裏切りの夜

uragiri no yoru

裏切りの夜
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神0
  • 萌×26
  • 萌1
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
2
得点
27
評価数
7件
平均
3.9 / 5
神率
0%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
ムービック
シリーズ
GENKI NOVELS(ゲンキノベルズ・ムービック)
発売日
価格
¥857(税抜)  ¥926(税込)
ISBN
9784896017441

あらすじ

「遊ばれて捨てられた復讐なんだろう?」捜査課の刑事・ケイゴは、美貌の内務監査課・ダイアーを落とせるかの賭けをする。熱い抱擁を交わし賭けには勝ったが、ダイアーの誠実で愛に飢えた本当の姿を知り罪悪感を覚える。その後、真相を知ったダイアーとの関係は最悪。しかも殺人事件関与の疑いがあるとダイアーに取調べを受けるケイゴ。愛を知らない男と愛を求める男の一夜の裏切り―。欲望渦巻くSFを舞台に愛と憎しみが交錯するクライム・ラブ・サスペンス。

表題作裏切りの夜

捜査課の刑事 ケイゴ・カワハラ 29歳
内務監査課の刑事 ニッキー・ダイアー

その他の収録作品

  • あとがき

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レビュー投稿数2

So cool、So hot!

人望のある警察幹部の父を持ち、
屈折した思いを抱えながら表面的に過ごす刑事・ケイゴ。
人々の噂に反して真摯な愛を求める美貌の内部監査官・ダイアー。
ケイゴは、最初仲間との賭けにのってダイアーに近づき
一夜を共にしたのちに裏切るのだが、
そんな出会いをした二人の男が、とある殺人事件を通じて
対立したり疑ったりしながら、互いを求めるようになっていく……。


ゲイにとっては寛容な(でも根強い偏見は拭いきれない)
サンフランシスコの街を舞台に、
犯罪、汚職、ドラッグ、人種差別、宗教対立、家族の葛藤と愛……
そんないかにもアメリカ的なシビアなテーマを混ぜ込みながら
ミステリーテイストで描かれている作品。

BLというファンタジックさはなく、まるで翻訳小説のような
硬くて一筋縄ではいかない世界で、読み応えがある。

事件も、そもそもケイゴのキャラクターも
単純で一面的ではなく、ある意味リアリティがあるというか
すっきりしない複雑さがあるのだが、それを含めて魅力的、
最後には未来につながる二人なりの落とし所も見える。

求めあう二人の男のセックスは、肉続き体を意識させ熱くて濃厚。
翻訳が多くあまりオリジナル作品のない作者だそうだが、
ぜひまた他にも読んでみたいと思わされるような作品だった。


3

アメリカン・ハードボイルドの世界

先日『FATHER FIGURE』の翻訳で久々にお名前を拝見した、
仔犬養ジンさんの作品。

サンフランシスコを舞台に、
ゲイや異教徒への偏見、腐敗した警察組織、
それらの中でもがくゲイの警官二人の生き様と恋を
硬派なタッチなで描きます。
おそらく年下攻。


【あらすじ】
日系二世の父とユダヤ人の母をもつ警官ケイゴ(攻)は、ゲイ仲間にけしかけられ、「絶品のヴァギナ」と噂される美貌の警官・ダイアー(受)に誘いをかける。
一夜を過ごした後、ケイゴはダイアーからの連絡を無視。
しかし数ヶ月後、男娼殺害事件へのケイゴの関与を疑うダイアーに取り調べを受ける形で、彼と再会する。
殺害現場には「ユダ公の警官はグルだ」とのメッセージが残されていて…。


【感想】
本書のテーマは「裏切り」と「自分らしく生きる」
というところでしょうか。
BLというよりゲイ小説に近い印象です。

ダイアーに面白半分で手を出し裏切ったケイゴは、
自分自身にも嘘をついているように思えます。
警察幹部の息子としての恩恵を欲しいままに受け、
ゲイの自分を偽り仮面をかぶって生き続きている。
昔の男に裏切られたトラウマから、
愛を信じずその場限りの付き合いしかしません。

しかし、正義感からケイゴを疑うダイアーが
職場で嫌がらせを受けていると知り、心が動く。
何度も男に裏切られてきたのに
凛々しくあり続けるダイアーに惹かれると同時に、
卑怯な自分を変えたいと奔走します。
ケイゴが父にカミングアウトし、決別するシーンは
とても切なく、それでいて仮面を捨てたケイゴに
清々しい感動がありました。

そんなケイゴを包み込むダイアーの包容力も素敵。
トラウマ持ちで寂しげだけど、タフで男前という
とても魅力的な年上受でした♪


BLとしては甘さに欠けますが、
男臭いラブシーンや、
駆け引きしながら育っていく恋が素敵。
ケイゴがダイアーの車でコンドームを見つけたときの、
気まずい沈黙シーンにはニヤニヤしてしまいました。

また、ユーモラスな比喩表現がとてもツボでした。
「ユダヤ教徒らしい傲慢な面構えのペニス」
「"清教徒"的な品のある顔がペニスをくわえ」
などなど。
(下ネタばかり抜粋してすみませんw)


【作者について】
仔犬養さんは、商業作は本書と『愛の報復』の二冊のみで
あとはWebで西洋古代史モノのオリジナルや、
海外ドラマの二次を書かれています。

あとがきで紹介されているボツネタ、
私はすごく読んでみたいんですが
(特にネイティブ・アメリカンとアイルランド兵士の恋!)
マニアックすぎて商業では難しい?
いつかまた新作が出ないかなと気長に待っております。

2

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