厳しいハーレクインなわらしべ長者のお話でした☆
さてベッドシーンですが…キスからの流されかたが、とてもナチュラルでしたよ。

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